応援コメント

第2話 《審判》は《力》と再会する」への応援コメント

  • 第2話もとても楽しく読ませていただきました。

    今回はレノンフォードさんという新たなキャラクターが登場したことで、レノンフォードさんと話しているときと、シャロンさんと話しているときの、フェリシアさんの感じ方の違いが感じられて、とても楽しかったです。

    レノンフォードさんと話しているときのフェリシアさんは、会話することに警戒をしていなくて、
    過去の『フェリシアの記憶』をもとにはしていても、ある程度自然に話せているのですよね。

    レノンフォードさんとのそのやりとりがあるからこそ、シャロンさんとの会話の緊張感や心理描写がより引き立っているように思えて……

    シャロンさんの思惑がわかっていても、その言動に思わず照れてしまうフェリシアさんかわいらしく、
    同時に、シャロンさんの抗えないほどの魅力が感じられて、フェリシアさんのこともシャロンさんのこともどんどん好きになっていきます。


    また、フェリシアさんの『(ゲームと違って、現実に起きていることだから……これで本当に合っているのか、どうしても不安になっちゃうな)』という内心のセリフに、
    相手がどれほど魅力的な存在であっても、『選択肢』を間違えた場合にやり直すことができないという不安が感じられて、読んでいるこちらにも緊張感が伝わってきました。

    まして、フェリシアさんは自分自身と父親の運命も、自身の言動にかかっているのだから、その小さな体にかかるプレッシャーは相当なものだろうなと思います。
    相手が……シャロンさんが観察力に優れ、知恵に満ちたひとだから、なおさら。


    最後のシャロンさんの、『(……普通にこうして接することができたら、良い友達になったのかもしれないのに)』という心の中のつぶやきに、フェリシアさんの偽りのない気持ちが感じられて、とても心に残りました。

    シャロンさんが魅力的だからこそ、フェリシアさんもそう思ったわけで……でも、シャロンさんはブレーデフェルト家に恨みがあるわけで……そのままならなさ、もどかしさを描くのがとても巧みだなあ……と感激しながら読ませていただきました。


    次回もとても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    フェリシアとシャロンの関係には、『本当の意味で愛していない』『シャロンは父から言い渡された目的がある』というのを意識して描写するように心がけていました。
    しかし、これに対してフェリシアとレノンフォードは純粋な友人に近い関係になっています。
    なので、フェリシアとシャロン、フェリシアとレノンフォード、それぞれの関係性の違いがちゃんと出せていたようでほっとしました。

    フェリシアとシャロンの関係には、どうしても一種の緊張感が混じります。
    それを感じながらも、フェリシアが彼とどのように関係を築いていくのか、お楽しみいただけたら嬉しいです。

    こちらこそ、感想のコメントをありがとうございました。
    またお時間があるときにでも続きをお楽しみいただけたら幸いです。