第2話

 わたしは今日の日記をつけています。絶対正義の名のもとに輝夜さんを助けたこと。その後に二人でトランプを使いババ抜きをしたのでが、勝敗はわたしの負けでした。


 『シャドーカード』の出先を教えて貰う事を賭けたので、結局、分からないままで終わりました。


 わたしは日記帳を置きベッドに横になり、白花が謎のルートで手に入れた『絶対正義』と書かれたスマホケースを見ます。

 

 『絶対正義』か……一人だけの絶対正義……。


 白花は鍵っ子同盟として仲が良いのです。白花も大人になれば離れていくかもしれません。うん?酷い眠気に襲われます。まだ、課題が残っているので、自室からキッチンに行き。コーヒーを飲みます。


 濃すぎる……。


 眠さから量を間違えたようです。仕方なく苦いコーヒーを飲み干してから、自室に戻ると机に向かい課題をこなします。わたしの筆記の成績は落ちこぼれです。炎術の召喚は五芒星に入るほどの得意なのですが……。確か『北斗』の会長も五芒星に入っていました。


 わたしは狭い庭先に出ると右手の魔法陣を発動させる。


『ファイアスコール』


 雨粒ほどの火の粉をわたしの一歩前降られる。火の粉は地面に落ちるとパチリと弾ける。この召喚術は大きな幅で火の粉を降らす事が出来るので。敵が沢山いる時に有効なのだ。


『我に炎の心あり、それを示すのは『絶対正義』である。燃え上れ、我が誓いと共に』


 何を迷っていたのだろう?右手が熱い……。召喚術に使う魔力が全身から集まっている感じだわたしは更に右手に炎の剣を召喚する。


「剛力の剣』と名付けている。


 わたしは舞う様に炎の剣を振るい。剣術の稽古を始める。炎の具現化には誰にも負けない気分だ。初夏の落葉が炎の熱さで、その数を増す。わたしは落葉をすべて切り裂く。三十分ほど全力で動いたので喉がカラカラである。


 一休みするか……。


 わたしは『絶対正義』と書かれたスマホケースを見て。白花に『シャドーカード』の事を調べるように指示する。返事はもう行っているであった。ふ、あんな狸小僧、わたしが面倒を見なくて誰が見る。わたしは庭先に戻り。三番目の召喚術の


 『桜花』を試してみる。


 右手の手のひらに精神を集中して紅の桜の花びらを召喚する。わたしは濡れしておいたブロック塀に手のひらの桜の花びらをヒューっと飛ばす。桜の花びらが辺り、濡れているブロック塀に高温の蒸気があがる。これは単体に有効な技だ。


 さて、風呂だ!汗を掻いた全身を洗うのであった。



 眠れない……。


 輝夜さんと出会った日の事である。心がざわざわする。わたしは炎術師の憧れである氷火の召喚を試してみる事にしました。


 それは氷属性の炎です。机の上にある飲みかけのコーヒーに精神を集中する。右手に描かれている魔法陣に術式を走られてみる。青白い炎が現れて飲みかけのコーヒー上で回りだす。わたしは集中していた右手の拳を握る。一瞬にしてコーヒーが凍りつく。


「できた……」


 この氷火は炎属性が効かない相手に有効である。氷属性の召喚術にとってはカップのコーヒーを氷つかせるのは簡単である。それをわざわざ炎属性からの氷はかなりの高等召喚である。わたしはバランス型の召喚術士でない。この世界のことわりである『極める』のは最強である。そう、それが氷火に代表される属性を超える力です。


 う……。


 これは強がりです。決して意識がなくなるほどの力を使った訳ではありません。


……。


 気がつくと朝でした。ふ~ぅ、ぶっ倒れたか……。薄れ行く意識の中で強がりを言った記憶があります。わたしの炎術はまだまだです。さて、勉強だ。


 わたしは朝の支度をして登校します。

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