ティーンエイジ・オーバーライド

作者 にのまえ あきら

とにかく語らせてくれ!

  • ★★★ Excellent!!!

ゼロから何かを作り上げることは極めて困難なことであるというのは定説であり、それはどんなことにも適応される。よって競技において適応されるのも当然のことである。
そして本作、『ティーンエイジ・オーバーライド』にも架空の競技が登場する。物語で戦う、その名も『FTP』である。
本作、この競技がとにかくとんでもない。約8000文字の短編にも関わらず、この競技がどんなものか理解でき、観客と同時に楽しむことができるのだ。この文字数で理解できてしまうということはそれだけ単純であるがゆえなのかもしれない。しかし、その中でどうして主人公が準決勝まで上がって来れたのか、などの理由の説明の説得力が高く語られていないこと以外もあるのだろうなと推測できてしまう。架空競技というものを扱った作品は何作見てきたがこんなに作り込みの凄い競技は稀にしか出会うことができない。とにかくすごいのだ。
そして、次に僕が語りたいのはその競技をプレイする主人公とヒロインの関係性。
物語で戦う競技ならではの相手への想いの表し方。ああ、素晴らしい。この何とも言えない初恋のもどかしさのような感情はとにかく読んで味わって欲しい。
良作中の良作、つまり神作なので是非一読をお願いします!!!

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