第39話 side 美川愛
明日も7時と17時に投稿すると思います。ではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
-------------------
私は2週間前にニュースでお姉ちゃんの結婚を知った。一応結婚報告はその日にメールで来た。しばらくは忙しいみたいで帰れないとも。
そして相手は私の全く知らない男性だった。銀行員らしいがどうやって出会ったのかは疑問だった。
廣瀬とかいう2股野郎は婚約者が出来てから別れたと聞いていたので、そこから新しいその男性にどうやって知り合ったのか私は気になった。
ただ私は大学1年生で新歓だったり、履修決めだったりで4月の中旬まで忙しくお姉ちゃんには会えに行けなかった。
そうした中で新しい生活でのイライラと姉の結婚に対する不安が入り混じり、お母さんと喧嘩してしまった。
私はこれが良い機会だと思い、家を出た。お母さんも出ろと言ってきたので渡りに船だった。
私はとりあえずお姉ちゃんの家に早朝に行き、結婚相手がどんな人か確かめようと思って、昔もらっていたカードキーを使い、マンションの最上階に張り込んだ。
なんかちょっとした探偵気分で、相手がどんな人かなど考えているうちにワクワクした気分になっちゃった。
するとお姉ちゃんの部屋から男の人が出てきた。身長は高いがあまり冴えない男性だった。ただ人が良さそうな顔をしていたので少し安心した。
私はとりあえず尾行してみることにした。まあ荷物は持っていけばいいし。
エレベーターが同じはまずいので彼が乗ったすぐ後に別のエレベーターで追いかけた。
出勤するような服装をしていたためとりあえず駅に向かうと彼がいた。
そこから横浜まで移動して、彼の会社に着いた。運良く会社の目の前にカフェがあったため、そこで彼が仕事が終わるまで待つことにした。
10時間ほどだったろうか。カフェで何度も注文を繰り返してずっといたので店員にも変な目で見られて少し恥ずかしかったが、彼が出てきた。
どんなサプライズが1番驚くかなと思案して、やっぱり知らない女の人が抱きつくのが驚くと思い実行してみた。それにお兄ちゃん呼びで。やっぱり照れるかな?
案の定めちゃくちゃ驚いていたが、隣にいた女まで驚いていた。せっかく2人で帰れると思ったのに。邪魔だなと思っちゃった。
それから私が美川彩の妹と証明して女を帰らせてから2人きりになれた。
話してみると本当にお兄ちゃんがお姉ちゃんと結婚しているのかすごく不安になった。めちゃくちゃ良い人だけど、お姉ちゃんのタイプでもないし。
家に帰ってもその不安は拭えなかった。私は部屋に1人で入っていった後玄関での2人の会話を盗み聞きしていた。
偽装結婚がなんかとか言っていた。ああ、やっぱりそうか。
お姉ちゃんは廣瀬と別れてないんだ。ただカモフラージュでお兄ちゃんと付き合ってたんだ。
でも私は廣瀬よりお兄ちゃんの方が好き。お姉ちゃんには悪いけど、二股男なんて私から願い下げ。それならお兄ちゃんの方が断然良い。
じゃあ私がやることってなんだろう。一つしかないよね!
2人を本当にくっつけること!
ということで作戦を考えた。私は偽装結婚を知らない感じでここの家にしばらく過ごす。そして2人の仲が深まるようにイベントを発生させていく。
うん。これしかない。
まずはお風呂かな。一緒にお風呂に入ることによって裸の付き合いとなるんです!もう2人ともドキドキでしょ!
そしてベッドを共にする!同じベッドで一緒に寝てしまえば、もしかしたら一線を超えるかも!? という期待を込めて私はお姉ちゃんのベッドで寝る!
そして次の日には、今日のために用意した映画のチケット、それもカップルシート!これで2人の仲は急接近!?
とりあえずここの2日のイベントはこんな感じでやろう!
日曜日の映画デートは変装して尾行しておこっと!
2人が夕食を作り始めたから、私も2人の仲をくっつけるために動きますか!ああ、めちゃくちゃ楽しみ、うふふっ♪
-------------------
星とフォローを是非よろしくお願いします(●´ω`●)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます