第6話 さなたん、始動


 ここ最近いつも似たような夢を見ていた。そこは東京の街並みであることもあれば、岩手の海産市場であることもあった。共通点はいつも一緒。周りに人が見当たらず、早苗の足は岩のように重く、何より息が苦しいこと。






 1日秋葉原散策した次の日からはハードスケジュールになっていた。悪夢で汗をかき、目を覚ました彼女は狭いキッチンの蛇口をひねり、氷のように冷たい水を両手に集めるとばしゃばしゃと顔を洗う。まだ1月初旬なので、室内でエアコンが効いていてもキッチン前は肌寒く、ぶるり、と身を震わせる。窓ガラスの向こうはどんよりとしていて今にも雨が降り出しそうな天気。



「風邪は引かないように。」



「分かっている。」



 アマビエの声に言い返すと、彼女は部屋まで戻り、段ボールの中からタオルを取る。タオルを見つけるまでの間に顔からぽとぽとと水が垂れて、キッチンの傍にタオルを常備することを決意する。どこに置くかな。



 顔を拭き終えたタオルをとりあえずキッチンの下の収納棚に仕舞っていた。誰がどう考えてもタオルを入れる場所ではないのだが、この部屋に住まうのは早苗であり、どこに何を仕舞おうと早苗の勝手である。ただし、後日、タオルが無いと慌てふためき、アマビエも覚えていなかったため、新しく買う羽目になることを彼女は知らない。



 早苗は着替えを胸に抱えると布団の中に潜り直してからもそもそと着替える。布団は先程寝ていた早苗の体温を保っていた。






 半袖のTシャツにジャージズボンといういでたちで彼女はアパートの周辺を走っていた。1月の風は容赦無く腕に鳥肌を立たせたが、踊る時は薄い服の場合もあるだろうし、何より走っていれば温まって気にならないはずだった。足は運動靴ではあるものの、ヒールが入ったもの。これまた踊る時はサンダルであれパンプスであれヒールの入った靴になるからという理由だった。足も目線もこの高さに慣れる必要がある。



鶯谷は清濁併せ持った街だった。優雅な地名とは裏腹に、電車から見える風景はラブホテルが所狭しと並んでいるが、少し奥に行けば誰もが知る文豪の住まいの跡もある。ただ、ひしめくラブホを差し引いても、雑多な小ビルの多くがいかがわしいバーであったり、「精力」なんて言葉を電車から見えるような場所で平然と掲げる土地柄で、夜、女が歩いていれば風俗関係者だと見なされるし、朝、女が歩いていれば朝帰りかと勘繰られる。が、流石に早苗の女っ気の欠片も無いスタイルではそうは見られないだろうと思われた。



 家賃と地理的な問題で選んでしまったが、少し早まったかな、という思いが彼女の胸によぎる。そうはいっても所詮数ヶ月の仮住まい。その間に危ない目に遭わないよう気を配ればいい。






 なるべく安全そうな道を選んで走った後、彼女はアパートに戻ってすぐに渋谷教室に通うためのちょっと洒落た服に着替え直す。走ったお陰で顔は仄かに上気していて、額に汗が浮かんでおり、Tシャツが体にピタリと張り付いている。朝っぱらからいかがわしい街を走る女なんて物珍しいのか何度も不躾な視線を浴びていた。けれど、そのくらいで良いのだ。無心になって走ることで彼女は自身の足が自由であることに安堵する。私は誰もいない道の真ん中で息苦しくなって動けなくなんかなっていない――。






 渋谷教室まで電車に揺られながら、早苗はスマホで改めて『ひかりん』のSNSアカウントを覗く。フォロワー数は10,000近く。前回見た時より若干減っているようだった。彼女もまた焦っているからこそ早苗の提案を完全に却下しなかったのかもしれない。とは言え、彼女の方が早苗よりSNSを上手く使いこなしているのは確かだ。



 彼女がSNSで何をしていたのか早苗は確認していく。大学のアイドルサークルでの練習風景や衣装を着ての自撮り。それに加えて『歌ってみた』や『踊ってみた』などの動画もこまめに投稿しているようだった。



「歌ってみた、か……。」



 正直、1ヶ月後にファーストライブが控えていて、歌詞もダンスも覚える必要がある。昨日やっと自身の方向性を固めたことですぐに歌詞とダンスはできるということだったが、混乱しないようにそれ以外の曲を覚えることは避けた方が良いだろう。と、なると新しく覚える必要の無い、昔の曲を歌ってみるか。



 早苗は脳内でいくつか好きなアイドルの曲を流して、にやけそうになり、慌てて唇に力を入れて顔を引き締めた。






 渋谷教室への道のりは、申し込みをする際に一度、無料レッスンを受講していたから何となく覚えていた。ハチ公前スクランブル交差点を通過して繁華街を少し外れた道をまっすぐ10分ほど。受講料は1時間5000円。今日は朝の9時から11時までの2時間。簡単に財布から諭吉さんが飛んでいく。正確にはクレジットカード払いなので、銀行の通帳の預貯金額の数字が減っていく。1秒たりとも無駄にしないように集中しなきゃ。早苗は校舎前でスーッと深く息を吸い、ゆっくり吐き出すとしっかりとした足取りで入っていった。






 この日のスケジュールは朝からボーカルレッスン、終わって2時間後には1ヶ月後のファーストライブに向けてライブハウスでの打ち合わせだった。歌やダンスの大幅な流れは決まっていたのでそこから時間と照明について相談する予定だった。



 初めての有料のボーカルレッスンを終えた早苗は食事を取るため、恵比寿方面へと歩きながら街並みをきょろきょろと眺める。少しでも消費するお金を抑えるため、朝はご飯を抜いていてすっかり胃袋は空っぽであった。もっとも、そのことをボーカルレッスンで見抜かれてきちんと食事はするように、と指導されたのだが。






 ――『だからって……アイドルになるなら食べ物も気にしないと。』






 不意に昨日の茶屋でのひかりんのふくれっ面を思い出す。食べ物を気にすること。実家にいたら当然と思われていたことがこんなに骨を折るものだとは思わなかった。



「どうした。」



 アマビエの声がして、彼女は自身がぼーっと立ち止まっていた事に気付く。



「……野菜や魚、食べなきゃと思って。」



「確かに最近食べていなかったな。」



 同意の声を聴きながら、彼女は家に帰ったらカロリー計算を毎日することを考えていた。






 結局彼女は定食屋に入り、焼き魚定食をつついていた。雰囲気ある定食屋はテーブルもカウンター席も満員であった。カウンター席の前には美味しそうな日本酒の瓶もずらりと並んでおり、いかにも和食屋さんという内装。早苗はその一つの席に座っている。



 ひかりんのSNSアカウントを確認するが、特にこれといった更新は無し。早苗はスマホを置いて食事に集中する事にする。箸使いは祖母にしっかりと躾けられていたこともあって自信があった。自分でも己惚れるほど、鮮やかな仕草で魚の骨を取りながら身を余すことなく口にする。






 食事を終えて外に出ると、少し早めにライブハウスに着いた、というコメントがアオケンから届いた。ライブハウスに初めて入る早苗のためにアオケンとマスクマンがサポートしてくれるらしい。渋谷駅に着いたら教えて、とコメントが続く。



 アイドルのファンとして支えてくれる人達がいる、という事実は本当に有り難い。アマビエは恐らくあまりよく分かっていないし、早苗がアイドルになること、ではなく、早苗がアマビエの代理として有名になることを望んでいるに過ぎない。――もっとも、悪夢を見るようになってから、早苗もいち早く自身の顔を広めることに、アイドルとしてではなく生身の人として生への執着のようなものから焦りを覚えるようにはなってきていた。だからこそ少しでも周囲の人が自分の姿を気に留めるように、とわざわざ恵比寿まで歩いて昼飯を食べるようなことをしていた。周りの視線を意識してか、歩き方も自然に綺麗になっている。






 渋谷駅へは歩いて戻ることにした。ハチ公前にある、日本文化を紹介するために設置されたらしいバスの置物の前でアオケンとマスクマンの姿が見えて、早苗は駆け寄った。マスクマンは買い物をしていたらしく、ビニール袋を腕にぶらさげている。アオケンはリュックサックを背負っていた。



「ごめんね、お待たせして、」



 早苗の声に大丈夫、と彼らは口々に答えると、そのままライブ会場となるライブハウスへと歩き出す。



「何か買っていたの。」



「五等分の――」



 マスクマンが今日は黒いマスクで口にきちんと覆いながら、目をギラリと輝かせて流暢に語り始める。最初、アオケンはおろおろとしていたが、琴線に触れる発言が出たらしく、どんどんマスクマンと同じくらい話すようになっていった。






 ライブハウスは駅からそう離れていない場所にあった。迎えも要らなかったくらい近い場所。



「そういえばアイドルと言えば秋葉原のイメージがあるけど、」



「大手はね。でもライブハウス自体は渋谷の方が圧倒的に多いよ。」



 ライブハウスへと続く階段を登りながら、早苗の質問にアオケンが丁寧に答えていく。と、マスクマンがぼそりと呟いた。



「秋葉原のライブハウスが少ないだけ。」



 早苗は秋葉原はライブハウスが多いと思っていたので意外だった。ふぅん、と頷いていると、目の前に入り口らしい扉が見えた。






「こんにちはー。」



 早苗を先頭にして中に入っていくと、そこでは次のライブに向けて準備している真っ最中らしかった。見慣れぬ光景に早苗の目は奪われる。そこでは木製の箱のようなものを床に並べ、その上に平板のようなものをスタッフが載せていっている。あんな木の塊のようなものが舞台になるのだろうか。



 早苗達が来たことに気付き、一人のスタッフが、こちらにどうぞ、と案内してくれる。そこに向かいながらも早苗はトンカチを舞台に向かって打ち付けている様子などを目に焼き付けていた。






 通された場所は小さな個室。事務室にしては妙に生活感のある部屋で、ソファや洗濯機が置かれており、棚には子供向けらしい人形も飾られていた。無精髭の印象の強い中年の男性はどうぞ、とテーブル前に並べられたパイプ椅子に座るよう早苗達を促す。



「ご家族で経営されているんですか。」



 思わず早苗が疑問を口にすると、中年男性はふっと破顔した。



「生憎、独り身だね。」



 何となく申し訳無くなり、早苗は身体を縮める。オーナーらしい男性は言葉を続けた。



「片付いていなくて申し訳無い。何せ家事をする妻もいないのでね。」



 家事をする妻。妻は家事をする存在。発言に違和感を覚えてしまうのは婚活を少し前までしていた名残なのか。一々引っ掛かっていても話は進まないので、早苗は笑みを作った。






 中年オーナーの質問にアオケンが丁寧に答えていく。オーナーの手元にはスケジュール表があり、アオケンが答えるたびに少しずつ加筆された。



「それで、完璧なものはいつできるの。」



「曲はあと1週間、ダンスの振付自体はあと2週間、衣装は1週間前になら何とか、」



「じゃあどんなに遅くとも3日前には間に合うんだね。」



「はい。」



「それじゃあ大丈夫だ。」



 大丈夫、という言葉に少し肩の力が抜ける。ライブハウスは時期や場所によってはすぐに埋まりやすいということを道中で聞いていた。ふぅ、と小さく息をつくと、オーナーが柔和な笑みを浮かべる。



「ファーストライブなら緊張するだろうね……こういうところも初めてか。」



「はい。」



「ここはね、演劇で使う小道具とかも収納しているんだ。あのテディベアなんかは数日前千秋楽だった劇で使われていたものだよ。」



 隣の部屋のソファに置かれていた大きめのテディベアを彼は指差した。すると、ここの生活感溢れる雰囲気は小道具のせいだったのか。なるほど、と彼女が相槌を打つと、男は少し悪戯っ子のような笑みを浮かべた。



「まぁここに住んでもいるけどね。だから何か急ぎの用事があるとうちに電話すると良いよ。箱馬になるのもオタクの使命ってね。」






 それから少し、早苗は舞台となるライブハウスの作業風景を見学させてもらっていた。あの舞台の土台となる箱は箱馬という名前らしかった。箱馬をまずはいくつか要所要所に置いて行き、その上に平台を乗せて固定する事で舞台ができるらしい。舞台の形は公演ごとに違うから、舞台が終わるたびに解体収納し、公演のあるたびに組み立て直すとのことだった。



「とは言え、ライブ系はあまり解体することないかな。ほら、平たいところで演奏したり歌うだけだから。演劇とかはこういうのうるさいからねぇ。」



 説明してくれている小道具さんが苦笑いする。






 満足するまで見学させてもらって、そのうち早苗も挑戦してみるか、という話になり、彼女は初めての舞台作りに夢中になっていた。アオケンとマスクマンの二人は早苗のSNSアカウントにあげるために、と彼女の姿を写真に収めていた。早苗は、たまに目線を向けるよう、姿勢を変えるよう指示されたりしたため、舞台作り初挑戦のことも相まってあまり戦力になれなかった。それどころか邪魔になっていた可能性もあるが、スタッフの人達は穏やかに見守っていた。



すっかり舞台も整え終え、早苗達三人が外に出ると、雨が降っていた。



「傘、持ってくるの忘れちゃった。」



 駅まで近いし走るか、と笑う。と、なにやらマスクマンが呟いた。



「推しに風邪を引かせるのはオタクとして一生の恥。」



 へ、と早苗が訊き返す頃にはマスクマンは雨の中を突っ走っていってしまった。傘を買う気なのか。慌てて追いかけようとした早苗をアオケンが引き留める。



「風邪ひいて一ヶ月後ライブできなければどうするの、」



「でも、」



「ああやって推しのために尽くしている瞬間こそが彼にとっては……ご褒美なんだよ。オタクとしてきちんと生きている、って。」



 オタクとして生きている。雨の中響いたその言葉が重たいものに感じられて早苗は黙り込む。アオケンは言葉を続けた。



「推しにそれを否定されてしまっては彼のアイデンティティが崩れてしまう……だからさなたんは推されている側として、それを受け止めてあげて。」



 うん、と頷く。雨がザーという音をたてて降っている。






 コンビニは近くにあったらしく数分程度でマスクマンはビニール傘を差して帰って来た。腕には二本のビニール傘がぶらさがっている。肩は雨水でしっとりと濡れ、綺麗にセットしてあった髪も崩れていたが、その目は輝いているように見えた。



 はい、と手渡された傘を早苗は笑顔で受け取る。



「ありがとう。」



「いや、」



「いくらだったの。」



「いい。」



 マスクマンの声はぶっきらぼうだったが、何だか照れているように感じられた。改めてありがとう、と早苗が笑いかけると、ぷいっと視線をそらす。



「いやありがとうな。」



 アオケンも笑ってそのままもう一本の傘に手を伸ばすが、マスクマンはひょいっとかわし、傘を持っていない方の手をお椀型にして出した。






 三人は秋葉原駅で解散となった。早苗はそのまま電車に揺られて鶯谷に戻っていく。雨が降らなければどこかカフェでお茶してSNSに投稿しようと考えていたのだが、こう降ってしまっては仕方ない。何より、あまり夜遅くなると鶯谷という土地は危なさ過ぎる。諦めて大人しくアパートで筋トレして寝るしかない。あ、夕飯どうしよう。



 ぼぅ、としているうちに鶯谷駅はあっという間に着いてしまう。まぁ家に着いたら夕食の内容は何かしら思いつくだろう。



 早苗は電車から降りて、古びたプラットフォームの上を階段に向かって歩く。雨は相変わらずサァサァと降っている。立ち並ぶラブホテルにも雨は降り注ぎ、何だか物悲しい雰囲気が漂っていた。



 4つの改札口のうちの一つを出ると、小さなロータリーにはタクシーや夜で働く女性達の送迎らしき車が所狭しと並んでいる。早苗は傘を差すと、中学や墓地がある方向とは逆の、ラブホテルが立ち並ぶ方へ、大きな橋を渡って向かう。橋の下では電車が通っていたためか、風が余計に強く感じられ、傘が飛んでいきそうになり、慌てて傘の柄の上の方を両手で握り締める。と、周囲にもちらほらそういう動きが見られてくる。色とりどりの傘が風に立ち向かうようにして皆上下左右に揺れている。



 何だかおかしくなって、不意に適当に言葉にリズムをつけて口にしていた。






『恋はいつも僕からで』






『雨がやむのを待っている』






『気まぐれに振り回されて』






『キス待ちガール』






『私の心をつかまえて』






 歌っているうちに何だか、名曲な気がしてくる。そういえば歌う予定の曲は四人のツテで作詞作曲活動をネットでしている人になったから自分の歌じゃない。勿論、歌いこなして自分の歌としなければいけないが、歌詞に少しぐらい私の言葉だって採用してもらっても良いんじゃないか。いや、むしろ折角なら二曲くらい歌いたい。そんなことを不意に思い始め、気付いたら思わずアオケンに電話をかけていた。一刻も早く――。



「ねぇ、二曲め、ライブまでに間に合わないかなぁ。」



 アオケンが電話に出たと同時に早苗は口にしていた。






 アオケンは、伝えてくる、と、ひとまず了承してくれて電話が切れた。ライブハウスで時間の打ち合わせをしたばかりなのに、と少し苦笑いもしていたが。



 電話を終えて早苗は満足そうに笑みを浮かべ、一歩踏み出す。と、背中に人の気配がした。



「綺麗な歌、ですね。」



 可愛らしい女性の声だった。早苗はビク、と肩を震わせてから聴かれていたことに気付き、頬を赤くする。



「そ、そんな大きな声だったかな……。」



「すぐ近くにいて。あ、私耳が良い方で、歌い終えたところで話しかけようと思ったら電話し始めちゃって……だから終わるの待っていたんです。」



 背の低いあどけない顔立ちの少女。だが、鶯谷の猥雑さとは程遠いような清楚な雰囲気が漂っている。短めのフレアスカートを履いているものの、下品さはなく、それでいて紅潮した頬は健康的で愛らしかった。長い髪は少しパーマをかけているのか綺麗にウェーブがかかっている。



 少女は何やら真剣な顔になり、きゅっと唇を噛みしめて早苗を見つめた。



「……あの、泊まりに来ませんか。」

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