「ダブル育休のススメ」 2016年2月17日(妻より)
ご存知の人も多いと思うけど、私が産休に入った昨年10月から、我が家は、主夫&育休妻のダブルシュフ体制になっている。
だから、ダブル育休とは実は違うけど、結果として、家に両親が二人ともいて、子育てしている、という状況。
育休に入る前は正直、家にみんなでいて煮詰まらないか、とか、経済的なこととか、不安もあったけど。
でも、母乳で育てたかったから早期復帰は考えず、育児休業手当金が出る一歳の誕生日までたっぷり休業することにした。
なっちゃんが生まれて3ヶ月。
二人の子どもを二人で育てる生活。
二人で同じものを見て、一緒に戦う(笑)人生の中ですごく貴重な時間になったなぁと心から思う。
退屈なことも大変なこともいっぱいあるけど、これから先、一生、今を振り返って、特別な一年だったなぁと大切な記憶になると思う。
我が家は、物理的にもそこそこ近場に住んでいる祖父母がよく手伝ってくれるから、それほど深刻に手が足りないことはなかったかもしれない。
産後は私の母が泊まり込んでくれたし。
でも、もしも祖父母が、手を貸せない状況だったとしても、夫婦二人いれば、二人の子どもを、それほど大変な思いをせず、育てられる、という実感を持った。
経済的にも、育児休業手当金があって、非課税な上に、年金や保険料も免除になるので、実は月々の手取り額はほとんど変わらない!(ボーナス分は減るけど。)
今、共働きでも、専業主婦のいる家庭でも、祖父母の援助が受けられない家庭って増えてると思う。
晩婚化や核家族化が進んで、手伝ってほしくても、無理な家はたくさんある。
地域の助け合いもあまりないし、母親が実質一人で子育てしている状況が増えてると思う。
そうなると、やっぱり、二人目三人目は欲しくても無理、ってなる。
特に専業主婦の人は保育園にも預けられないし、ホントに大変だと思う。
だから、男性の育休(ダブル育休)って、少子化対策の切り札だと思う。
国会の議論はあんなことでたち消えて本当に残念だけど。
男性が3ヶ月でも(できれば半年)育休を取れれば、二人目であっても、家事育児は夫婦だけで十分まわしていける。
何より、精神的な余裕が生まれて、二人とも育児を楽しめると思う。
男性のみなさん、どうか、ぜひ育休の取得を真剣に考えてみてください。
まだまだ社会の目は追い付いていないけど、だからこそ、一人一人が真剣に考えることが必要だと思う。
そして、個人的にも、仕事を離れて毎日育児をするっていう体験は絶対に仕事にも人生にもプラスになると思う。
これまでとは全く違う視点を持てるようになる。
育休取得によって失うものは、絶対ある。
でも、得るものはすごく大きいし、かけがえのないもののはず。
その経験を生かして、失ったものは取り戻せる。
そんな気がする。
どうか、勇気を持って一歩を踏み出してほしい。
そして、男性の育休取得が当たり前の社会が早く実現できることを、強く願っています。
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