秘める思いを
今日もいつものように6:00に起きて準備をした。
今朝は冷えている
暦は6月にさしかかろうとしてるのに季節は秋へ向かう
僕は北半球とは違う季節の歩みに若干の違和感と高揚感、それと食パンを持ってバンへ乗り込む
今日はキウイ畑へ向かうことが出来た。
寒い。
1番最初の出勤から1週間くらいしか経ってない
最初は半袖で働いてたのに今日は寒くてヒートテックを着てきた。
いつもの仕事着は汚れてもいいズボンと靴にマウンテンパーカー
マンパの下には半袖を着て動いて暑くなったら半袖で
作業をしていた
今日は予想通り季節外れの寒さらしい。
長袖で正解だなって、そして他の人も
寒くて長袖だろうなと周りを見渡すが...
半袖短パンが絶対的多数
さすが、外国人。お酒にも寒さにも強い。
ウエストの人(ヨーロッパとかアメリカの人)はなんで寒さにも強いんだろ?
その方が1年の暑い時期を長く過ごせるから?
もしそれなら熱いな。と思った
働いて1週間弱だけど僕のピッキングの速さは
そこそこになったらしい。
トムが僕にこう伝えてくれた
「 absolutely you are better than ex Japanese who worked for here 」
(絶対 前にここで働いてた日本人より早いよ。)
その人より英語を話せないだろうけど
仕事はできたことに
ほんの少し、ほんの少しずつでも
英語を理解していけてる僕にも
劣等感の塊の僕に少しだけ自信が芽生えた
「really? Thanks ! Tom」(本当?ありがとう!トム)
そういうとトムはにかっと笑顔で返答した
すてきな...
finiiiish! !!(しゅーーりょー! !!)
僕がトムの笑顔を見ていつものセリフを言う前に
supervisorの終了の合図が聞こえた。
いつものように終了時間を書いてからバンへ向かう
いつもと違うテンションのチームガレージ
何か特別なことがあったの?
普段と何が違うのかわからない
気になるが理由のわからない僕は
勇気を出してチームガレージの1人に声をかけてみた。
「 what’s up ?」(なんかあったの?)
「today we made 180$ !! woo hoo!」
(今日、私たちは180ドル稼いだよ!! いえーい!)
180...?
僕はいつか計算した数字を思い出した
最低賃金で8時間働いて15.25×8=122$
わかりやすく計算して12200円と18000円の価格の違い
「wow!!」(わお!!)
僕の口元からも笑みが零れた。
働ける時は稼げるけど働けない時は本当に働けない。
これがキウイピッキングらしい。
稼げる時は稼げるけど
僕はここで働き稼ぎ続けることはできない...
とりあえず今日は稼いだ額に喜んだまま
ガレージへ帰る
ガレージに帰るとマイクがいた。
二段ベットを作っていて粉塵の中にマイクが立っていた。
チェンソーを持ってる大柄の男が粉塵の中にいる
このシュチュエーションは怖いけどチャンス
僕は心に決めていた言葉をマイクに伝えた。
「hey Mike I’d like to quit job 」(やぁマイク 仕事を辞めさせてほしいです)
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