ふぉぉ……タイトル付け直し疲れた……(お絵描き:水守風火さん)

 東京都新宿区、都庁。

 高さ255.5m。52階の超高層ビル。

 バブル景気の最中に計画された超高層ビルであり、「バベルの塔」を文字って「バブルの塔」なんて呼ばれていたほどに立派で今では違うが当時は東京都第一の高さを誇っていたそうだ。


 そんなバブルの塔。

 地下に何が広がっているかご存知だろうか。

 そう。電気を作る発電所と、蓄える蓄電所だ。


 その発電所での発電方法は自転車が用意されていて、漕ぐことで発電ができるように設計されているそうだ。電気がなくなったときのためでもあり、自家発電によるエコを実現しているというのだから凄い。

 そんな発電所にある自転車に、毎年何万何十万もの参拝客が訪れては、その自転車を漕がせてくれ漕がせてくれとゾンビのように列を成しては今日も恋焦がれているそうだ。


 だが、そこまでして発電をしようとするのはなぜか。

 漕ぎたい参拝客のおかげで、間違いなく十分な蓄電もされているであろう。

 その蓄電した電力はどこへ流れるのか。



 電気が通じなくなったとき?

 違う。

 自家発電によるエコ?

 違う。


 そんなわけがないであろう。

 そんなものは、ホームページの謳い文句だ。


 なんの為か。

 決まっている。




 それは、いずれ来る宇宙からの侵略者から国民を護る為に蓄えられているのだ。





 宇宙からの侵略において、都庁は文字通り――




      ――立ち上がる。




 その天高く空へと伸びる双角を更に鋭利に尖らせて、先を侵略者に――




      ――突き刺すために。




 そして、その自転車の漕ぎ手もまた、侵略者達と戦うために――




       ――漕ぎ続ける。




 あのような巨大な都庁だ。

 勿論、動かすには莫大な電力と労力が必要になる。


 自転車を漕ぐ操者も勿論すぐに疲れて倒れてしまうだろう。

 だがそれは。ゾンビの群れのように信望者が毎年沸いてくるのだから。漕ぎ手はいくらでもいるのだから無尽蔵である。



 そして都庁は。

 宇宙からの侵略のために立ち上がり、宙に――




        ――浮く。




 空を羽ばたきその双角の豪腕を相手にぶつけては侵略者と戦うのだ。

 だがそれだけでは宇宙から来る侵略者に勝てないだろう。

 我々の知らない未知の力を持った侵略者に対抗するため、都庁にはギミックが満載なのだ。


 その中の一つ。

 都庁の双腕は、充電器にも早変わりできるのだ。

 疲れれば使い捨ての漕ぎ手の力を存分に発揮してエアーズロックに突き刺さって大地の力を充電だ。


 その力を持って、超極大のエネルギーを持って、都庁は今日も地球の平和を護っているのだ。


 行けっ!

    戦えっ!

       侵略者から、地球を護る為にっ!





 ソンナ

      トチョウニ

            ワタシハ ナリタイ












「……」


 なんだ、これは……。

 いや、これは何かは分かっている。分かっているんだ。


 これは私が、何十年も前――そう、独立国家富山王国という超都会から、東京に夢さ膨らまぜで上京してぎだ時。

 妻と会う前。専門学校生として親の言う事聞いてバイトも何もせずにただただ専門学生として学業のみに専念していたあの頃。

(真面目に、ではない。ただただ惰性に生きてきたあの時に戻れたら、きっと私ははっちゃけるだろう)


 これは。

 専門学校の文芸専攻で、とある有名な作家さんに課題として出されて、記事として取り上げたいくらいだと笑いながら太鼓判を押されて嬉しかった『コラム』だ。

 題材はなんだっただろうか。

 ああ、そうだ。

 『都庁』について調べてコラムを作る。だ。


 懐かしいなぁと思うとともに、この課題を出したあの人は誰だったか。有名な作家さんの助手だったかお弟子さんだったんだよなぁ……。


 まあ、その助手さんやらお弟子さんやらは名前がどうしても喉の奥からもうちょいのとこで出てこないけど、有名な作家さんのほうの名前ならぱっと出てくるものの、広い意味ではその作家さんのお弟子さん扱いになるのだろうか。いやそんなの私が名乗ろうものならあの方の名を汚してしまう。誰かなんてこの際いいだろう。


 ……今思えば、あの学校の講師って、凄い人ばっかだったなぁ。なんで真面目にやらなかったんだろう。

 確か昔懐かしのゲーム『MOTHERシリーズ』のデザイナーさんも講師にいたぞ。



 まあ、こんな妄想みたいなコラム。

 本当に乗ってたらどうなってたんだろうなぁ……


 セバス(息子の別名)やチェジュン(娘の別名)には見せられん。


 私は見つけたその原稿用紙二枚分の紙をそっとゴミ箱へ――



「おいお前、今なに捨てた。見せてみろ」



   ジャ

        イア

             ニズム



 ハイエナのように背後で隙を伺うボナンザことティモシー(妻の別名)。

 なぜに五七五で迫られたのか。

 気づけば私の肩の上に顔を乗せて、にやぁっと不敵な笑みを浮かべてその原稿用紙を見つめている。


 まるでその言い方は、かの有名な、



 「お前のものは私のもの

          私のものはお前のもの」



 とでもい――ん? 交換してるだけだな。



「し、知らん! これが何かは墓まで持っていくっ!」


 とっさにくしゃっとしようとするが、ティモシーの力は強く。

 羽交い絞めのようにぎりぎりと締め付けれて思うように動けない。



「そぉれをぉよぉこぉせぇ~」



 にゅるりと纏わりついては蛇のように獲物を狙う、一直線に原稿用紙に突き進むその腕を必死に絡めては捌いて用紙を護る。


 二の腕を犠牲に、彼女の口へと放り込んでは時間を稼ぎ、片手でぐしゃりと握り締めた原稿用紙をゴミ箱へ――いやだめだ。ゴミ箱はすぐに拾われて見られてしまう。


 くそっ。

 どうする。

 私の腕ももうぎりぎりとむしゃぶりつかれて限界だ。


 て~か、まぢ痛い。

 甘噛みなんてするわけがないんだから本気で痛い。


 ならばもう……










 喰うしか、ないっ!






 ぱくっと。口の中に放り込むと、ティモシーは唖然とした顔を私に向ける。


「お……美味しい……?」

「まずい」

「だよね」



 でも。

 ここまでする必要あったのだろうか。


 なぜなら。


「それ、専門学校時代にみんなで爆笑したやつでしょ」



 ティモシーは。

 私と同じ専門学校に通う、専門学生だったのだから。


 それを。

 知っているのだから。





---------------




 久し振りなパパ上様の黒歴史、如何でしたでしょうか。楽しく読んでいただけたなら何よりでございまする。




 とまあ、タイトルに戻りますれば、まあ、タイトルの通りではあるのですが……

 実は少しずーつ少しずーつではあるのですが、パパ上様日記の各日記のタイトルを変えております。

 何してるかって言いますと……まあ、あれですよ。お絵描きの話がどれだけあるのかなぁって思ってタイトルの後に誰のお絵描きなのかを書いております。


 ……あたしゃぁ……どんだけお絵描きしてるんだ、と……^^;


 まあ、このお話も、このあとはお絵描きのお話なんですけどねーっ

 (*≧▽≦)σゥケル-!




 ぱんなこった!




 さてはて。

 今回、色々やってみたんですよ。


 特に、あちらのほうにも書いてありますが、集中線!

 やった後に何のためにこれ使ったんだって思いましたけど。


 んまぁ、なんかやってみたらドヤ顔っぽい感じに見えてきたから、すげぇ!って。

 なんか思いました(?


 ちなみに、なんであんなポーズなのかは、決してドヤ顔っぽくしたかったからあんなポーズにしたわけじゃないですよ?

 元々あのお絵描きがあって、その後集中線をアプリで引けることに気づいて引いたってやつなので、偶然のドヤ顔ですねっ


 最初は、何か武器持たせようとしたんです。斜めに刀持たせてみたりとか、魔法みたいな炎を浮かばせてみたりとか。

 でも、どちらもなんか違うなぁって。


 では。ご賞味あれ。



 https://note.com/292339/n/nae504ccf0e45


 ……え? 誰のイメージファンアートかって?

 そりゃあーた。

 


 【森園珠子】さん――じゃなかった。

 【水守風火】さん。ですかね。


 こう、ちょっと。

 魔法を使いそうなイメージが、あるんです(≧∀≦)

 魔法というか、陰陽道とか、現代呪術的な。

 現代風陰陽術師。

 そんな感じです。

 ちょっと腕が太くなっちゃったのはご愛嬌(?


 ではでは。

 皆様に。

 ぱんなこった教の祝福がありますように(-人-)




 にんにんからの~


 どろんっ☆

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