映画館
凡作、駄作と評判の映画を見に映画館へ足を運ぶ趣味がある。
凡作、駄作と評判の映画を見に映画館へ足を運ぶ人間は一体どういった層なのかを見てみたいからだ。我ながら悪趣味である。
噂に違わず映画は凡作、駄作の極みであった。主人公が愛を叫び終わった。
後日、テレビで流れる映画の宣伝に神妙な顔でスクリーンを見つめる青白い私の顔が映った。
まさしく「凡作、駄作と評判の映画を見に映画館へ足を運ぶ人間」であった。
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