ジェンside-9. 異世界956~961日目 結婚式の後で

 結婚式の前はいろいろとやることも多くて少し町の案内をしたくらいだったけど、結婚式の後は時間をとっていろいろとみんなに町の案内をした。

 メイサンとルミナは最初に案内した後は二人で楽しむと言ってあちこち行っていたみたい。二人での初めての旅行ということで久しぶりに二人の時間を楽しんでいるようだったので邪魔はしないようにしたわ。

 風の翼とクラーエルのメンバーはいくつかのお店を教えてあげるとお土産を色々と見て回っていたみたい。奥さんや彼女たちへのものなんだろうな。いろいろと頼まれているみたいだからね。でも幸せそうで良かったわ。

 ジョニーファン様とラクマニア様達はやはり使節としてきているのでいろいろと会議などがあって忙しいようだったけど、2回ほど食事をしながらいろいろと話をすることになったのよね。いいのかしら。子供達とは何度か一緒に遊んだんだけどね。

 あとはカサス商会で他の支店長の人達と今後のことについて話をしたり、今回の結婚式についての意見などを色々と話すことになった。コーランさんはかなり前向きに検討しているようなのでもう後には引けないだろうね。クリストフ様ともいろいろと一緒にやることにしたみたい。



 マラルとアキラとは何度か一緒に遊びに行った。二人は王都に来るのは初めてと言うことだったのでいろいろと案内してまわった。ヤーマンの建国祭の規模にはかなり驚いたみたいで、祭りを楽しんでいたようなので良かったわ。


 お気に入りのお店や喫茶店などいろいろと行ったけれど、夕食はせっかくだからと3人でちょっと贅沢な夕食を取ったりもした。ちゃんと個室をとって眺めのいい展望レストランでの食事のときは二人はかなり喜んでいた。ちょっと遠慮はしていたけどね。

 久しぶりだったのでいろいろと話が尽きない。最近は二人も仕事で忙しくて前のように二人で行動することが少なくなっていたので今回は久しぶりにこんなにゆっくり話をしたようだ。

 ちなみに二人も彼氏という感じの人ができているみたい。まだ結婚というところまではいっていないみたいだけど、いずれはと思っているみたいなのよね。


「だけど、二人がやっと結婚して良かったわ。」


「だよね。ジュンイチさんがいつになったらジェンの気持ちに気がつくのかヤキモキしていたもんね。それでどんな風に告白されたのか気になるなあ?」


「そうだよねぇ」


 二人がニマニマしながら迫ってきたので白状するしかない。




「そうなんだ。ジュンイチさんは一応気がついていたけどジェンの言葉に引っかかってなかなか勇気が出なかったってことなのね。」


「だけど、そのあと三ヶ月くらいでいきなり指輪を持ってプロポーズ!?」


「もちろんすぐに受け取ったんでしょ?」


「う、うん、驚きすぎてうれしくて涙が出ちゃったけどね。」


 二人にいろいろ聞かれてそのあとの夜のことも洗いざらいしゃべらされてしまった。恥ずかしい。


「それじゃあ夕べもすごかったんでしょうねえ。」


「う・・・ん、治癒魔法を使って結局朝まで・・・あっ!!」


「「ほっほ~~~~~ぅ。」」


「ごめん、今のはなしで!!!」


「治癒魔法をそんなことに使っているのね・・・。」

「ラブラブだねえ・・・。」


 結局全部言わされてしまった・・・。



 このあとはいろいろと夜の生活についての話を聞いてかなり恥ずかしくなってしまった。一応ある程度は知っていたつもりだったけど、そこまでするの?


「なかなかそういう本は手に入らないんだけど、そんなこともあろうかと、手に入れてきたので渡しておくね。あとでゆっくり読んで研究してよね。」


 そういって渡してくれた本をあとで読んだんだけど、とてもイチには見せられないものだった。




 このあとハネムーンに行ったときに書かれていたことを実践してみるとイチが驚いていたけど、とてもうれしそうにしていたのでよかったのかな?だけどやっぱり恥ずかしいなあ。

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