第24話 浮遊大陸へ:行けなかった
さて、上るか、そろそろあいつが全部焼き払ってくれただろう。俺の行く先にはペンペン草一本生えて……いるー!
めっちゃいるー! あの牙生えた植物!
何やってんだあいつ。あ、まさか、俺に通過させまいとトドメを刺さないで行ったのか! なるほど! って感心している場合じゃない。
さて、どうしたものか、って思ったけど、なーんだ、バウザスがいるじゃんか。もう木なんかほっといて、上に飛んでいきゃあいいじゃん、な!
「zutto toberu to omouna tamaniha yasumasero」
まあ、そうか。じゃああまり遠くにいかんように飛んで、ときたま木に戻って休むか。
さて、勢いよく飛び上がって、木が見えるか見えないかくらいの距離で上に上がっていった。あ、さっきの花どもこっち見てるな、ここからじゃ何もできまい。
あれ、なんかそいつらよりぜんぜん大きいヤツがいるぞ……おわっ! なんか蔓のばしてきた。えええ、こんな遠くまで届くのか?
ん? こんな遠くまで?
ふっふっふ、バカが! ここなら火を吐いたって木には燃え移らないじゃんか。よし、バウザス、一発軽めのをお見舞いしてやれ。
バウザスが自慢の炎を吐くと、相手はびっくりして戻っていった。よし、よくやった。さあ、どんどん上へ……
「あ! アンタか! ワタシのかわいい子らを焼いて、よくもキーピーまでいじめたね。さあ、コーピー、やってしまい!」
ん? キーピーだの、コーピーって……、と思った瞬間、すごい風が吹いた。後ろから吸い込まれる感覚。うわ、食われた!
「Magic Loaders」完
うわ、吐き出されたぁーーーーーーーーーーーー!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます