ローガンとともに

今年のチャンピオンズリーグの決勝戦は中立開催地であるフランス・パリで行われる。イタリア、スペイン両国のファンにとっては比較的行きやすい場所であり、パリの街には白黒のユーヴェファンと白いマドリードファンが入り乱れる事態となった。


秀徹のモチベーションともなっているローガンは、全公式戦で47試合53ゴール10アシストと爆発的な記録を出している。セリエAのみならず、チャンピオンズリーグでも13得点で得点王になっているのだ。36歳とはとても思えない。


「シュウト、今年こんなに点を決めることができたのは君のおかげだよ。」


いつもはふざけ合っている二人だが、セリエAの優勝後に真面目になってそう言われたときは飛び跳ねるほど嬉しかった。ただ、ローガンはこうも続けた。


「だが、いくら僕たちの記録が良かろうと、ユーヴェというチームからしてみたら、セリエAの優勝は通過点だしカップ優勝も特筆すべき出来事ではない。やはりチャンピオンズリーグを獲らないと。」


秀徹はこの話を聞いてローガンの凄さの真髄を見た気がした。

ここはセリエA優勝後のドレッシングルームだ。普通ならば喜びに浸っても良い場所であり、実際に他のメンバーは大はしゃぎしている。だが、この男だけはもうすでに次を見据えており、野望を高く持ち続けている。これこそがローガンをローガンたらしめる所以ではないかと秀徹は思う。


「俺が優勝に導きますよ。」


秀徹は神妙な顔をするローガンにいたずらっぽく笑って拳を突き出す。これより、波乱のチャンピオンズリーグ決勝戦が始まるのだった。



〜〜〜〜〜



セリエA、コッパイタリアを制したユーヴェに対して、クラブマドリードはリーガを制している。スペインの覇者とイタリアの覇者の対決だ。

クラブマドリードは2018-19シーズン以降、ローガンが抜けた後の攻撃力不足に苦しめられている。それから3シーズン目の今もそれは変わらない。ただ、それがすぐに解決できないことだと悟ったマドリードは、他の方法でその穴を埋めることにした。


まずは守備力の向上を図った。長年、攻撃力は高いものの、守備力の低さやそもそもポジションにいないという問題を指摘され続けたマルセルをレギュラーから引き摺り下ろし、メレディという若手をLSBのレギュラーとした。

さらに、CMFにはウルグアイ出身で守備力も攻撃力も高いバルデルをレギュラーに据え、レギュラーであり続けるクロイスにも守備のタスクを課した。これにより、クラブマドリードは守備力が大幅に向上。

元々守備の堅固なチームではあったが、得点数が減少してより得点の重要性を知ったのか不用意な失点が激減した。


また、攻撃には純粋なウイングであるLWGのハザードとRWGのホドルゴを起用。今まではローガンとベレルを主軸に置いていたのだが、この二人はサイドから内側に展開することが多く、特にローガンはほとんどサイドアタックをしないLWGであった。その点、ハザード・ホドルゴはウイングタイプとしてサイドアタックをしつつ、チャンスの場面では中央に寄せてくる。

これによってサイドバックのタスクが減り、守備がより強固になる。マドリードのジドン監督は戦術をあまり組まないものの、選手の起用法についてはよく考えられており、選手の力を引き出す下準備が上手く行われている。名将といって差し支えない。


ローガンにとってこの一戦は初の古巣との対決となる。半ば喧嘩別れのような退団の仕方をしたものの、マドリードにとってクラブ史上最高の選手との仲は保っておきたいようで、ここ一年ほどは良好な関係を築いている。たまにローガンはマドリードに試合を見に行ったりしているのだ。

まあ、とはいえ手加減はできない。


ローガンを得てマドリードのような攻撃力を得たユヴェ・トリノvsローガンを失ってユーヴェのような守備力を得たマドリードの試合が今始まる。



ユーヴェはいつもどおりの4-3-2-1のフォーメーションでマドリードに挑む。3CMFには攻撃力を重視したポルバ、マトウディ、ラルジーを配置しており、2OMFには秀徹とディブラが構える。CFはローガンだ。

ポルバは今季、サッキズムにフィットしてから50試合もの試合に出場している。その出場数は秀徹を超えている。今年のユーヴェ飛躍の原動力は間違いなく彼だろう。



試合が始まると、ポゼッションのユーヴェ、カウンターのマドリードというがっちり噛み合ったサッカーが展開された。主に中央でユーヴェがボールを支配し、ユーヴェからマドリードがボールを奪うと、マドリードはサイドから速攻を仕掛けていく。

マドリードのサイドの二人はスピード、テクニックを併せ持っている。特にハザードは29歳というキャリアのピークを迎えた時期であり、ドリブルのキレは秀徹以上かもしれない。昨季は怪我のせいもあって苦戦したが、今季は47試合で18ゴール14アシストとローガンの穴を埋めるほどではないが結果を残している。

中央でマドリードの攻撃を支えているベンズマンも今日は素晴らしい活躍をしていた。彼はポストプレーが出来て足元の技術が高いという特性を持ちながら決定力もあるCFであり、今季43試合23ゴール15アシストを記録している。


今は中央をガッチリと固めているのでユーヴェ側も決定機を与えていないが、ユーヴェが前のめりになってからカウンターを受けようものなら、守備は瓦解しかねない。

ユーヴェは得点力の代わりに元々の守備力をある程度犠牲にしている。これはサッキズムの流動的に動き回ってパスをつなげるという理念を採用する上では仕方のないことだが、良くも悪くも以前のような慎重で堅固なユーヴェは失われてしまった。


実際に、前半19分にユーヴェのチャンスからボールを奪取されてピンチを招いてしまった。相手のCBでキャプテンのランスがボールをディブラから強奪すると、クロイスにパス。クロイスは強烈な右足の一閃でボールを前線へと押し出した。

見事なフライスルーパスに反応したハザードは綺麗にそれをトラップしてドリブルで左サイドを駆け上がっていく。

対応するのはやはりクアドレードなのだが、彼では対応しきれていない。結局、対人能力が向上したリヒトがクアドレードをサポートして事なきを得たものの、彼らのカウンターは非常に危険であることがよくわかった。



そして、お互いの危険性をよく理解したこの前半の20分が大きな転換点となり、怒涛の展開へと続いていく。

まずは前半22分、リヒトがハザードを止めてからボールを回し続けたユーヴェはマドリード陣の中央を突破していき、チャンスを作った。ポルバを中心として、周りの選手が小さくまとまりながらも動き続け、パスをほぼワンタッチでつないでいく。ポルバだけはほぼ動かず、中心の役割を果たしているが、他は変幻自在に動くので全く動きを捉えることは出来ない。

ついにペナルティエリアに侵入され、マドリードDFは焦る。ランスはシュートコースを封じつつプレスをし、もう一人のCBバラスはボールを持っていないローガンを封じに行く。


ボールを持つのは秀徹。彼はシザースを2回ほどしてからシュートフェイントを繰り出す。残念ながら、ランスはその程度でどうにか出来る相手ではないのだが、秀徹はシュートフェイントで止まると見せかけて間髪入れずにボールを前へ押し出してシュート。

ランスはその可能性をも考慮して警戒していたものの、秀徹の動き出しが速すぎてコンマ数秒反応が遅れてしまった。その小さな隙は秀徹がシュートを打つには十分であった。


ペナルティエリアの右側から放たれたゴールの内側を狙ったシュートは強烈でGKのクルトルは反応したものの弾くには至らずにゴール。秀徹による2年ぶりのチャンピオンズリーグ決勝でのゴールが決まった。これで秀徹は決勝の3試合連続でゴールを決めた唯一の選手となった。



会場に詰めかけたユーヴェファンたちから歓声が起こるが、その歓声もすぐにため息へと変わることになった。

リスタート後の前半26分、右サイドでホドルゴがボールを保持する。彼は周りを活かしながら攻撃できるアタッカー。今日もCMFのバルデルとともに攻めていく。

また、マドリードはサイドバック攻撃の質も高い。ホドルゴがやや中央寄りのポジションを取って右のスペースを空けると、RSBのカルバルが一気にサイドを駆け抜けていく。カルバルの上がりが十分と見ると、バルデルは長いスルーパスをカルバルに送り、そのままクロスを上げさせる。

ホドルゴはすでに中央へクロスを貰いに行っており、ユーヴェDFは完全に出し抜かれた形になる。

バルデルとホドルゴにCBのキエルーニとLSBのサンドラは引きつけられたので、ユーヴェ陣の中央はがら空き。最終的にベンズマンのスルーから飛び込んできたホドルゴがヘディングでクロスをゴールに押し込み、1-1へと試合を戻した。


このゴールにはサッキも苦い顔をする。が、彼は戦術の修正などは上手いタイプではない。基本的には最初の戦術に頼り切るので、最初に立てた戦術次第である。

今回、マドリードと戦うに当たっては前のめりな守備を選択した。まあ、その結果点を取られてしまったのだが、中央では未だ好き勝手されていない。なので、次は相手のサイドから中央へという流れをいかにして止めるかという問にさえ答えが出せれば何とかなりそうだ。



だが、すぐにそれも何とかなる話ではない。ローガンが抜けたとは言え、未だに高い攻撃力を持つマドリード相手なのである程度予測はしていた話ではあるのだが。

前半31分、ラルジーのボールロスからマルセルに代わってレギュラーとなったメレディーがボールを前へと運んでいく。しかし、ハザードが前線にいるので、アグレッシブにプレスをかけるわけにもいかず、下がり目で様子を見る。

逆に中盤は特に後ろを気にする必要もないのでアグレッシブにプレスをしにいく。こういった戦術の不徹底は失点につながるような攻撃を招く。


メレディはクロイスに一旦ボールを預けると、ハザードとポジションが被らないように前へと走ってパスを受け、ユーヴェの中盤の攻撃をかわすと、中央からサイドのハザードへと今までとは逆パターンの展開をする。ハザードは高い位置でボールをもらえたので、楽に切り込める。

下がっていたクアドレードが対応するものの、多少は動きを抑えれたが概ね好き勝手やらせてしまい、中央のベンズマンへとパス。ベンズマンはダイレクトでグラウンダーパスをゴールへと蹴り込んで1-2とした。



ユーヴェ守備陣はまずいとは思いながらも、その後も上手く修正出来なかった。そこで、見兼ねた秀徹が助けに入る。守備力の高くないラルジーの代わりにCMFに入るようなイメージである。

これにより左サイドはともかく、右サイドでの勢力図は完全にひっくり返った。前まではハザード、クロイスというホットラインに加えて、早いスピードを持って上下左右に動くメレディに攻撃を円滑に進められていたが、その状況を改善。最近は対人守備力だけでなくマークやパスカット能力も向上した秀徹が上手く相手の攻撃を見抜いて断ち切っていった。

また、秀徹が高い位置での刈り取りを代行することで引いて守ることを得意とするリヒトがそれに専念できるようになり、守備は安定していった。サッキはリヒトだけは引いて守ってカバーリングに務めるように指示しており、やっと守備戦術が機能するようになってきた。



そして前半38分、ボールを奪ったリヒトから左サイドへと走り込んだ秀徹へとパスが渡り、ユーヴェのチャンスになった。劇的なスピードをもって左サイドを駆け抜けていく。

それに対してまずはバルデルが対応しようとする。なんだかんだ彼とは初対面だ。バルデルはスピードを出している秀徹の進行方向に立ち塞がる。スピードを出しているのでボールタッチも多少は乱れているので、勝機はあると考えていた。


数秒後、ボールが接近し、バルデルは足を出す。秀徹はボールを触ったばかりであり、完全にもらったと確信した。が、秀徹はバルデルが足を出した直後にもう一度足を出してワンタッチ目でバルデルの足を避け、ツータッチ目でボールをバルデルの股の間に通させた。秀徹自身は股を通ったボールを追いかけてバルデルの左を通過していった。

自分が足を出した後に二回もボールタッチ出来るとは思っていなかったバルデルは、その場に立ち尽くす。テクニックが非常に高いことはわかっていたものの、それでだけでなく足を出すスピードやその正確性まであるとは思わなかった。

その「相手が足を出すまでにボールに触る」という技能の最高峰にあると言われている仲間のハザードにも劣らないのではないかすら考える。たった一瞬のことであったが、バルデルは秀徹の底知れない実力を見抜いたのだった。



秀徹は次にプレスをかけてきたカゼミルを縦へのスピードを活かした突破で置き去りにし、ゴールへと近づいていく。だが、目の前には警戒心を剥き出しにしたバラスがいる。彼とペナルティエリアで対面すれば不利である。

一方で、ペナルティエリアの少し外側ではローガンが相手を背負って待機していた。秀徹がさらにペナルティエリアに接近すると、ローガンは目配せして合図する。俺を利用しろ、ということだろう。


なので秀徹はローガンへとパス。バラスの警戒も一旦そちらへと逸れる。その隙に秀徹はペナルティエリアに侵入していった。

ローガンはパスを受けると、つま先を用いたワンタッチでふわりと浮かせて秀徹の前へとパスを出す。

バラスが目論見に気付いた時には秀徹はすでに背後へと回っており、しまったと思うが後悔先立たず。浮き玉に対して秀徹は豪快なボレーシュートを放ってネットを突き破るようなゴールを演出した。これで2-2だ。



このゴール後、ユーヴェの選手は改めて気を引き締める。これで振り出しに戻ったのだ、

特にDF陣はあとは守備さえ固めていればゲームに負けることはない。緩んでいた集中力をぴんと張って試合に臨んだ。

そうしたことにより、ユーヴェの守りは強固なものとなり、こう着状態に陥った。


後半になってからもユーヴェは激しく攻め立てたものの、マドリードのディフェンスは破れず、頼みの綱である秀徹は中盤のような役割を果たしているから100%の力を攻撃に注ぐことができない。

後半17分にローガンがペナルティエリアの少し外側から思い切りシュートを打つが、身長が200cm近いGKのクルトルの長い手に阻まれてゴールならず。ローガンも数少ない決定機であったので、非常に悔しかった。



そして、追い打ちをかけるように後半30分頃からは再びユーヴェの集中力が切れ始めた。御年37歳と身体的な衰えも見えてきたキエルーニを成長めざましいCBのデメラルに替えても、ほかの選手の集中力が切れており、効果的ではなかった。

泣いても笑っても、この試合がラストマッチのGKブットンが先ほどから3本連続でシュートを受けてすべて止めるというファインセーブを披露しているものの、GKのセーブに頼り切るのも運に任せるようなもので危険だ。点を取らねばならない。


秀徹は攻守にわたって動き回っており、スタミナもつきかけているが、最後の力を振り絞るような勢いで後半34分、攻撃を展開するユーヴェの前線の選手を追って走り出した。

いわゆる二列目から飛び出した秀徹はボルバからボールを受けると普段は左に進むところを右へと展開。ランスが対応しようとするが、鬼のような気迫をもってペナルティエリアに侵入。中央へとクロスを上げる。



中央で待機するのはクリストファー・ローガン。クロスボールの高さは2m30cmほど。ヘディングでふつうなら押し込むところなのだろうが、ゴールまで距離もあるしGKは優秀なクルトルだ。より強い一撃を叩きこみたい。そこでローガンが取った行動は「あれ」だった。


ローガンは三年前のチャンピオンズリーグの準々決勝を思い出す。ユーヴェとマドリードの壮絶な試合で4-3でマドリードが辛勝した。彼がマドリードにいた頃の話だ。

その年のベストマッチにも選ばれるような美しい試合でもあったのだが、最も印象的だったのがローガンのオーバーヘッドシュートである。

いま、彼はその感覚を思い出しながら自身の立ち位置を確認してボールを待つ。そして、地上2m30cmから強烈な一撃が放たれる。あの時よりもさらに強烈で、叩きつけるようなシュートになった。


上がっているハイボールの処理はうまいが低いボールの処理はやや苦手なクルトルにとって、天敵ともいえるシュートだった。

ちょうど、これでローガンにとって通算800点目のゴール。彼は決まった後にはゴールセレブレーションをするのも忘れて、喜びを爆発させた。

彼がまず最初に抱き着いたのが秀徹だった。ローガンも彼がここまで自身の結果を犠牲にしてまで献身的にサポートしてきたのを知っていたからだ。ローガンの今年の歩みは秀徹と共にあったと言っても過言ではない。

そして、二人の周りにユーヴェの選手が殺到する。秀徹は彼らに本当に感謝していた。ローガンと秀徹の活躍も彼らが慣れない戦術に適応し、二人が活躍する土壌を作ってくれたからこそだからだ。


秀徹はレッズ時代こそマニャとサリーがいたものの、シュトゥットガルトでもミランでもレッズでも王様のような立ち位置にあった。

しかし、ユーヴェでは違った。ユーヴェに来て、ローガンという王様を立てるプレーをしてみて、改めて深くチームプレイの重要性に気付かされた。要らないポジションはない。

すべてのポジションの選手のプレーの1つ1つが、ローガンのような違いを生み出す選手をアシストするのだ。



ローガンのオーバーヘッドゴールのアシストの後、秀徹はスタミナ切れで交代し、監督は守備的な選手を投入。ユーヴェは結果的に3-2で試合を終えて念願のトロフィーを獲得した。


秀徹はプロ6年目にして、二度目のチャンピオンズリーグの栄冠に輝いたことを喜び、夢にまで見たローガンとの共演を果たし、彼とともに頂点からの景色を見れるなんて。

隣で腕を組むローガンは涙ぐむ秀徹を見て微笑む。もし彼と10年早く共演出来ていたら年間70ゴールだって記録できたかもしれない。自身の体には絶対的な自信を持つようにしていたローガンだったが、少し衰えてきていることを後悔した。



すでに秀徹の夢だったローガンとの共演は達成された。あとは世界一の選手になるという途方もない夢だけだ。ハードワークを続けなければ。



高橋秀徹

所属 ユヴェ・トリノ

市場価値:2億5000万€

今シーズンの成績:49試合、40ゴール、28アシスト

総合成績:244試合、198ゴール、97アシスト

代表成績:30試合、23ゴール、9アシスト

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