一般うさ耳男子高校生が異世界を生きていくです

月兎 霊零

異世界転生は、超能力他種族社会の日立《にほん》

第壱話【俺が転生?!】

俺は早水 はやみ ゆう

今日はいよいよ高校の入学式だ。

新し友達とか、可愛い彼女ができると思って気分上々で、学校に向かっていた。

だが現実はそう甘くない。

俺は学校に行く途中信号無視の車に引かれて死んでしまった。

「これで終わりかなんてあっさり…まだこれからだってのに…」

意識が遠のいて行く中、誰かに体を強く引かれた随分な勢いで、そこで完全に意識を失った。

気づくと周りには輝く砂粒のような物がいくつも浮いている場所にいた、そこには人の形をした何かがいた。

「アナタハエラバレマシタ、アナタニユウヨヲアタエマス。」

その人の形の何かがこちらに向かって話してきた、何を言っているんだ一体何に選ばれたんだ?

困惑する中、人型は続ける。

「アナタニハ

(シボウスル)(テンセイスル)(イキカエル)

ノセンタクシガアリマス、ドレヲエランデモカマイマセン、オエラビナサイ」

よくわからんが選べるのか?

ウ~ン…

まず、このまま(死ぬ)選択肢は無いな、

そして(転生する)と(生き返る)か…

転生物のラノベやアニメを見てきたから、憧れはあるが、転生するを選んだ場合、今の世界では死亡扱いになってしまうよないろんな人が悲しむよなー

ただ魔法や魔物が存在するファンタジーも捨てがたい

ウ~ン…………

まぁ今の世界じゃああんまり楽しくなかったし転生するでいいかなー

「決めました」

「ハイ、デハドウナサイマスカ?」

「(転生する)でお願いします」

「カシコマリマシタ」

「デハ、アナタヲ、テンセイコースニ、ゴショウタイイタシマス」

「デハ、マズ、アナタノセッテイヲ、シテクダサイ」

「そんなこともできるんだ」

≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈

性別

男◉

女○

≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈

「まぁ、男で良いだろ」

≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈

名前

由栗幽兎

ユクリユウト

≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈

名前は適当に

≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈

特殊能力

あり◉

なし○

≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈

「特殊能力はあった方が良いよな」

「コレデヨロシイデスカ?」

「ハイじゃあそれでお願いします」

「リョウカイシマシタ、ソレデハライセデ、タノシイジンセイヲ、オタノシミクダサイ」

次の瞬間、周りの景色が後に飛んでいき真っ白になったと同時に気を失った。


6月4日


…気が付くと学校の教室だった

「ああ、寝ていたのか少し懐かしい夢を見たものだな…」

この世界に来てから16年が過ぎて俺は高校生になった。

今は拾ってもらった由栗華菜世ゆくりかなよさんと住んでいる。

華菜世さんはこの街でカフェ(フェーリアル)を開いている。

初めこの世界に来たときはまだ赤ちゃんで華菜世さんが拾ってくれたらしい。

家の前にこんな手紙と一緒置かれてたそうだ。

《この子は哀れな子です親が死んでしまい飢えています。

どうかこの子を育ててくれませんか、来るべきときが来たら迎えに来ます、それまで養ってください。

この子の名は幽兎です》

それを見た華菜世さんは見過ごせなくなり俺を拾ってくれたらしい。

そして今に至る。

しかしどういう訳か俺にはウサギの耳が生えてい

る。

まぁそこら辺に角の生えた奴とか羽の生えたやつがいるから不思議じゃないが。

華菜世さんだって耳が尖ってて半エルフなんだけどね。

でもなんでウサギの耳なんだよ、名前に兎って入ってたからかなー。

それに異世界転生って言うから、もっとファンタジーな世界を想像してたのに、日本とほとんど変わってないし、待ちゆく人たちだけがファンタジーなんだよなー、角生えてたり、羽生えてたり、特殊能力持ってる奴がいたり、それ以外は今まで居た日本とほとんど変わってないんだよなー。

「はー…もっとファンタジーっぽい事起きないかなー」

「何言ってるのそんなこと簡単に起こる訳無いでしょ。

起こっても警察が解決してくれるわよ。

ほら!店の手伝いしてちょうだい」

俺の日課は店の手伝いだ、レジ、ウエイター、など、学校から帰ったら閉店の夕方6時まで。

小3のときのからやってる、だからレジ打ちはお茶の子さいさい!

たまに、こぼしそうになった商品を能力でゆっくりにして拾う、もちろん床に付かなかったやつを。

俺の能力は【速度を落とす能力】この能力で落ちていく動きを止めて拾う。

俺の能力は、触れた物の速度を10分の1に出来る。

触れた上で、そのものに意識を向けて、合図を送ると発動する。

合図を送った相手にしか発動しないので、触った物が全部ゆっくりになったりはしない。

合図は意識を乗せられれば何でも構わない、指パッチンでも、手を叩いても、リモコンのスイッチを押しても、鍵を回しても、何でも構わない、だいたい指パッチンだけどね。

「はい、250布(一布=1円)です。

ありがとうございました。」

「幽兎、これ7番テーブルに持っていって」

「カフェ・ラテとカツサンドです。

ご注文以上でよろしいですか?

ごゆっくりどうぞ。」

5:45

ラストオーダーの札をレジに吊るす。

5:50

「一金250布(一金=1000円、一布=1円)です、

230布のお返しです。

ありがとうございました」

最後のお客さんが帰った、そろそろ閉店の用意をしようか。

机を拭き、椅子を上げ、店の中と店先を掃き掃除をした。

「はい今日のお給料。」

俺は店の手伝いをした日は300布を貰える。

結構貯めてるので手元には5万、口座には300金位のあるそうだ、口座は華菜世さんが管理してるけどね。


今日は、これ位でいいか、明日は学校だもう寝ようZzz…

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