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再開する心境


 やり残したことを片付けるため、およそ一年半ぶりに戻ってきた。

 サイコロを3つ振る。目の合計は8なので、50倍の400文字をノルマに書くことにする。


 どうして戻ってきたか。

「気軽に読めない名作の読みどき」で取り上げた名作「聲の形」を読んで、影響を受けたというのが実際のところだ。


https://kakuyomu.jp/works/16817139559069180789


 10万文字を書き切って完結させるという目標から随分と離れていた。

 今更と思ったし、今書いている時ですら「今更今更」とブツブツ言っている。


 誰が見るのだとか、評価がどうだとか、また三日坊主になるぞとか、そういった正論はまあ置いておく。


 正論だけでは人は動かない。気まぐれや感情、癖や先入観、偏見の類が、人の歩を半ば強引に進める。正論は地盤を少しばかり頑丈にする程度の効果しか持たない。


 そんな理屈を度外視する性質が、決着を望ませているのかもしれない。

 結果がどうあれ、進むのか退くのかを問わず、その場・・・からは抜け出せるのだから。

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