26日目 『ゴールデンカムイ』感想①

 彼曰く、ゴールデンンン!


 ***


 ゴールデンカムイ、読み始めました。

 職場の後輩に勧められ、しかも今ならアプリで無料で読めるということですからね、これは読み始めるしかない!と思ったわけです。

 でも無料開放期間は明後日28日までらしい。全部で313話。最新話入れれば314話。今日から読み始めても3日しかない。

 読み切れるのか?と疑問でしたが、何とか行けそうな気もします。なんたって今日だけで100話読み進めましたからね。


 舞台は19世紀末から20世紀初頭。北海道で噂されている、アイヌが隠した金塊を求めて、主人公たちの争奪戦が繰り広げられるお話。

 砂金を求めて北海道に来た元軍人・杉元佐一は、刺青を体に入れた網走監獄の囚人たちが脱獄し、その刺青に金塊のありかが隠されていることを知る。直後ヒグマに襲われる彼を助けたアイヌの少女・アシ(リ)パとともに、北海道各地に逃げた囚人を探して各地に赴くことに。囚人の一人でお調子者の脱獄王・白石吉竹も加わり、杉元は大自然の中で息づくアイヌ文化を感じながら冒険を進める。

 金塊を求める派閥にはほかに2つ。北海道最強の兵士たちで構成された第七師団の中尉・鶴見篤四郎とその部下たち。網走監獄に収容され、函館戦争で死んだとされていた土方歳三とその仲間。杉元たちと対立し、時には協力し合い、「のっぺらぼう」と呼ばれる囚人が残した24人の刺青を求めて北海道と樺太にまで進出して、金塊のありかに迫る。



 アニメが放映されていることは知っていましたが、読んだことも見たこともなかった。初めて読みましたが、めちゃめちゃ面白いですね。アシ(リ)パが可愛い。杉元との掛け合いもいいし、2人の変顔も素敵。ボケ要員の白石の存在も、読んでいて飽きない。

 特によくできているのがアイヌ文化の紹介ですね。すごくよく調べられているんだなと、素人目でもわかります。実際、世界中にアイヌ文化が知られるきっかけになった功績も称えられてますし、漫画賞もいくつか獲っています。食生活、服装、思想、言葉、いずれもアイヌ以外の日本人とは異なっていますが、すべてのものに神が宿ると考えるのは、神道の八百万の神と似通った部分があります。納得感があったのは、文化を根拠をもって紹介してくれているからでしょうか。アシ(リ)パがときどき否定するのは自分の生き方をしっかり考えて、「これからのアイヌ」を背負った覚悟に還元されていると感じましたし、時代性にも即していると思いました。

 まだあと200話もあるのか……、これは続きが楽しみだぜ。

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