第43話 職業変更

《『運び屋』が上位職『郵便屋』に変更されました。》


《スキル 転移を獲得しました。》

《スキル 重量軽化を獲得しました。》

《スキル 念話を獲得しました。》

《スキル 過去輸送を獲得しました。》



 気になることはあるけれど、とりあえず質問は後にしておくか。


 次は、派生職の一覧を見せてくれ。


《はーい。》


派生職

『曲芸』『逃亡者』『盗賊』『スパイ』『旅人』



 うーん……どれも同じくらいかな? ……あっ、というか気になってたんだけど、毎回職業を選べるってことはないよね? いつかは限りがあるよね?


《はい、もちろんありますよ。職業の数の限界は5つですね。》 


 そうか、5つか……って、5つ!? あと3つしか選べないの!?


《そうですよ。》


 うげー……となると、一旦保留にしておこうかな。やっぱり人生がかかっているし、結構考えないといけないからなぁ。


《分かりました。じゃあ……次はどうしますか? ジョブポイントはまだ残っていますけど、使いますか?》


 うーん……郵便屋のスキルを確認してからにしたいから、……じゃあ、スキルの確認をするか。


《分かりました。なにが聞きたいですか?》


 一応、僕の知識とこの世界の設定のようなものは違うのかもしれないし、ごめんけど全部お願い。


《分かりました。じゃあまずは……転移ですかね。これは、物、または人を転移するスキルです。しかし、レベルが低い状態だと、自分を転移することはできないのでご注意を。》


 えっ?自分は転移できないの?


《はい、レベルを上げていかないと。》


 普通は、最初は自分や物だけで、あとで他の人もーみたいな感じかなって考えていたんだけど、違うんだな。


《で、次ですけど重量軽化は物を軽くするスキルですね。重量操作よりも圧倒的にマジックポイントの使用量が低いので、軽くするときとかは、こっちを使ったほうがいいかと。》


 ふむ、結構嬉しいかも。自分の重量を軽くすることで、より速く動くことができるようになるからなぁ。


《念話は、対象者と頭の中で口に出さなくとも話せるようになります。私と君みたいな感じですね。》


 これもいいな。隠れて行動するときとか、コミュニケーションを取らないとバラバラになっちゃうけど、でもコミュニケーションを取ったら取ったで声で気付かれてしまうみたいな問題があったからね。


《最後の過去輸送ですが……これは、マジックポイントをレベル1の状態なら、100近く消費してしまいます。でも、その代わりに過去から物を輸送することができるという、もう1種の時空間魔法を使うことができるようになります。これは、レベルを上げていけば100近くも使わないですむので、これはレベルを上げるのを推奨します。》


 へえー…………って、えっ!? 過去から物を運ぶことができるって……例えば、壊れちゃった物とか無くしちゃった物とか海に落としちゃったものとかを持ってくることができるんでしょ!?


 やばっ!!


 それに、時空間魔法って、響き。なんか厨ニっぽさはあるけど、かっこいい!


「……うーん……」


 顎に手を当て、一生懸命頭をぐるぐると悩ませる。


 それで、まずはジョブポイントだね。引きこもりも上げたいけれど、郵便屋も上げたいんだよね。


 ……よしっ、今回は特別ということで、郵便屋の方に使えるだけ使って。


《分かりました。》


《ジョブポイントを9ポイント使い、郵便屋を4まで上げますか?》


 はい!


《郵便屋のレベルが4に上がりました。》


《職業レベルが一定に達しました。》

《スキル 転移のレベルが4に上がりました。》

《スキル 重量軽化のレベルが4に上がりました。》

《スキル 念話のレベルが4に上がりました。》

《スキル 過去輸送のレベルが4に上がりました。》


 次はスキルポイントの方を上げることにしよう。


 そして、僕は新しいスキルの欄や、今あるスキルの欄から必要だな、と思うところを見て、これらのスキルのレベルを上げた。


肉体強化Lv3→Lv4

生活魔法Lv6→Lv7

瞑想Lv4→Lv5

MP自動回復Lv5→Lv6

new体術→Lv1


まぁ、肉体強化と生活魔法はよく使うから、スキルのレベルを上げておいた。それに、ワイバーンと戦ったときにマジックポイントがギリギリだったからやっぱり使える量は多ければ多いほどいいと思うし、瞑想とMP自動回復をレベル上げしておいた。


 あと、体術も同じく、体術はマジックポイントを使用時に消費しないから、マジックポイントの消費を抑えるためとして、獲得しておいた。


「……ふぅ。これくらいで今回は終わりかな」


「やっばいね……」


「あっ、いたんだ」


「うわぁ……」


 若干顔を引きつらせながら、手で引くような動作をする。というか、距離少し離れてない?


「ごめんごめん、ちゃんと冗談だから。でも、放っておいたのは普通にごめん……」


「いや、いいよ。私のステータスの方から千尋くんのステータスの変わりっぷりを見てたから。なんか、見ている中でステータスが変わっていたのが不思議な感覚だったよ」


「まぁ、急に変わったら僕も変な感じになるかも」


「うんうん」


「まぁこれで今回の強化は終わりだね。これが……今の僕の力か……《ステータス》」


名前 青柳千尋

人間 LV26

HP 60/60

MP 66/66

力  56

耐久 74

敏捷 87→101

器用 57

魔力 0

SP 0

JP 0


職業

引きこもり(上位)Lv6

郵便屋Lv4


ユニークスキル

ナビゲーター、空間操作


孤独耐性Lv10ストレス耐性Lv10恐怖耐性Lv10気配遮断Lv10鑑定妨害Lv10生活魔法Lv7肉体強化Lv4敵意感知Lv1危機感知Lv2麻痺耐性Lv1MP自動回復Lv6瞑想Lv5望遠Lv2聞き耳Lv2暗視Lv1潜伏Lv6結界Lv6無音結界Lv6無臭結界Lv6HP自動回復Lv6ネットショップLv6逃げ足Lv10俊足Lv10幻術Lv10探知Lv10アイテムボックスLv10熱耐性Lv1寒耐性Lv1物理耐性Lv1毒耐性Lv1転移Lv4重量軽化Lv4念話Lv4過去輸送Lv4体術Lv1

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