応援コメント

最終話 《審判》と《月》は静かに寄り添う」への応援コメント

  • 最終話も、ほんとうに楽しく、感動しながら読ませていただきました。


    最初から最後まで、もうずっとすてきで、何度も読み返したのですが、フェリシアさんとシャロンさんが、お互いの本心を打ち明け合うシーンが特に大好きです。

    父に言われてフェリシアさんに取り入ろうとしたシャロンさんから見たフェリシアさんの変化がよくわかって、とても興味深かったです。

    シャロンさんから見れば、彼女の母親の死をきっかけに、フェリシアさんがまるで別人のように強く凛々しく変わったわけですから、さぞかし驚いたのだろうなって。

    実際にフェリシアさんは別人に変わっていたわけですが、シャロンさんが父から命じられた任務からではなく、
    本心からフェリシアさんのことを好きになったのが、『変わった』後のフェリシアさんだから……というのが、シャロンさんの口から語られている場面も好きです。

    好きになった理由も、すごく良いなと思っていて……シャロンさんは、フェリシアさんが、ただ変わったから好きになったわけではないのですよね。
    変わったフェリシアさんが……『フェリシア』の中の主人公である彼女の生き方が、父の言うことを絶対とするシャロンさんの固く凍っていた心を溶かしたのだというところが、ほんとうに美しくて……
    シャロンさんが『嘘ではなく、本当の意味で』惹かれたのは、フェリシアさんの外見ではなく、中身……心だったのですよね。


    フェリシアさんは心が主人公のものに変わり、ルクレーシャさんはフェリシアさんに傷ついた心を救われて、ジュアニッタさんは皆の心を操ろうとし、
    シャロンさんはフェリシアさんの心に惹かれていて、フェリシアさんはそんなシャロンさんに自分の心の内を打ち明けて洗脳を解いた……

    第一話からあらためて読ませていただいて、この作品では『心』の様々な側面ががほんとうに大切に、丁寧に描かれているのだなあと思って、ますますこのお話が好きになりました。


    最後の、シャロンさんに手を引かれながら共に歩いていくシーン、ゲームでは決してありえなかった場面なのだと思います。
    『全てが全て予定とは大きく異なる結果になってしまった』上で、ゲームではありえないハッピーエンドを、二人で選び取ることができて、ほんとうによかったと、心から思いました。


    すてきなすてきなお話を読ませていただき、ありがとうございました。
    このお話と出会えてよかったです。



    作者からの返信

    今回も嬉しいコメントありがとうございます。

    本作品は、カクヨムにはじめて投稿した作品であり、はじめて悪役令嬢ものに挑戦した作品でした。
    なので、他の作品に比べるとどうしても粗く、読みづらい部分も多かったかと思います。
    ですが、最後まで楽しんでもらえたんだなとわかり、本当に嬉しいです。
    このお話と出会えてよかったという言葉も嬉しく、この話を書いてよかったなぁと思えました。

    最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。