第4話 ■トイレ2

■トイレ2


強引に引き戻された個室内では、

さっきまで座っていた便器に再び腰をかけて、怯えながら男性様を見上げていた。

これから何をされるかの予想がつくまでに時間はかからなかったが、予想できない時間はとてつもなく長く感じた。

男性はベルトをカチャカチャと外すとジッパーを開けながら私に

「出すけど、服どうする?」

あまりにも主語の足りない言葉だったが、その言葉の短さが彼の真剣さをかもちだしていた。

何を出すのか聞き返したかったが、状況から想像するに彼は私に小便をかけるつもりなのだろう。

服どうする?という言葉の裏には、服が小便で汚れるけどいいのか?というようなニュアンスを感じとった。

私は間髪いれずに

「脱ぎます」と返事をしてしまっていた。自分でも無意識すぎて自分の放った言葉に驚いた。

きっとこの状況はどうあがいても逃れられないことや、服が小便臭くなるのだけは避けたくて無意識に言葉が出てきたのかもしれない。

私は男性に小便などをかけられたことが無かったので、これからされることに実感は湧かなかったが見ず知らずの男性はズボンのチャックを下ろし、いちもつを取り出す寸前まできており

「じゃあはやくしろよ」と機嫌悪そうに言った。

私は膝をガクガク震えさせ怯えながら急いで服を脱いだ。

靴下や下着までも脱ぎ捨てるように脱ぎ、それらをくしゃくしゃに丸めて、頭上の棚のようなスペースに衣服を投げ込んだ。

私は男性のペニスが少し大きくなっていることに気づき

胸と股を隠すように便座に再び腰をかけた。

男性は「遅ぇんだよ」と小さくつぶやくと、私をめがけて放尿を始めた。

彼から出される液体は生暖かく、それが足や膝にかかったかと思うと、あっというまに胸から顔までを汚されてしまった。

目をつぶりながらでも、彼はわざと私の顔にかけつづけていることがよくわかった。

非情にも、鼻の穴などにもいれようとしてるのがわかった。

鼻呼吸できなかった私は少しばかり口をあけるのだが、それにより彼の尿がすくなからず私の口の中に入り、生臭く苦い香りが、私の外側だけでなく内側にも入り込んできているのを感じた。

男性は用を足し終わると、頭上の棚から私のパンツを取り出し、パンツの内側を顔にあてて、数回深呼吸をされていた。

彼はニヤリと笑い、そのパンツで股間を拭くと私にそのパンツを投げ返した。

彼はズボンなどを直すとトイレットペーパーを3・4周手に巻き、投げるように私に渡した。

私はそんな彼の無礼な行いにさえも無意識のうちに「ありがとうございます・・・」とお礼を言ってしまってたのであった。

男性は「ふっ」と私を鼻で笑うようにしその場をあとにした。


私は汚された自らの身体を拭きながら、性欲のはけ口にならなかったことを幸福の一部にすら感じてしまっていた。

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