第45話 お宅訪問をされた。①


 明日は17時に1本投稿になると思います。1〜2週間はこのペースになります。すみません。


 理由は第44話(前回)の後書きに書いてあります。少し長いですが、よければお読みになってください。


 それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾



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あのデートから約3週間ほど経った。愛ちゃんはあのデートの後に彩にこっぴどく叱られ、すぐに家に帰らされた。


 大学が近いこともあって時々やって来るけど、あの時と比べるとここ最近は平穏な日々を過ごしていた。


 そして今日は1ヶ月ほど前に約束をしていた家に同僚を招待する日である。


 彩は今日は久々に丸一日休暇を貰っている。休暇を俺の同僚のために使わせるのも申し訳ないけれど、本人が割と乗り気なので良しとしよう。


 ただ今回来るメンバーは、建と早乙女さんと長友さんだけだ。他の人は用事があって来れないらしい。


 まあこの日も彩の予定がたまたま空いたから招待出来たという状況なので致し方ない。


『康太君、今日はどんな料理を作るの?』


『今日はね、ピザでも作ろうかなって思ってる。残りはちょっとつまめるようなものかな。』


『嘘!?ピザなんて作れるの!?』


『うん、ここ設備は無駄に良いし、たぶん余裕で作れるよ。みんなが来る頃に出来るようにすれば良いよね?』


『うん、それで良いよ、ありがとう!』


 最近思うんだけど、デートしてからの彩が可愛く見えてしょうがないんだよね…。なんか甘えるような声でくるからいつも少し視線を逸らしてしまう…。今日は同僚がくるからそういうのには気をつけないとな。


『あ、それと見られちゃまずいようなものなんて無いよね?』


『それは多分大丈夫じゃないか? 偽装結婚がバレるようなものなんて家にはないはずだし。』


『そうだね、りょーかい!それじゃあ私は掃除しま〜す!』


 そうして俺達はそれぞれ家事を分担しながら同僚を迎える準備をした。


 すると俺のケータイのRINEに着信があった。


 誰からか見てみると白鳥さんだった。


『今日私も撮影無いからそっちのお家に行って良い?』


 えっ? それはどうなんだ? 同僚はめちゃくちゃ驚くと思うけど、白鳥さん的には初対面だしな…


 とりあえず彩に聞いてみるか。


『ねえ彩、白鳥さんが今日うち来たいらしいんだけどどうする?』


『んー、別に私は大丈夫だけど…。美玲次第だから美玲に聞いてみて?』


『りょーかい。』


 俺はさっそく白鳥さんに聞く事にした。


『今日僕の同僚がうちに来るんですけど、大丈夫ですか?』


 するとすぐに返信が来た。


『うん、全然気にしない。それじゃあ今から行くわ。』


『はい、待ってます。下に着いたら教えて下さいね。』


 毎回凄いあっさりしたRINEだよな。まあ慣れてきたけど。


『彩、白鳥さん来るって!』


『わかった!それじゃあ料理多めに作っておいて!』


『おっけー、頑張ります!』


 そうして俺達は俺の同僚と白鳥さんを迎える準備に取り掛かった。


 暫くしてインターホンが鳴った。来たのは白鳥さんだった。


『康太、下に着いたから開けてくれ。』


『はい、今開けるので待ってて下さい。後エレベーターの電子キーはコンシェルジュさんに貰ってください。』


 俺は鍵を開けて、コンシェルジュに連絡をした。


 すぐに白鳥さんはお家にやって来た。


『よっ、康太。久しぶりだな。元気にしてたか?』


『はい、白鳥さんも元気そうで。彩は中に居るのでどうぞ。』


『それじゃあ遠慮なく!』


 白鳥さんは入っていった。またそのタイミングでRINEがまた来た。今度はグループRINEだった。


『みんな青山三丁目に着いたけど、どこのマンションに行けば良い?』


『俺が迎えに行くから駅で待ってて。』


『りょーかい、すぐ来いよ!』


 そうして俺は同僚達を迎えに行った。


 ただこのお宅訪問で綻びが生まれ始めるとは誰も知る由も無かった。

 



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