日本車のすごさ

125kmという速度に車はキシキシと悲鳴を上げている


実はニュージーランドではニィサンやズスキみたいな

車を作る会社がないから100%輸入に頼ってる


その輸入の大本は日本


日本だけど日本でも使われなくなった中古車を

輸入しているから車の状態はいいとは言えない


サスペンションが固くなってぴょんぴょんするし

いろんなとこでキィキィと高い声を上げる


2000年前半に活躍した車が17年の月日を経て

この地ニュージランドで再活躍しているから仕方ない


これだけの月日が経っても実は乗り続けられる

日本車ってかなりすごくない?


タコメータ下の走行距離は27万km


10万km超えたら結構走ってるとされる

日本のおそよ3倍の距離


本当に日本車すごくない?


僕は将来外国車買わずに日本車を買おうって決めた

こんなに月日が経っても走らせることが出来るんだもの


しかもいまから17年前の技術の車でさえ


この事実に僕は鼻が高くなった


所々で雑な切り返しをする

金髪ロン毛の運転で心拍数も高くなった


無事に8:25に職場についた。


25分って5分前行動じゃん...

40kmを15分で走るってどんだけ飛ばしたの...


初めての出勤の僕と一緒に来たもう1人の彼は

contract(コントラクト)と呼ばれる労働契約書を

書かないとここで働けないらしい


なので工場入り口の近くにあるテーブルまで4人一緒に来て

contract(コントラクト)を既に書いてる2人はこの先の

工場の入り口へ進んでいった。


もう1人初出勤のドイツ人ベンと僕は

外にポツンと置かれてるテーブルで誰かを待った


初出勤仲間だろうかぞろぞろ集まっきて次は偉い人を待った


8:37頃にはcontract(コントラクト)を

持ってきたオレンジの蛍光色の制服を着た女性が

「morning everyone can written contract」

(おはよう。契約書書いてください)


そう言って一人ひとりに紙を渡す。


こっちは7分遅れ。ニュージーはどこ行っても

ルーズな人しかいないななんて思いながら

コントラクトを見る


えいごにエイゴに英語で書かれているcontract(コントラクト)


やっべ、完全に分かんないやつだ

コミュニケーションは少しずつ取れてきても

耳で聞いて英語を理解しているから文章は全く読めない。


それが契約書の話とか難しい話なら本当に理解できない

本当(マジ)でどうしようと1人焦っていると


「君、日本人だよね?」と日本語が聞こえた


今聞こえた日本語は空耳か?と周りを見渡す


「やっぱり、私も日本人だよ」と真横からきこえた


「嘘!日本人ですか!?」


「そうだよ」


その言葉に「あなたは神か」と

フランスに理解されなかった言葉を嬉しさのあまり放ってしまった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る