第63話 あいつが誰と付き合おうと俺には関係ないからな
そうこうしてるうちに暗くなってきたのでLEDランタンをつける。
はっはっは!スマホが使い物にならないので充電池やモバイルバッテリーにポータブル電源から充電し放題だぜ!...電源とソーラーパネルで結構したのになぁ...チクショウ。
それでもこうやって使い道があるだけマシかもしれない、おかげでガスやホワイトガソリンを節約できるしな。
あとメーカー非推奨だけどCPX6の電池ボックスにジャックが壊れたUSB充電ケーブル等を剥いてちょちょっと電気工作すれば5VだけどUSB仕様にできるんだよね、便利便利。
食後はお片付けして寝る前のちょっとした講義。
「はい、昨日の講義で相手のことを思いやること、好きな人とだけすることを説明しました、覚えてますか?」
【はーい】
全員が手を挙げて答える、可愛い。
「では今日は恥ずかしさについて勉強しましょう、マリアさんあなたのキャッチフレーズの出会って3分というアレですけど具体的にはどういう風に?」
『はい、まず殿方を見つけたらこの豊満な胸を押し付けて腰砕けになったところで路地裏などに押し込みそのままイタすのが普通ですわね。』
やっぱこいつヤバくねぇか?まぁいい。
「ふーん、変態ですね」
俺がそう言うとマリアははうっと嬉しそうに頬を染める、うん、コレがだめなんだよな。
「それではまずカリンさん、今の話を聞いて忌憚のない意見をどうぞ!」
『え?男の人かわいそう...』
ピクッ!マリアが反応する。
「では次、メリルさん感想は?」
『気持ち悪っ!ヨーイチの講義を聞いた後だから尚更』
「次にセリスさん!あなたの場合実際にその場に居たりしたから感想だけじゃない不満なんかもあるんじゃないですか?」
『そうですね...毎回見張りをするのも面倒でしたが
俺はチラリとマリアを見る。
先ほどまでは嬉しそうに頬を染めていたのが今は顔を真っ赤にして俯いている。
「はい、わかりましたねマリアさん?あなたがしていたのは羞恥プレイなんかじゃありません、只の恥知らずです」
もちろんこんなに一気に追い込む言動をみんながするわけがない、事前に根回ししていたのだ。
とはいえ俺が頼んだのは恥知らずを自覚させたいのでネガティブ方向の感想をくれと言っただけ、感想自体は本音だろう。
『わたくし...わたくしは...そうですわ!もともと野生動物のラビさんならわたくしに同意してくれるはず!』
マリアは最後の希望をかけてラビに話を振る。
『えー、交尾中って無防備なんだからそこらで盛るなんて馬鹿のやることだよー。
ちゃんと安全なところでやるって』
野生動物の忖度の無い発言にマリアは撃沈した。
「はいマリアさん、あなたの行為が只の恥知らずだと自覚しましたか?」
俺の言葉にシュンっと小さくなりながら小さく頷くマリア。
うーん、追い込みすぎるのも良くないな、諭したいわけであって虐めたいわけじゃないんだ。
「前回の講義でも言ったように相手と自分、お互いを思いやればそんな強姦紛いのことしなくても気持ちよくなれるのです。
それにマリアさん、恥を知ったうえでそれを自覚してあえてお外でするのもまたオツなものですよ」
そういって頭を撫でてあげる。
マリアはパァーっと顔を明るくしながら俺の手を掴むとそのまま自分の股間に...。
「だからそれをやめろと言っとるんじゃぁ!」
俺のハリセンがスパーンとさく裂した。
まったく!優しくしてやりゃつけあがる!
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