第五章の補足と訂正

 第五章の補足と訂正


 ▼『力の魔神』

 ★『力の魔神の神としての位階』


 魔神はあらゆる神々より上位に位置する存在で、ソフィと契約をしている魔神は、力の魔神と呼ばれる神です。


 初登場シーンは、第二章.81話『大魔王の詠唱、力の魔神』。


 契約者であるソフィが、神域魔法の詠唱を行うと現世に姿を現します。


 普段は自由に動くことは出来ませんが、一度詠唱により現世に現れると行動は制限されません。


 基本的にはソフィから離れる事はありませんが、第五章のヌーとの戦闘の時のように放置しておくと脅威になり得ると魔神が判断した場合は、詠唱者であるソフィの元から一時的に離れる事はあります。


 ★『力の魔神の強さ』

 魔神は基本的には戦力値という概念は持っていませんが、契約者の力(魔力)を媒体に現世に出現します。つまり契約者の魔力が尽きた時、現世に体現することが出来なくなり消えます。


(※但し魔神が死ぬ事はない為に、再び契約者が魔力を回復すると再召喚が可能です)


 現在の力の魔神はソフィの魔力に依存している為に、元々強い魔神は更に反則に近い強さを持っています。


 例)ソフィと魔力を共有している為、ソフィが何らかの妨害を受けて魔法が使えなくなった場合でも、代わりに力の魔神が使用することが出来ます。


(効果が重複するような使い方等は出来ません。あくまで契約者の代わりに使えるだけです)


 例2)魔神は神々の上位に位置する存在である為、神である死神が『呪縛の血カース・サングゥエ』の効力で対象者の魂を狩り取ろうと現れた場合、契約者であるソフィが魔神に止めるように指示すれば、神格が遥かに上の魔神は死神を即座に現世から幽世へと帰す事が可能です。


 戦力値という概念はありませんが、実際にどれくらいの強さなのかを文字に起こすと、現段階では『金色のオーラ』を纏っているヌーでさえ力の魔神には足元にも及びません。


 ★『力の魔神と契約をする方法』


 魔神が契約をしていない状態で、魔神に認められた場合のみ契約することが出来ます。


 例)直接力の魔神と戦い勝利する。但し、魔神は死ぬ事がない為に何度戦っても、魔神がその気になってお気に召さなければ、いくら強くても契約が出来るとは限りません。


 ソフィと契約に至った時の戦闘では、ソフィが魔神に対して興味を持ってしまい、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もソフィの相手をさせられて、魔神は殺されては再生を繰り返し、やがては魔神がソフィの強さに魅了されて契約を交わしました。


 この事から分かるように『力の魔神』も少し変わっているのかもしれませんが、それだけの興味を抱かせたという事からも下界の存在では非常に稀有な一例と呼べるでしょう。


(この時のソフィは『ヌー』と戦った時よりは遥かに強い状態でしたが、それでもソフィの全力には程遠く魔神でさえ、ソフィの期待感には応えられませんでした)


 ▼『金色のオーラ』

 ★『オーラの集大成』


 魔族の使う『紅』や『青』の上位に位置するオーラです。


 生まれながらにして会得していなければ、後からいくら努力をして研鑽を積もうとも『金色のオーラ』を体現する事は出来ません。あくまで先天性の資質となります。


 練度などはなく、使った時点で使用者の戦力値が通常時の10倍に膨れ上がります。


 例)戦力値4億の魔族が『金色』を纏った場合、40億となります。


 ★『現在の登場人物で使用できる者』


 ソフィ、リディア、イリーガル、ディアトロス、ブラスト、レア、ヌー、大賢者、ルビリス、リベイル、エルシス。


 第五章の補足は以上となります。


 さて、今回は四章までと違い次章へとまたぐ形の章となりました。


 五章はとうとう騙されたレアがフルーフの仇と信じ込まされた末に、ソフィと争わされる事となりました。そして同胞であるレインドリヒが命を賭して真実を伝えられた事により、ようやくレアは自分がヴァルテン達に騙されていたと気づく事が出来ました。


 しかしその代償はとても大きくレアは心に大きな傷を負わされる事となり、更にヌーの出現により、自らの配下であるジーヌが操られてしまい手塩に育てたジーヌによって、レアは殺されてしまいます。


 『代替身体だいたいしんたい』を用意していた為に、転生という形で蘇りはしましたが、現在は失意の底に沈んでいます。


 六章の前半は、今回の戦争が終わった後の話へと繋がりますが、現在の『リラリオ』という世界が出来上がる過去の話が中心に展開されます。


 ★次章のリラリオの魔王編は、主人公が一時的にレアに代わります。


 しかしソフィ本編に繋がる話が多くあり、この世界の魔法の事など、リラリオの現在に至った様子が、事細やかに説明されています。


 (例1)始祖龍キーリが、何故レアを憎んでいたのか。


 (例2)魔人の大陸や、四大元素を操る精霊族が何故出てこないのか。


 (例3)女王シスの祖母の世代のヴェルマー大陸中心の話。


 少し長くなりますが、お付き合い頂ければ幸いでございます。


 そして遂にこの作品も300話が目前に迫ってきています。


 ようやく、この作品を始めた時から考えていた構想の半分が過ぎたくらいなのですが、書き始めてみると、どんどん書きたいことが増えていってしまい、当初の構想ではキーリの存在など全く意識がなく、ヴェルトマーの過去を書く事も考えていませんでした。


 しかし作品を書き進めていく内に、どんどんとキャラクターを掘り下げていきたくなってしまい、結果こうなってしまいました。


 完結する頃には何話になるのか、この五章のあとがきを書いている現在では検討もつきません。笑。


 そして続々と大賢者の組織の中にいる人物が出てきています。偽の大臣を務めていたルビリスや、ヌーの窮地を救ったリベイル。


 両者とも大賢者の組織の者たちですが、恐ろしい程の強さを秘めています。


 ソフィが別の世界で冒険者ギルドに属している頃、アレルバレルの世界では続々と組織の者たちが暗躍を続けていきます。


 ヌーを追い返したソフィ達ですが、まだまだ問題が解決したわけではありません。


 ひとまず今回のあとがきでは、ここまでにしておきたいと思います。第五章の完結までお付き合い頂いた方々、ありがとうございました。


 それでは第六章のあとがきで、またお会いしましょう!


 作者:羽海汐遠はねうみしおん

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