第24話 楓さんとショッピングをした日
「じゃあ、まずは食品売り場に行く?」
「そうだね、服とか見たいし、ラノベとか読みたいのはあるんだけど、いま大事なのは食べ物集めだからね」
「そうだよね」
そして、僕らはまずは食品売り場に向かうことにした。
「やっぱりモンスターが居たか」
「そうだよね……。やっぱりモンスターもなにかを食べないと生きていけないだろうからね」
えーっと、ナビゲーター。今、この食品売り場にはどれくらいのモンスターがいるか調べてもらってもいい?
《はい……!えーっと……ゴブリンが1………2……10体です。それに、ゴブリンらの後ろには、ウルフが3体ほどですかね。》
結構多いな……。
「ねぇ、楓さん」
「なに……?」
「今、この食品売り場にはゴブリンが10体くらいいて、あとウルフも3体くらいいるんだ。だから、もしモンスターがこっちにきたら、状態異常…毒を使っていて」
「うん、分かったよ」
「危険になったら知らせてね。ちゃんと助けるから」
「うん!」
「《気配遮断》《肉体強化》《敵意感知》《危機感知》《望遠》《聞き耳》《潜伏》《結界》《無音結界》《無臭結界》《逃げ足》《俊足探知》」
からの……!
「《生活魔法…火の雨》」
名いっぱい僕の存在を気付かれないようにとスキルを使い、さらに僕の動きを見えないくらいにと早める。
そして、誰もいないと思って油断しているところを生活魔法で、という作戦だ。
僕は、1か月の間で生活魔法…火の雨という技を使えるようになった。
いつもの生活魔法…火は、マジックポイントの消費1で、1つの火を出す。
しかし、この生活魔法…火の雨は、マジックポイントを5消費するのだけど、その代わりに何個もの火が、モンスターに襲いかかる。
こっちのほうが、燃費がいいため、相手の敵の数が多くて、まとまっているときはこっちの技を使うようにしている。
《経験値を獲得しました。》
《経験値を獲得しました。》
《経験値を獲得しました。》
《経験値を獲得しました。》
《経験値を獲得しました。》
《経験値を獲得しました。》
《経験値を獲得しました。》
《経験値を獲得しました。》
《経験値を獲得しました。》
《経験値を獲得しました。》
そして、ウルフを。
「《生活魔法…火の雨》」
《経験値を獲得しました。》
《経験値を獲得しました。》
《経験値を獲得しました。》
「……ふぅ。やっぱりこの技はいいな。」
《はい、すごいです。生活魔法なのに、火属性魔法の一種にすごい似ている……っていうか、こっちのほうがすごいです……。》
へぇー。いや、生活魔法って本来火属性魔法の退化版のように聞いていたんだけど……? 退化版が本来よりも強くなるなんてあるんだな。
「ねぇ、私の出番が1ミリも無かったんだけど……。まぁ、体力を温存できるからいいけど」
「あはは……ごめんね?」
「別にいいよ。それで、食料集めよう?」
「そうだね」
なぜか最初にお菓子売り場に来た。楓さんは、最近ご飯ばっかりでお菓子がなかったのが嫌だったらしい。
「アイスは……溶けてるか……」
「そうだね……」
「ねえ、千尋くんの力でなにか出来ないかな?」
うーん……。ナビエモン。どうにかしてアイスを溶けた状態からもとの状態に戻せない?
《なんですか、ナビエモンって。これ前もありましたよね。なぜかデジャブ。……で、一応ありますよ。》
「えっ……本当に?」
「本当にって……まさか方法があったの?」
「うん。それで、方法ってどうやればいいの?」
《いまは無理です。運び屋の上位職である郵便屋にならないと。そうすれば、過去からものを運ぶことができるようになります。例えば、壊れた花瓶にそのスキルを使うと、前の状態に戻すことができるということです。》
へぇ……! でも、今できないんじゃ意味がなくないか?
《いえ、だかはアイテムボックスでそのアイスを運んで保存しておけばいいでしょう。》
なるほど。
「ねぇ、楓さん、いまは無理らしいけど、また職業レベルが10になったらできるらしいから、とりあえずアイテムボックスでしまっておくよ。」
「いまはでき無いんだ……。でも、ちゃんと早めに用意してくれない?」
「うん、もちろん」
そして、アイスを名いっぱいしまったあとに、ご飯だったり冷凍食品だったりといろんなものを集めてここをあとにした。
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