第109話 団地の公園昼下がり

 昼食後は魔法の復習と高速移動の練習で夕方になりメリルとカリンが作った夕食を食べてひと段落。

 俺たちが勇者強化をしているうちにアミダラさんはサスペンションやホットサンドメーカー、食パン型など契約を済ませてるようで何よりだ、村の収入もアップするしアミダラ商会も儲かる、まさしくwin-winの関係のようだ。

 順番に風呂にも入って眠りにつく。

 そういえばまたマイさんのスッピンを見逃したぜ、女性陣は一緒に風呂入ったりして見てるみたいだけど俺やネシンさんには頑なに見せようとしない。

 寝ようと目を瞑った瞬間。

 コンコンッ!っとノックの音がする。

「ヨッチ、起きてる?」

 とマイさんの声で尋ねられたので。

「どうぞ」

 と答える。

 ガチャ、と開けながら入ってきたのは黒髪ロングの清楚そうな日本人女性、いや多分すっぴんのマイさんなんだろうけどあの茶髪までメイクというかウィッグだったのか?

「あーしちょっと聞きたいことが...なにしてるんですかー!!!」

 急に声を荒げるマイさんに。

「何って今から寝るところなんだけど?」

 と、答える俺。

って全員と!?どこのパワーストーンの広告ですか!」

 俺はまわりを見回して...うん!誤解!

「いや普通に寝るだけだよ?やましい事なんかないからね!?」

 そう弁解するが。

「ううう、運動の師匠がヤリチンハーレム野郎だったよう...」

 と泣き崩れるマイさん。

「いや違うって!ここにいるみんなに手は...出してないって!」

「なんですか今の間は?」

 おっと弁解しながらマリアへのがあったなぁと思ったら一瞬言葉に詰まってしまった。

「い、いや違うって!ほら!みんなもちゃんと説明してあげて!」

 俺がみんなに助けを求めると。

わたくしはいつでもウェルカムですわ!』

『わ、わたくしもその...参加させていただけるなら勉強になりますし...」

 いやマリアもセリスも何言ってんの?

『わ、わたしはお兄ちゃんが望むんだったら...いいよ?』

『ま、まったくしょーがないわね!あたしはどうでもいいけど仲間外れはごめんだわ!』

 おい何言ってる義姉妹!?

『ワシはいつでも良いと言っておるじゃろーが!』

 そこの身体的に無理があるのじゃロリ!お前だけは信条とか関係なく絶対無いからな!

「こ、こんな幼女まで...」

 マイさんは顔をひきつらせている。

『まぁわたくし達はこう思っているのにヨーイチ様は手を出してくださらないのですわ、なので添い寝くらい良いではないですか』

 と、マリアがオチをつけてくれる、いやマリアとセリスはわかるけどカリンとメリルは聞いてないぞ?

「添い...寝?」

 マイさんが呆けた顔で聞いてくる。

「ああ、添い寝だけだ!神に...会った事ないけど女神様とやらに誓ってもいい」

【ま、会ったことあるんだけどね】

 ん?なんか言ったか?

『マイさんも今日は一緒に寝てみます?お兄ちゃんあったかいんですよ』

 マイさんは戸惑いながら。

「え?え?わたしがおかしいの?エッチな方向に考えすぎてるの?」

 と、混乱している。

『それー!』

 と、カリンとメリルが飛びかかって就寝ポジションへ、いやなんで俺とカリンの間にマイさん入れた!?

 そうしてみんなで就寝...って寝れるかぁ!

 両サイドに18歳と20歳のナイスバディ設置されて寝れ...なかったけど夜中にトイレに俺はスヤスヤと眠りについた...。

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