第2話いつも通りの日常
「陛下、休憩時間は終わりです!ご政務に戻ってください!」
「やだー、行きたくなーい」
「もう、終わらないと一緒にご飯食べられませんよ。」
「そんなぁ……」
どうやらお仕事の途中で抜けて来たようだ。
ウィルフルとしては一緒にご飯は逃したくないのだろう。
仕方なく仕事に戻るようだ。
シェレネは今からクリスティンと天界に遊びに行くらしい。
「春になったからもうコレー様は天界に戻ってきてると思うんだけど……」
「コレー様、冥府好きですからもしかしたらまだハデス様の所にいるかもしれないですね……」
コレー様は冥府のことが大好き。
冬しか行けないのはおかしいとかなんとか言って、ちょくちょく冥府に遊びに来ている。
おかしい……
むりやり連れてこられた?はずなのに……
「デメテル様〜!コレー様いらっしゃいますか〜?」
「あら〜、シェレネちゃんにオーロラちゃん!コレーはまた冥府に遊びに行っちゃった……お母さん悲しいわぁ………」
「ありがとうございました〜」
無視かい。
まあいいのだが。
「コレー様!」
「シェレネ様にオーロラ様!お元気ですか〜?」
「もちろん。というか、デメテル様の所に帰らなくていいんですか?」
「えっと、なんか今日は冥府のみんなとハデス様と一緒にいたいなぁって。」
美しき女同士の友情(?)だ。
その頃ウィルフルの政務室では。
「他に意見のある者はいないのか!?お前たちはって無能だと。もう良い。今日の会議はこれでも終わりだ。明日までになんの意見も出ないようであれば、それ相応の処分を言い渡す!」
えー、ものすごく荒れていた。
何があったか知らないが、意見ははっきりと言った方がいいと思う。
まあ、人の事言えないが。
それ相応の処分とは……
やっぱり左遷なのだろうか……
「アランドル、バジル。行くぞ。」
「は、陛下。」
「我が、妃よ……」
「どうかされましたか?陛下。」
「疲れた……助けてくれ……」
「一緒にご飯食べますか?」
「……食べる………………」
陛下は連日のご政務で疲れているようだ……
お仕事お疲れ様です(笑)
「ハデス様!おかえりなさい!」
「ああ、帰った。来ていたのか、ペルセポネ。」
「ふふふ〜、いいじゃないですか。ラダマンティス様、アイアコス様、ミノス様もお疲れ様です。」
「天界には帰らぬのか?」
「今日は冥府に泊まりたいです!」
「仕方がないな。」
あ、この人まだ帰ってなかったの!?
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