第十八話 お家デート?

翌日。放課後になると教室に残る人も段々と減っていき、古内と二人きりになった。


彼女も最初は桃山らと話していたが上手く一人になれたらしい。


「よしじゃあいくか。」

「う、うん。」


彼女の家には十分ほどで到着した。


桜の情報通り中々いい家に住んでいた。


「ちょっと玄関で待ってて!」


少し待つと勢いよく扉が開いた。そこには小さな女の子が立っていた。


「いらっしゃい!お姉ちゃんのかれしさん!お家デートですか?」


「......いや、彼氏じゃないよ。......友達だよ。」


「ちょっと勝手に扉開けないでよ!葵~」


扉の向こうから、古内姉がやってきた。制服から私服に着替えていて、普段と違った印象になっている。


「うちの妹の古内 葵だよ。。あ、あがって!」


「おじゃましまーす。」


そしてリビングにつくとお茶が用意されていた。すると、葵ちゃんが俺にくっついてきて話しかけてきた。


「お兄ちゃんはなんて名前ですか?」


「俺は進藤 圭っていうんだよろしくね!葵ちゃん!」

子供は別に嫌いじゃない。なんなら好きといっても過言じゃないと思う。


「お兄ちゃんは何しに来たんですか?」


「古内お姉ちゃんの家で勉強しに来たんだよ。」


「私も古内だからお姉ちゃんのことも名前で呼んであげて!!」


俺はチラッと古内姉を見た。


「二人の時だったらいいわよ。......別に。減るもんじゃないし。」


「やったーーー!」


「それなら俺も圭で大丈夫だ。」


「それじゃあ......し、志穂始めるか。」


「分かったわ。......圭。」







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