あとがき
数々の伏線を回収せずに最終話を迎えた理由は三点ほどあります――
――なんて言えるはずもなく、ただ、僕の実力不足なだけです。
どうも、作者の下蒼銀杏です(改名しました。以前は蒼下銀杏です)
ここまで僕の物語に付き合っていただき、誠にありがとうございました。『ありがとうございました』の一言で片づけたくないぐらい、読者様には感謝の気持ちでいっぱいです。こういう時のために、『ありがとうございました』のワンランク上の謝辞を考えているのですが、思いついたためしは一度もありません。なので、拙い方法ですが、言葉を単に繰り返させていただきます。
本当にありがとうございました。
さっそく僕の実力不足の話に移りますが、一言でまとめると『見通しが甘かった』です。申し訳ございませんでした。
東雲の許嫁発覚、火暮と神楽坂の因縁、真昼のダークサイドなど。
初期に設定を組んだはいいものの、僕に残された時間で書ききることができないと判断したため、書きませんでした。今度は半年以上もお待たせしてしまう可能性があり、このような判断をいたしました。
最終話を迎え、思うところは多々あるでしょう。読者様からどう思われ、何を言われても、すべて僕の責任であり反駁する権利はありませんので、思いの丈をぶつけたい方はご自由にコメントをお書きください。真摯に受け止めさせていただきます。
まあ、その『時間がない』というのも僕の見通しが甘いことにつながってくるのですが、主に伝えたいことは三点。
大学の勉強と資格の勉強、そして公募用の新作執筆――これらが『時間がない』理由の三大巨頭であります。
今までは大学の勉強をほんのわずかと、公募用の執筆、そして『カースト底辺~』に向き合っていました。
「三、四年生になっても大丈夫っしょ~」と余裕ぶっこいた結果がこの体たらく。厳粛なあとがきですので、とても綺麗なオブラートに包んで自分を評するとすれば『う○ち』です。ええ、綺麗でも、う○ちです。舐めてました。……あ、将来をです。
とまあ茶化したところで何かが解決するわけでもありませんし、再度、お詫びを申し上げます。
伏線回収まで書ききれなくてすみませんでした。
ですが、不完全燃焼でこの物語を終わらせたわけでは決してありません。
見苦しい言い訳に聞こえるかもしれませんが、これは本当です。
当初から伝えたかったテーマ、そして終わり方は完遂できたつもりです。伝わっていなければ、それはまた作者である僕の責任ですので、「は? そんなのあったか?」とこき下ろしちゃってください。
ここまでが百話に至った経緯です。
ここからは拙いですが、僕の心情の一部を語らせてください。
文化祭で風見が喝を入れてから、本番の演劇が始まるまで、かなり投稿期間が空きましたよね。約五カ月です。長すぎる。
なぜしばらく投稿できなかったのか。
それは、梓と神楽坂が演じるロミオとジュリエットの内容に、いつまでも満足いかなかったからです。
書いては消して書いては消して、あれはだめ、これもだめ。
文字が増えるにつれ、不安もそれに比例しました。
そんな日々を繰り返していると、きつくなりました。正直、公募用の執筆に逃げてもいました。
そんな中どうしてこっちに戻ってこれたのかというと、読者様のおかげなのです。
綺麗事のように聞こえるかもしれません。そうです、綺麗事です。でも、それはうわべだけが綺麗なのではなく、中身までもが綺麗なのだと、僕自身は考えています。
ふと見返すと、確かに残っているPV数。さらにはハートや星。その上、ありがたいコメントまでが綺麗な軌跡として残っているじゃないですか。
書かなきゃ、とそう思いました。
そうして出来上がった演劇本番。投稿再開。
約五カ月も空いたし、誰かひとりにでも読まれたら御の字だなぁとか思案していたら、たくさんの方が読んでくれました。コメントまでつきました。
――感謝、感激、高揚、感動、温もり。
読者様、素敵な経験をありがとうございました。
余談ですが、いつか、短編という形で梓と神楽坂が付き合ってからの日常回を数話分だけ、お届けしようと考え直しました。
これからのカクヨムでの活動方針は少し変化します。
ただ、それは近況ノートの方でお伝えさせていただきます。
繰り返しになりますが、ここまでお読みいただきありがとうございました。厚かましいとは存じますが、宜しければこれからも下蒼銀杏をよろしくお願いいたします。
p.s.読者様のお声が作者にとって偉大な力になるという学びは、僕にとって一生の財産になりました。
カースト底辺の俺と頂点のクーデレお嬢様は両思い〜いつか必ず付き合いたいから、皆に隠れて二人きりの時間を過ごす〜 下蒼銀杏 @tasinasasahi5
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます