スタジオ05 混浴とキス③ 【加筆あり】

 俺は、勇気を振り絞っておパンティー&ブラジャーを洗うことにした。


「いいか。よく見ておくんだぞ!」

「うん!」


「まずはこうやって、つけ置いたあと、ふり洗いだ」

「ふんふん」


「そしてお次は、気になるところを、もみ洗いっと」

「なるほどなるほど!」


「そしてこうして、タオルに挟んで、ぱんぱんぱん!」

「すごい! 分かり易い!」


「だろう。これで明日からは佐倉も独りでできるな」

「できないよ」


「えっ?」

「だって難しそうだもん」


「えーっ。失敗してもいいから、自分でやって……。」


 そこまで言ったときに、俺は殺気のようなものを感じた。


 それは、佐倉がショートキスをしようとしているときのものだって気付いた。


 このままじゃ俺は奴隷化される!


 それは情けない。


 それにここは浴室内。


 俺は、さくらバスタオルに耐える自信がない。


 だから、俺は慌てて言い直した。


「……みる前に、明日までは俺がやってやっから、安心しろ!」

「う、うん。分かったわ。明日も一緒に温泉だね。安心……した……。」


 俺は間に合った。


 佐倉にショートキスをされずに済んだ。


 もしこんなところでこんな格好でそんなことされたらどうなる?


 俺の体内から大量の湯の花が溢れ出てしまうことだろう。


 それを回避することができて、ほっとひと安心。


 そのあとは2人、ゆっくりと温泉を堪能した。




「さっ、坂本くん。助けてーっ!」


 その声は突然だった。


 髪を洗っていた佐倉。目にシャンプーが入ったらしい。


「大丈夫か! 今、お湯を!」

「あっ、ありがとう!」


 俺はシャワーを手にして、佐倉にお湯をかけた。


 その位置は、佐倉の正面。ガニ股に足を開いた土俵入りみたいな体勢。


 それがいけなかった。




 佐倉のおっぱいに巻かれた大き目バスタオルが、水を含んで重くなった。


 耐えきれなくなり落下。


 そのときに俺の腰に巻かれた小さめタオルを道連れにした。


 その瞬間、奇跡が起こった。




 俺と佐倉、2人とも素っ裸になったってこと。




 「さっ、佐倉ヌードゥ! (ヌードゥ……ヌードゥ……。)」




 俺の声が、浴室内に響いた。


 アソコが元気になったのは言うまでもない。


 狼狽る俺に対して、佐倉は割と冷静。


 落ち着いたまま立ち上がって、ショートキスをした。




 ジカというよりもモロに、佐倉のおっぱいが俺の身体に触れた。




 奇跡だ。素っ裸の男女高校生が、全裸でキスするの図だ。




 これを奇跡と呼ばずして、何という?


 ラッキースケベなどという言葉では表せないほどのラッキーであり、スケベだ。




 超絶ラッキーかつ、超絶スケベ!




 これはもはや奇跡としか言えない。


 やっ、やばすぎるーっ!




 心臓がドキドキを通り越して、バッキンバッキンいっている。




 キスのあと、さくらが俺に言った。


「忘れて!」

「はいっ。えー何のことでしたっけ?」


「よろしい!」


 こんな体験、初めてだった。


 俺はすっかり、シャンプーが佐倉の目に入ったあたりからこっち側を忘れてしまった。




 俺がはっと気付いたとき、さくらは小さ目のタオルを巻いていた。


 俺はというと、大き目のバスタオルで何故か元気になったあそこを隠していた。


 あれ? おっかしーなぁ……。


======== キ リ ト リ ========


坂本くん、思い出す日は来るでしょうか? それとも上書きするのでしょうか?


いつもありがとうございます。

これからも応援よろしくお願いいたします。

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