応援コメント

第6話 《審判》と《隠者》はお互いの手を握る」への応援コメント

  • 今回もとても楽しく読ませていただきました。


    全編に渡ってワクワクしながら読ませていただきましたが、印象に残ったのは、やはりフェリシアさんがルクレーシャさんと再会できたところです。

    前回の5話で、フェリシアさんはジュリウスさんやフランさんという協力者を得て、学校に広がる違和感や、豹変してしまったシャロンさんを戻すために行動を開始できるようになりましたが、ルクレーシャさんは姿が見えないままでした。

    ルクレーシャさんの姿が見えないことをフェリシアさんも気になっていて、でも、ジュアニッタさんの干渉や、人が変わったようなシャロンさんとの遭遇のために、すぐに探しにいくことができなかった。

    読み手側としては、冒頭で教室を飛び出したルクレーシャさんのことが気になりつつも、フェリシアさんのたいへんな状況も理解できていて……という、そのもどかしさが感じられる構成がとても上手いなあ……と感じながら読ませていただいていたところ、
    6話でついにルクレーシャさんを見つけることができて……

    5話から6話と、話を跨いだ分、フェリシアさんがルクレーシャさんと出会えたときの嬉しさがとても大きくて……
    フェリシアさんに見つけてもらえたルクレーシャさんの喜びが伝わってくるようでした。


    また、今回の話ではユリシーズさんの活躍もとても印象的でした。
    5話ではフェリシアさんに忠告を与えてくれたユリシーズさんが、今回はフェリシアさんと一緒に行動してくれて、結果的にルクレーシャさんの発見につながりました。
    学校に広がっている変化や、シャロンさんの変化に、ジュアニッタさんが関係しているのではないか……何か企んでいるのではないかということはわかっていても、まだ全容はつかめない状況で、ユリシーズさんのような『情報』に詳しいキャラクターが味方になってくれることで、閉塞した状況に光明が見えてくる展開がとても心地よく、大好きです。

    こういう、読んでいて辛くなりすぎないくらいの絶妙なバランスのカタルシスの演出がほんとうに巧みで……とても楽しく読ませていただきました。



    次回も楽しみです。
    ありがとうございました。



    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    ルクレーシャとの合流は、初期段階から後々のほうに持っていこうと決めていました。
    視点は基本的に主人公のフェリシアに寄せていこうと思ったのもあったので……。
    また、同じ時間軸にいるけれど別々の場所にいるというのも強調したく、このような形での合流になりました。
    人によっては苦手に感じる展開かもしれないと少し心配に思っていた部分もありましたが、上手くバランスがとれていたのなら少しほっとしています。

    いつも楽しく読んでくれて、本当にありがとうございます。
    また次回もお時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。