空が青い

知らなかったよ


それがこんなに青いとは


なぜかしら


涙あふれて


見上げた空


ほんとうに青い空


空は教えたくれた


大きい心をもつように


友達の手を話さぬように




だれかが歌った歌詞。

うろ覚えだからあっていないかもしれないが、そんな内容だったと思う。


この歌を思い出すのは決まって8月


戦争の終わった月だ。


その歌詞の空はきっと、

天皇陛下の玉音放送が終わり、

敗戦が知らされてから見上げた空だったのではないかと思う。

もう爆撃されることもない。

いつ殺されるかわからない毎日が終わった。


いつ、赤紙がくるかわからない日々が終わった。


もう戦わなくていい


負けたことは悔しい


それ以上に

だれかが死ぬ恐怖から解放されたという気持ちが大きい


ふいに見上げた空


ずっとどんよりしていた空


けれど、


いまは


そこには、

ずっと広がる青空


あー


こんなに空が青いなんて


こんなに広がっていたことに気づく。



もう血の雨は降らない


もう黒い雨も


黒いきのこ雲もない


ただ


いつもの夏空が広がっている



やっと


終わった


長い


長すぎる


戦争が終わった



そんなことを感じて作った歌詞だったのかもしれない


まあ、

ただの想像ですけどね。


その歌は

もっと


あとの時代かもしれません


いや


実際にあるのかも不明


ただの記憶違いかもしれない



でも


広島か長崎で

歌った気もする


どーだろうか




ちなみに、

玉音放送された1945年(昭和20年)正午は快晴だったらしい

全国かは知らないけど




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