106話 くっ!右手が!?(中2乙

冒険の間ー1階ボス仕様フィールドに来た。



直人「コイツは随分と雰囲気ある

     フィールドに変化したなぁ、、」


【魔装】を装備した直人が目にしたのは、見渡す限りの荒野、所々、岩や枯れ木があり、生い茂っていた草原や、湖、遠くに見えていた森もななっていた。



入り口を出て数メートル進むと

数キロ向こうで

何やら蠢くモノがある


リズ「マスター!

  特攻部隊がコチラに向かって来ます!」


直人「ああ!結構離れてるのに

   地響きが届いてる!

   リズはルームで待機してくれ!」


リズ「はい!」


シュワァン、、、シュン


リズ《マスターファイトです!》


直人「ああ!ありがとう!」


直人は落ち着いた表情で、ラグジュアリースモークを出して一服する


直人(凄い地響きだな、、だんだん姿と多さも

   見えて来たわ、、

   最初の頃なら失神もんだな

  漏らしてたかも知れん、、あっ、トイレ

  行かないから漏らさないのかな?

  不必要だけど、無いと少し寂しくなる、、

  ならないな別に)



などど下らない事を考える程度には

余裕がある直人



間も無く吸い終わり


モンスターとの距離も1キロを切った頃


モンスターの全体像も見える


土煙を出し、視界を埋め尽くす巨大な群れ


一体一体が4tダンプカー程はある


ドォォォォォォォォォォォ!!!


進路上にある岩やが枯れ木を吹き飛ばしながら猛烈な勢いで、直人1人を倒す為向かってくるモンスター



直人「さて、

  高くなったステータスと完成した

【魔装】の性能を試させて貰おう、、か!」


ドガァン!!


地面を破壊して駆け出した直人


数百メートルはあったモンスターとの距離をものの、数秒で縮めると、先頭に居たモンスター右手ストレートを炸裂させた


ズドォォォンン!!!


直人の拳が直撃したモンスターが爆散した。


直人「ヤバイ!?やり過ぎた!!」


最初の一体は素材も魔石残らず爆散した事に

焦る直人


直人「ラグジュアリースモーク

   買う金にならないじゃないか!」


動機は不純だが、意識を手加減する事に集中する。


ドガァン!


ズガァァン!


攻撃する度にけたたましい音を出しながら加減を調節する直人


直人(図体がデカイからどうしても

  高威力になっちまう!

  手刀も強くなり過ぎだ!

  どうせなら素材を

  あんまり傷めない倒し方したい!)


既に20体は無残に爆発した様な屍となってる。



ドゴォォン!


ダァァァン!


直人(急所は生物と一緒で、

   脳と心臓が弱点っぽい

   けど、加減しすぎると倒せないし!

   内臓破壊するほどやると爆散するし!

   難し過ぎる!!)



悩みながらも高速で討伐していく直人

残念ながらまだ綺麗な素材のまま討伐する事を意識してはいるが、理想的な状態での討伐には程遠く、無残は骸を量産している


残り50体


モンスター達も直人を捕捉しようとするが、高速で移動する直人に反応すら出来ずに討伐されて行った。



直人(表面じゃなくて

    脳だけを破壊出来れば!

      今こそ【発勁】の極意を!)


ドンッッ!!ガァアン!ズゥン!


直人(いや!出来ねぇよ!

  なんだよ発勁って!

どんな原理だよ!無駄に高い魔力の使い道

   も【魔装】修復だけだし!

   破損した事ないけどな!)


残り30体



直人(せめて、貫通力に特化すれば

  爆散しないで済むのか?

  貫通特化、、銃弾?か?

  力を一点に集中して、、)


ドガン!(こうじゃない)

ダガン!(違うもっと明確に)

ズドン!(エネルギーを拳に)

ズン! (練り上げ乗せる)

 

ここで直人は少しだけ魔力を動かす事に成功する。



直人(ん?なんだ?

   あやふやなイメージが明確になる)


ダン!

ガッ!


残り1体


ギィン!


直人「あっ、、、

   もうちょいだったんだけどなぁ」


最後の一体のモンスターの眉間に拳程の穴が空いていた。しかし直人のイメージではもっと小さく指先程の穴を空ける予定だった為、周りを見渡し、他にモンスターが居ない事を確認した後、完成出来ない事にガッカリした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る