　彼曰く、15日目ですから、15作目を見なければ。

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　本日、新作となる『ハロウィンの花嫁』公開だそうで。新作を見る前に今まで見ていなかった作品を見なければと思い立って、ひたすらに見ているわけですが。まだ全然追いつけません。なんなら順番に見ていないので、どれを見ていないか忘れてしまいそうな危険性あり。こういう雑さがあるから、職場で「詰めが甘い」と言われてしまうのでしょう。

　大丈夫、自覚してます。大丈夫じゃないことも自覚してます。……直さなければ。

　8年前、新潟県北ノ沢村。少年は黒い影から逃げていた。雪が深く、夜の山道だったこともあり、少年は足を踏み外して、崖から転落してしまう。意識を失った少年を見て、黒い影は助けることなく逃走する。

　現在、都知事再選を果たした朝倉知事の毛戸に爆破予告が届く。朝倉は都営地下鉄東都線の開通式に参加しており、記念運転の列車に乗るところだった。付近を阿笠博士の車で走っていたコナンは東都線と交わるトンネルで爆弾が仕掛けられていることに気付く。犯人によって爆弾は起爆されるが、いち早く気付いたコナンの機転により、死傷者を出すことなく大惨事は食い止められた。

　ニュース報道を聞くうちに、この事件が朝倉を狙ったものだと推理したコナンは、移設5周年記念のスノーフェスティバルが催される北ノ沢村を訪れる。これには北ノ沢ダム建設と村の移転に国土交通大臣としてかかわっていた朝倉も参加する予定だった。

　フェスティバルにぎわう村で、コナン達は8年ぶりに集まったという立原冬美、山尾渓介、氷川尚吾、遠野みずき、武藤岳彦の幼馴染5人組と出会う。そこで、遠野の妹が山尾の車にひかれたことを知る。

　翌日、コナン達の雪遊びの声につられて、冬美の息子・冬馬が目を覚ます。冬馬は8年前にがけから転落して頭を打ち、ずっと昏睡状態だった。さらに冬馬は転落当時の記憶を失っており、精神も7歳で止まってしまっていた。

　調査を進めるコナンは、雪原上で氷川の遺体を発見する。一方で少年探偵団とともに遊んでいた冬馬は、徐々に記憶を取り戻し始め、やがて彼を狙った発砲事件が発生する。

　実は冬馬が転落した当日、同じ北ノ沢村でひき逃げ事故が起きており、冬馬はその目撃者であった。口法事のためと思われる犯人から逃げる探偵団たちのもとに、コナンは灰原とともにスノーボードで急行する。みんなで逃げる最中、北ノ沢ダムに仕掛けられた爆弾に気付く。同じころ、北ノ沢村では携帯電話の基地局の爆発でパニックが起きていた。

　犯人がフェスティバルで人が減ったところで犯行を起こすと踏んだコナンは、8年前の宝石店強盗の犯人である山尾が、移転前の村の実家に隠した宝石を取り戻すためにダムを爆破しようとしていることをつかむ。さらに、8年前と現在、冬馬を狙ったのはみずきであり、妹と口論になって雪坂の上から突き飛ばした結果、山尾のひき逃げ事故になってしまったことが判明する。その時に目撃したのが冬馬であり、彼に通報されることを恐れたためであった。

　2人は逮捕に至るが、山尾の仕掛けた爆弾によりダムが爆破。流れ出す大量の水により、村は崩壊の危機に瀕する。スノボーに乗ったコナンは、これを止めるため、スキー場の雪で雪崩を起こし、水の流れを変えようとする。村水没は防ぐものの、コナンは雪崩に巻き込まれて雪に埋もれてしまう。

　タイムリミットの15分が迫る中、コナンの姿を必死に探す蘭たち。祈るように蘭がかけたコナンの携帯電話の着信音と蘭の叫びに反応してベルトから射出したサッカーボールを頼りに、ついにコナンを見つけ出し、無事救出に成功する――。

　今までにも無茶ばかりしていたコナン達ですが、今作はその中でも随一かもしれません。特にラストの雪崩を起こすシーン、谷間に流れ込む大量の水の絵も雪崩の絵もえげつなかった。どう考えても間に合ってないと思うんだけど、ギリギリを攻めるレイアウトはすごかったですね。ストーリーはそれなり、驚きはあまりなかった。でもおさまりはよかったので面白かったです。

　雪と言えば『おおかみこどもの雨と雪』の作画が一番いいと思っています。あれもストーリーはそこそこですが、雪にまみれる人の動きや雪山の風景はあちらの方が何枚も上手かな。あれを越える冬が舞台の映画が来てほしいものです。まだ見つけていないだけかもしれませんが。