134話 放課後

 読者様へ:ごめんなさい!時間が取れなくて更新遅くなりました。


 ★☆★☆


「~♪」


「さっきから機嫌がいいな。どうしたんだ」


 現在、美香と並んで教室に戻っている最中だ。


 職員室にノートを届けてから、美香の機嫌がすこぶる良い。


 普段は鼻歌すらしないのに、一体どうしたのだろうか・・・


 なにかいい事でもあったのだろう。そう思い問いかけるとー


「んー。なんでだと思う?」


 美香はニッコリと笑いながら、逆に聞き返してきた。


 おいおい、質問を質問で返すな。


「んー。なんでだろうな」


 取り合えず、その場で立ち止まり考える。


「・・・」


 しかし、質問している立場であるため、答えなどが分かるハズも無くー


「駄目だ。さっぱりわからん」


 直ぐに考えることを放棄し、美香から直接答えを聞こうと期待した。


「もうっ。鈍感!」


 すると、美香は頬を膨らませて少し怒ってきた。


『どうして分からないのかな』と横で小言を言ってくる。


 あと、お願いだから、お腹をツネるのやめてくれないか?


 地味に痛いんだが・・・


【物理攻撃無効貫通】で、地味にダメージを喰らってるから!


 2人っきりだからか?


 だけど、その程度のことでそこまで喜ぶか普通?


 なぜ機嫌がいいのか、さっぱり分からずにしていると。


 それに呆れたのか『ハァ』と言いながらー


「どうしてうちの機嫌がいいのかな?みんなが言い寄ってきた時に、シンジ君が助けてくれたから?それとも、シンジ君がうちの事を”俺のモン”だって言って、クラスメイトに釘を刺したから?それとも、最近なかなか2人っきりになれるタイミングが無くて?他3人から、今こうしてシンジ君を独占出来てるから?」


 早口でまくし立てるように、美香はそう言ってきた。


 何故か語尾が疑問形となっていたが・・・


 なるほどな。確かに、俺の家に遊びに行ってもサラとエレナが必ずいる。


 学校で会えたとしても、同じだ。みんながいる。


 それに、どこかで誰かと2人っきりになろうとすれば、”女の勘”によるものなのか、嫉妬で誰かが察知して邪魔をしてくるのだ。


 そんな状況で、ようやく”チャンス”が訪れたのだろう。


 だからそんな事で機嫌を良くしていたのか。


「悪い悪い。そういう事だったのか。可愛いやつだな」


 むにゅん。


「きゃ///」


 突然高い声を出し、途中で立ち止まる美香。


「な、なにするの////シンジ君!」


 もみゅっ。もみゅっ。


 え?なにをしてるのかって?体験してる通りだろ美香。


「.....んあっ......まっ.....待って////」


「なにって、ケツを揉んでるだけだろ」


 本当に恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしつつ止めてくる美香。


 誰かに見られることを嫌がっているようだ。まぁ当たり前か。


「ひとっ.....きっ.....来ちゃうっ...んんっ.....」


「大丈夫だって。バレない」


 安心しろ。気配感知では誰も反応していない。


 ここの廊下どころか、教室全てに人の気配が無かった。【龍眼】と【魔眼】で確認済みだ。


 あるとすれば、外で部活動をしている生徒だけだ。つまりここは無人。


 だが、敢えてここは言わないでおこう。その方が興奮するからな。


「でっ....でもっ....こっ....声がぁっ.....///」


「声を抑えておけばの話な。そんなに声出したらバレるんじゃないか?」


 そう言うと、必死に手で口を抑える美香。


「ハァハァ.....んっ......あっ....」


 触れられている事に感じているのか、さっきから喘ぎ声が止まらない。


 凄いな。揉んでるだけで、それ以外は何もしていないのに。


 このままだと、絶頂するのも時間の問題だな・・・


「.........あ...」


 なんだかんだ言って、もっと感じていたかったとのだろう。


 途中で止めると、寂しそうな顔をする美香。


「バレないように、続きはでするか(ボソッ)」


 顔を近づけて、美香の耳元で囁く。するとー


「し、シンジ君がそこまで言うなら///」


 まんざらでもなさそうな顔で、美香はそう言ってきた。


 俺は美香の手を引き、とある場所に向かうのだった。

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