第777話 完全な支配の目
リディアの左目が『
「!?」
ソフィはリディアの両の目が、あのレキの使っていた『
リディアの目の前で完全に動きを止められた『
「残念だったな」
――『
完全に動きを止められた『
「ぐぅっ……! あああっ!!」
怨嗟の声が鬼女の『
「……あれはレキの使っていたのと同じ目か!」
鬼女の『
「凄いだろうソフィ? 今やあの目もあの子は、あの瞳を自在にこなせるようになったんだよ」
金色のオーラを纏う事で魔人版の『
そしてそれは苦しくも魔族の『ミデェール』が『
ソフィはレキにあの目を使われた後、自身がいくら使おうと躍起になっても使う事が出来ず、発動の糸口さえ掴むことは叶わなかった。
しかしそんな『
「クックックッ!! お主は本当に凄いな」
この場でリディアに襲い掛かりたくなる衝動に駆られながらも必死に抑えて、言葉でリディアをたたえてみせるソフィであった。
ソフィが第二形態以降だった場合、衝動を抑えられなかったかもしれない。
それ程までにソフィは高揚感に包まれていたのだった。
ゆっくりとサイヨウは歩き出し、地面に落ちた『
「うむっ、見事なり」
そして見事に怯えの本懐を克服し、その相手であった鬼女『
その言葉を聞いたリディアは鼻を鳴らして纏っていたオーラを消し、柄の無い二刀の刀を消す。
「アイツが見ている前で無様な姿を見せられないからな……」
ぽつりとリディアは近くに来たサイヨウにだけに、何とか聞き取れる声量でそう呟くのであった。
(どうやらソフィ殿がこの場に居た事で本来の力を出し切れたようだな。しかしそれにしても力を抑えておるとはいっても、こんなにも早く『
『
『
『
(※サイヨウの世界で定められている10段階のランクで8とされる妖魔であった)
今のリディアでは次からの妖魔は、最低値の状態に抑え状態でさえ『
そこまで考えたサイヨウは、一つの結論を出す。
次の段階では『
あまりに戻し過ぎると再び『紅羽』が言う事を聞かずに暴れだすかもしれない為に、リディア達の強さを更に上げる必要があるだろうと『サイヨウ』は考えるのであった――。
【種族:人間 名前:リディア 年齢:26歳 状態:金色のオーラ
魔力値:544万 戦力値:88億2700万 職業:剣士】。
こうしてラルフだけでは無く、リディアもまた力をつける事で着々と
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