30話 冗談じゃない!


シュナ「あはは!ゴメン!ゴメン!

    今も説明したんだけとさ

    弱り切った神々は

    結界を施して、

    各地に自分の加護持った

    種族と今も出来る範囲で

    自分のダンジョン周辺を

    守護してるんだけど、王都の結界が

    後、数年すれば崩壊するだよね

    そしたら、、、まぁ、、、」


最後のコメントは濁しながら

空を見上げるシュナ



直人「なんだよ、、

   今までの流れ聞いてたから

   何となく分かるけど、、、

   言えよ、、、、、」


顔を直人に向き直ると困った顔をしながら



シュナ「今いる様々な種族が

    モンスターに殺されて

    滅亡するだけじゃなくて

    神も死んでしまう、、、

    そしてら、モンスターの楽園となり

    やがて世界を食い潰す

    後に残るのは、、、

    漆黒の無だけさ」


最後のシュナの台詞を聞き終わると直人は突然笑い出した



直人「くくっ、、はははっ、、あははは」



そんな直人をシュナは

真面目な顔で見つめていた。



直人「じゃぁ、なにか?

   この世界が終わりそうだから

   その救世主に

   俺が選ばれたって事か!?」



シュナ「そうなるね」



直人「はははっ!ははっ、、はぁ、、、

   知った事かよ!!

   俺みたいな雑魚に頼らないと

   救われない世界なんてよ!」



シュナ「雑魚じゃないよ」



直人「雑魚だろうが!

   俺より肉体的に強いやつ!

   頭の良い奴!

   正義感のある奴!

   若い奴!

   俺より優れてる奴なんて元の世界に

   何億人も居るじゃねぇか!!

   見てみろよ!

   この顔!身体!

   ショボい頭脳に、卑屈な性格!!

   あははは!残念だったな!

   こんな奴でさ!」


シュナ「残念?とても嬉しいよ」


そんな事を言うシュナは本心から嬉しそうな顔をしていた



直人「な、なんでだよ!頭腐ってるのか!?

   何の根拠があるんだよ!」



   

シュナ「根拠か、、、当然あるさ」


唐突な質問に怪訝な表情をする直人



直人「本当か?なんの根拠があったら

   俺なんかを選ぶハメになるだよ?」

      


シュナ「なんかでは無いよ、、、

    この世界の神は愚かでは

    無いからね、

    早々に外部の

    世界からどうにか出来る

    存在を探していたんだよ

    直人がさっき言ってた様に

    優秀な肉体持つ者

    優秀な頭脳持つ者

    優秀なカリスマ持つ者

    でも、違ったそうじゃなかった

    肉体も頭脳も後からどうにでもなる

    キミなら分かるだろ?」

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