12日目 『から紅の恋歌』感想

 彼曰く、恋歌、もみじ、秋に色づく。


 ***


 平次が出るときはコナンがどこか子供っぽく見えるのは私だけでしょうか?

 精神年齢は同じだけど、二人並ぶと背丈も印象も全然違いますからね。でも今回は平次が終始やりこまれているような感じがして新鮮でした。

 それと百人一首でかぶせてきたのは『ちはやふる』に対抗するためですか?話の流れはもちろん違うけど、何となくバチバチの視線を感じます。コナンで恋愛を使うのは珍しいので、これはこれで良し。



 百人一首大会の皐月杯に向けてのリハーサル収録を見学していたコナンたちは、平次と和葉、平次たちと同じ高校の未来子と出会う。そして見学を終えた一同は、高校生クイーンの大岡紅葉と出会い、平次を見るや「会えると思っていました、未来の旦那さんに」と呟いたことに驚く。

 そのころ、大阪府警に爆破予告メールが届く。初めは悪質なイタズラと思われたが「イタズラでなかったら大事だ」との意見で、コナン達のいるテレビ局に避難要請が出される。テレビ局はひそかに局内の人間に避難を促し、疑問をいただきながらもコナン達は避難を開始する。しかし皐月杯に使われる札を取りに未来子が戻り、平次と和葉が後を追う。2人がビルに入った後、爆発が起こり、未来子は警備員と先に避難できたが、その直後、2回目の爆発で崩壊するビルに平次と和葉が取り残されてしまう。これに気づいたコナンがボードを使ってビルに入り、爆破から逃れることに成功する。

 しかし、未来子が骨折してしまったことで大会に出られなくなり、代わりに和葉に大会に出るように説得する。直後に紅葉から「皐月杯に勝利したほうが平次に告白する権利を得る」という挑戦状をたたきつけられ、平次を取られたくない和葉は受けて立つと宣言する。その夜からかるたの猛特訓を行う和葉は、平次の母で元クイーンの静華の指導も受けてかるたの腕を磨いていく。

 一方、京都では皐月会会員の矢島が何者かに日本刀で撲殺される事件が起こる。畳に並べられた百人一首の札には矢島の血が大量に飛び散っていた。皐月会会長の阿知波とともに現場に同行した小五郎は、京都府警の綾小路警部に案内され遺体のあった部屋に通される。携帯電話には百人一首の札を添付したメールが届いていた。コナンと平次のバイクで現場に訪れるが、札についた血痕とリモコンに付着した血痕から推理を進めていくうちに違和感を感じ、次第にこれが皐月会を狙ったものと思い、紅葉と阿知波をそれぞれ見張る。

 やがて皐月会に対抗していた名頃会会長・名頃鹿雄に容疑の目が向けられるが、事件はそう簡単には終わらなかった。厳重な警備の元、皐月会が開催され、和葉と紅葉は順調にトーナメントを勝ち上がっていく。そして決勝戦の行われる皐月堂に和葉と紅葉が移動するが、同じころ敷地内の倉庫で爆発が起きる。そこでコナンと平次は阿知波のほか、和葉の携帯電話にも百人一首の札が添付されていたことを綾小路警部から聞く。さらにその札はテレビ局や紅葉のもとにも送られており、名頃の得意札であったことがわかり、急ぎ皐月堂に向かう。そこが最後の標的だと気づくが、すでに爆発し炎上していた。

 皐月堂に残された和葉と紅葉、バイクで向かう平次とコナンは二人を救えるのか――。



 テレビ放送をしっかり見ているわけではないし、漫画も正直読んでません。なので誰がどういう関係なのかは映画での情報くらいしか知らないんですけど、その辺も十分わかる内容でした。うまい脚本ていうのはこういうものなんでしょうか。阿知波会長と皐月会の成り立ちとか、事件の真相の裏事情とかもかなり深みがあってよかったし、紅葉と和葉の恋愛勝負も白熱してて見ごたえあり。

 特に好きなのは主題歌なんですけども。また観たくなる映画の一つですね。

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