おまけ

神殿で習う、または働く人達について

 本編第五章まで読了後に読むことをお勧めします。

 また読まなくても、本編の進行にはほとんど影響はありません。単なる設定の蔵出しです。

 執筆期間半年突破(二か月遅れ)記念のおまけです。









 〇神殿守

 神殿で勉学等を習う人達です。10歳になると、王都にある神聖殿に行って『洗礼』を受けることで正式に『神殿守』になります。それから6年間、16歳までは『神殿守』として教育を受けます。王国では『神殿守』はほぼ義務教育です。一応は希望制度ですが、教育費が無料な上に恩恵を授かるチャンスも平等にあるためほぼ全員が『神殿守』になります。


 『神殿守』になる前はこちらで言う義務教育です。6歳から10歳までの4年間で最低限の読み書き計算等を神殿で習います。




 〇神官

 神殿で働く人達の大部分です。英霊教団の説教、説法を説きます。こちらで言う懺悔の担当もするようです。また神殿守の教育も担当しています。というより、神殿守やその前の子の教育が主な仕事の神殿も多いようです。


 そして『神官』になるには、まずは16歳以後も神殿に残って修練を続けることです。他の神官からの推薦を受け、試験を突破すると『神官』になれます。最短で20歳で『神官』になることが出来ます。逆に24歳でも『神官』になれないと、別の道を紹介されてしまいます。




 〇神官長

 神殿での実質ナンバー2です。人数はその神殿の規模等によりますが、田舎の農村だと一人、多くて三人というところです。主に神官の取り纏めをしており、神殿での業務の管理をしています。また神殿守になる『洗礼』を受ける際の引率も仕事の一つです。主な理由は以下の二つです。

 ①子供たちの安全等の責任。

 ②英霊教団の総本山、神聖殿に赴く。

 これらの点から、『しっかりとした実力と知識を持った者が就くべき』と考えられているからです。


 また希望すれば神殿勤務ではなく、『勇者』の補佐も出来ます。基本的には聖騎士の補佐になりますが、強く希望すれば他の『勇者』の補佐にも就くことが出来るようです。ただし面接等の試験がありますので、対策は必須のようです。

 特定個人の『勇者』の補佐も希望すれば可能ですが、その際は指名された『勇者』の同意等が必要となります。


 『神官長』になるには、神官として5年以上は働いている。またその神殿にいる神官三分の一以上および神殿長の認可、神聖殿で試験等をクリアしなくてはなりません。




 〇神殿長

 言うまでもなく神殿でのトップです。

 神殿での最終的な決定権があり、その神殿がある村や町のことにも関わらなくてはなりません。また説教や説法、懺悔も求められることがあります。これは表に出せない案件や内容も含まれるので、神官ではなく『神殿長』くらいにならないと手に負えないものです。それとは別に、その人自身にどうしてもお願いしたいという場合もあるようです。

 これらに関しては各々の『神殿長』の裁量に任せている部分が大きいですが、大抵の『神殿長』は行っているようです。何故なら、これが『神殿長』になる条件に大きく関わってくるからです。


 『神殿長』に選ばれるのは神官長の中からになります。前神殿長の許可に(居るなら)他神官長や神官のみならず、その村や町からの評価も必要となります。故に説法や説教も重要な要素の一つとなるのです。

 また懺悔についても、周囲の信頼に直結します。『神殿長』になったからと言って、そこで終わりではありません。むしろ責任が重い仕事が増えるため、周囲との強い繋がりが必要となってきます。

 それらを総合的に神聖殿が評価した上で、ようやく試験を受けることが可能となります。さらに試験官には神聖殿だけじゃなく、王国の要人もいるため非常に厳しい内容となっています。


 他の神殿にいる神官長がスカウトされ、『神殿長』になる例もあります。スカウトが出来るのはその神殿の『神殿長』のみです。スカウトを了承すると、3年~5年ほどその神殿で働くことになります。その間に神官や人々から信頼を勝ち取っていき、実績を積み、試験への道を切り開くことになります。


 もしクリア出来る者がいない場合、神聖殿か王国から臨時神殿長が派遣されることになります。割と英霊教団にとって死活問題なので、教育にはかなり力を入れているのです。

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