第57話 実家訪問をした。③

 

 新作宣伝の為に今日は2本投稿するつもりです。次は17時となります!


 それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾



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 それから俺と美川家は楽しく喋り倒していた。俺もすっかり彩の両親共に仲良くなってしまって、今朝の緊張の事など微塵も思わせないような仲になってしまった。


 昼食、夕食共にご馳走になってしまった。朝子さんは彩と違って料理はめちゃくちゃ上手で、俺も思わず舌鼓を打ってしまった。


 ただ彩も夕食を作る時に、初めて手伝ったらしく、これも俺のおかげと言われてめちゃくちゃ感謝された。俺もそこは本当に感謝して欲しいと思う、だって最初はお米を洗剤であr……


 俺は夕食の時、憲二さんから軽くビールを勧められたお陰でただの酔っ払いとなった。いつまで経ってもお酒が弱いのは克服出来ない……


 そして酔っ払いながらもお風呂に入り、今はリビングでくつろいでいた。


 両親共にもう就寝してしまい、起きているのは今は彩と愛ちゃんだけとなっている。


 俺もそろそろ寝たいため、彩に場所を聞いた。


『ねえ、今日って俺はどこで寝れば良いの?』


『それは愛が用意しているから私はわからないわ。愛、康太君の寝室はどこ?』


『お兄ちゃんの寝室は、私の部屋だよ?』


『えっ!?』


『私の部屋しか空いてないからさ、偽装結婚なのにお姉ちゃんの部屋で寝させられないでしょ?』


『いや、だからって愛ちゃんと一緒の部屋で寝るのはマズいって……両親が知ったらなんて言うか……』


『あ、それは大丈夫。既に許可貰ってるから!』


『えっ……どうなってんの……』


『ちょっと愛!そんなのダメに決まってるでしょ!』


『ん?なんでダメなの? お兄ちゃんと一緒に寝たいから寝るだけだよ?』


『いや、だからってね!赤の他人なんだから』


『ふーん、それじゃあお姉ちゃんの部屋で寝る?』


『いや、それもな…… 俺リビングで寝るよ……』


『それはダメ!お客さんにそんなこと出来ません!』


『あ、そうだ!3人で一緒に寝ようよ!布団並べてさ!それなら問題無いよね、はい決定!』


『愛ちゃん…… もしかしてそれ狙ってた?』


『えっ……ソンナコトナイヨ』


『愛、カタコトになってるじゃない!嘘が下手なのよ!』


『まあまあ、お姉ちゃんもお兄ちゃんと一緒に寝たいっていう願望をまた叶えてあげるんだから文句言わないの!』


『それは…… って何で勝手に決めつけるのよ…』


『そんな顔してたから……流石に2人で寝させるのはお父さんが怖いから3人って事で許可もらってます!』


『まあ良いんじゃないか、俺が端に寄ればそんなに気にならんだろ。』


『それもそうね。わかったわ、愛。愛の部屋で寝ましょうか。』


『そうこなくっちゃ!実は既に用意は終わっているのです!』


 なんなんだこの用意周到さ… 愛ちゃん色々イベント作るなよ全く……


 俺達は部屋に入ると布団が3つ部屋の床に並べられていた。いや、愛ちゃんはベッドあるんかい。なのになんで下やねん!


 と心の中で関西弁になってツッコミしてしまうぐらいおかしい。


『愛はベッドで寝れば良いじゃない。』


『いや、せっかくなんだし……だめぇ??』


 なんだよ、その上目遣いで可愛くおねだりなんて。くそ可愛いじゃんかよ。


『良いわよ、もう。康太君も愛も寝るわよ!』


 いや、チョロすぎませんか? 彩は案外妹大好きなんだよな。


『おっけー、電気消すね!』


 愛ちゃんが電気を消して、真っ暗となった。


 てかなんで俺真ん中なんだ…… 両サイドに美川姉妹って寝れないだろ……


 前回は端に寄った事で大丈夫だったけど、今回全く動かないぞ……


 暫く経つと2人とも寝息をたて始めた。愛ちゃん寝相悪すぎない?と思ってると、めちゃくちゃ俺にぶつかってきた。


 愛ちゃんの方に向くと事故が起きそうなので彩の方を向いて寝ることにした。


 するとまたも愛ちゃんが暴れて始め、俺は思いっきり背中を押されて彩を抱きしめる形になってしまった。


 しかも愛ちゃんから継続的にプレスされていて抜け出す事が出来ない……


 彩は彩で頬を赤らめながら幸せそうな顔をしている。起きられるのもまずいけど、起きて状況を改善してくれとも思う……そして彩がさっきから脈がめちゃくちゃ早いのは大丈夫なのかと心配してしまった。


 俺は結局姉妹にサンドイッチにされたまま夜を明かした。前回と同じく最後まで寝ることは出来なかった。


 朝になってようやく彩が目覚めてこの状況を把握した。


『康太君、これどうなってるのよ!』


『ごめん、愛ちゃんに後ろからずっと押されてて、解くに解けないんだよ。』


『もう良いわ、十分長い間してたし。愛を起こすわよ。』


『ん?長い間って?夜起きてたの?』


『いや、そういうことじゃなくて…… とにかく愛を起こすから!』


 そう言って彩は無理矢理愛ちゃんの頭を叩いて起こした。最近彩の愛ちゃんに対するあたりが強いと思うのは俺だけかな…読者も思ってるよな?


『いてて…… おはよう2人とも!』


『おはよう愛ちゃん、寝相悪すぎだよ……』


『ごめんごめん、とにかく朝ごはん食べよ〜』


 愛ちゃんは急いで1階へ降りて行った。逃げたと言う方が正しいのかもしれない。


 俺達も後に続いて朝ご飯を食べた。朝子さんのフレンチトーストは絶品だ。


 そして俺達は撮影の為に家を出た。みんな見送ってくれた。彩が少し名残惜しそうだったのでまた一緒に来れたら良いなと思う。


 俺は彩の撮影へ送って行った後はドラマ撮影の見学などをして夜になってから一緒に青山へ帰った。


 この2日間もまた密度が濃い日々だったけど、彩の両親共に認めてくれたのはとても良かったと思う。それに姉妹サンドイッチは刺激が強すぎて一生忘れないものになった…


 

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 前書きにもありましたが、新作を明日投稿します。朝の7時、昼12時、夕方17時となっています。


 通勤、通学とお昼休みに見れるように時間設定をしました。


 新作は『陰キャの俺の彼女が実はアイドルだった!? 〜マネージャーになって芸能界トップを目指す〜』です。


 是非ご覧になってください!



 そして新作だけではなくこちらの作品も星とフォローのほどよろしくお願いします(●´ω`●)

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