第34話 ターミネーター2
1991年のアメリカ映画です。
ご存知、ターミネーターシリーズの第2作です。
まずは物語を簡単に・・・
前回ターミネーターを倒したサラ・コナーは息子のジョン・コナーを出産していたが、精神病患者として警察病院へ収監されていた。
そこへ、未来から液体金属でできたターミネーターTー1000が送り込まれ、10歳のジョン・コナーを殺害にかかる。
と、もう一体のTー800というターミネーター(アーノルド・シュワルツネッガー)がジョンを救出する。
ジョンはTー800と共に病院へサラを救出に行き、既に来ていたTー1000から何とかサラを救い出す。
3人は、ターミネーターなどの元となるAIコンピュータを開発することになるダイソンを殺そうとするが、彼にも妻や子がいることからそれをせず、ダイソンの研究の危険さを彼に諭す。
ダイソンは、自分の研究の恐ろしさを知り、サイバーダイソン社に保管されている、自らの研究の成果を全て破壊することを決意する。
3人はサイバーダイソン社に乗り込み、物語もアクションも、やがて頂点を迎えることになるのだ。
まず、この映画にはタイムトラベルの要素もあり、また、機械が人間の心を理解していくという哲学的なエンターテインメント性が核にある。
そして作品の精神は、何よりもヒューマニズムに支えられている。
それらがバランス良く配合され、そして主役のターミネーターも、そのマッチョなカッコよさで見事にキャラが立っている。
当時としては、CGも最先端を行っていた。
総じて実に完成度の高い作品であり、単にアクションものとか、そうしたジャンル分けのひとことで片付けられる作品ではないと思う。
CGは確かに時代と共に色あせていくかもしれない。しかし、AIが、ヒトの心を理解するか否かという問いは、まだ始まったばかりである。
AIはどこまでヒトに近づけるのか?
その問題が、エンタメ的にではあるが、この映画で感動を呼ぶ大きな要素となっている。
そういう意味でも、いつまでも忘れ去られることのない傑作だと思うのだ。
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