初めてのte puke(テプーケ)

21時を指すか刺さないかの時間にte puke(テプーケ)に着いた。


今日という日はとっくに老けていて

このあたり一帯は瞼を閉じた時のように暗い


te puke(テプーケ)の詳しい立地はわからないが

ここはputaruru(プタルル)よりも田舎かも知れない。


車の反対車線は沿岸で

こっちの車線はまただだっ広い景色

灯りなんて見つけられない、いや、そもそも建物さえ見当たらない


その中で少し離れたとこから聞こえてくる波の音

その音が、この辺一帯の寂しさを知らせている


車を進めていくとポツンと灯りが浮いてた


小さな家だ。


「I think here is home of this address 」(ここがあの住所の家だと思う)


夫さんがそう言って、僕が住むであろう家の中へ

敷地の中へ車を進め、車を停めて、僕らは外へ出た


どうやら家は2つあって

1つは家らしいがもう1つはなんだろう


スライド式の扉に4角形でゴツゴツした外見

小さい子どもなら秘密基地とか言って喜びそうな建物だ


とりあえず、住人を見つけよう


外で何人かがタバコを吸っていて

その中には背の低いアジア顔の人がいて僕は尋ねた


「 are you Japanese?」(日本人ですか?)


「no 違うよ」


残念だが日本人じゃない。


「ブラジル人だよ」


oh Brasil(ブラズィル)


「君は日本人?ここ来る前はどこにいたの?」


「はい!日本人です 。putaruru(プタルル)にいましたわ」


「putaruru(プタルル)か、いいね。」


なんか、褒められた


「pumpの水あるじゃん?その水はputpruru(プタルル)の川で汲まれたやつだよ」


「え、嘘!俺pumpの水筒代わりに使ってますよ!

意外と有名なとこに住んでたんか!」


Pumpの水は750mlも入って3ドルととてもお買い得

他のブランドの水だと2倍近くはかかる。


それにそれだけではなくボトルを押して、水を飲むスクイズボトル的なのを採用していて、キャップを洗うだけで

水道水を入れて水筒みたいに繰り返し使える!


この機会に、どのご家庭にも一つは用意して頂きたい

こりゃ買わない手はない 嘘ではない


...


「どうした?」


メキシコ人に軽く心配をされた


読者にPumpの水の良さを伝えるに夢中で、このメキシコの人と話してたのを忘れてた


「あ、いえ!ちょっと営業を...」


「え?あ、そう。」


彼はバツが悪い顔をしていたが、ここは僕の笑顔で幕を切った。


僕がこのブラジルの人と話してる間に夫婦はいろんな人に話を聞いていた。


そして次は僕に話をかけに来た


「 can I borrow your cellphone?」(携帯借りてもいい?)


夫さんは続けていう。


「because ○▼※△☆▲※◎★....」


後半は魔法だ。


Borrowってバーローって名探偵が言ってたのを最後に、久々に聞いたけど バカ を表すバーローじゃないよな


とりあえずyour cellphone と言っていたので携帯を渡した。


ある程度操作をしてから携帯を耳に当て出したので

ボスのマイクに電話かな。


夫さんは僕の予想通り電話した


僕が無事着いたことをボスのマイクに伝えてくれたみたいだ


バス二つも逃したけど無事になんとかここまで着いた。


僕は精一杯の感謝を、二人に「very thank you」と言って、右手で握手をして、反対の手でハグをした


その後に奥さんは言う。


I wanna know what happen you got after we left from here 」 ( 私たちが出発した後、どんなこと起きたか知りたい。)


What happenで 何が起きた みたいな感じだから

私は何が起きたか知りたい


まてよ...


何が起きたの何ってなんの話だ?...


考えてる間に奥さんは「I will text you 」と言って


何が起きたか知りたい + メールするね


あ!もしかして!


「あの人らが帰った後、どんなことあったか教えてだって」


そう丁寧にブラジルの人が教えてくれた


「あ、なるほどわかりやす... ってあれ... 」


日本語喋ってる...? 僕は今更気づいた


そしてまた同じ質問をしてしまった


「日本人ですか?」と次は日本語で

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