第17話 そしてまた、スライムと向き合う




朝早く、目が醒める。





安宿のベットは堅いが仕方ない。

寝ぼけているフェリを横目に見ながら

早々支度を済ませ、出かける。




「どこ行くの?」



「スライム退治」




昨日と同じ場所で、スライムと対峙する。




・・・




しばらく時間が経つ。

スライムの体当たりを棒で受けるユシア



防御を覚えたので、すぐに倒される事はなくなったが、



(チャンス!)



ドゴッ

振り下ろした一撃は、

地面をえぐるのみで、スライムに攻撃は当たらない。





・・・





お昼過ぎ、

ユシアは、まだスライムと激戦を繰り広げている。


「ユシア、もうすぐ、魔獣の一軍が攻めてくるかもしれないのよ、そんなのんびりしている場合?」


フェリは焦りを隠せない。







$$$








勇者だなんだと、おだてられて、内心どこか浮かれていたのだろうか?





転職して、最初の仕事

何もかも順風満帆に上手くいくわけがない。


『木こり』になって最初の一年目は、

木を切る事さえできなかったじゃないか



故郷の森の商品になる木は、本当に堅くて・・・



はやる気持ちを押さえつけて、

何度も何度も何度も何度も・・・・


木に立ち向かって、ようやく一本切る事ができたんだっけ




焦る必要はない





一歩一歩確実に掴んでいこう。




(チャンス!)



ドゴッ

だが、攻撃は外れてしまう。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る