誰かに向けてるひとりごと

28日目 愚痴

彼曰く、ただの物聞きは使えない。

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本日は少しキツめ。

人付き合いで一番面倒で、一番忌避したいものは、自分の気分を害する人。

そんな人が私の部署にもいらっしゃる。ええ、いらっしゃるわけですよ、性懲りもなく。

もともとは自分の仕事のくせに、私に仕事を回して見て見ぬふり。本来はあんたの仕事だろ、って言葉を飲み込んで、気を回していろいろと調整して仕事を進めてる。私も部署内では後輩、下の人間になるわけだから仕方ない。私が強欲で、上昇志向強めの出世したいマンだったら多少は変わったかもしれない。でも心根の性格が変わることはないから、多分しばらくはこのままだと思う。

向こうも思うところがあるのか知らないけど、こちらが何か頼まない限りは何も言ってこない。ここまではいい。特に害はない。

けれど私が頭を回しているところで、談笑に励んだり、パソコンを食い入るように見せているのは気に入らない。我関せずのような顔をして、同じ部屋にいるのが気に入らない。

さらにイラつくのが、取ってつけたように「大丈夫？何か手伝う？」と言ってくるところ。

そういう前に「これやればいい？」とか言ってきなさいよ。あなたもこの仕事やってたんだからそんなふわっとした手伝いの申し出言いなさんな。というか、もとはと言えばあんたの仕事なんだから、笑ってる暇あったら顔歪ませてでも働けよ。

自分の悪態を棚に上げて、こちらが困っていそうなところにだけ現れて甘い汁を啜ろうとする。「自分も仕事している」感を出そうっていう欲が透けて見えて腹立たしい。

別に人間としては悪くないと思う。優しいし、ちょっと抜けてるし、ご飯の話は楽しくできるし、ただ話す分にはちょうどいいかなーくらいの関係性だけど。

仕事となると話は別。何か思うところはあるだろうけど、急場をしのいでいかないといけないのに、人に押し付けて自分は安全なところで高笑いするとか、あんたは貴族か何かか？違うだろ、ただの平社員だろ。

真面目に仕事をしているこちらが馬鹿を見ているような気分になる。

仕事で重要な立場にいる人が来れなくなってしまった。その先輩に連絡があったようで、発熱のためチェックに参加するのは控えたいという。その伝言を私に寄こしてきた。

正直ここでチェックをしなかったとなると、他の作業が滞ってしまう。でも今回のチェックは、出てきたリテイクを回して当人に仕事を積むためでもあったから必ずしも実施する必要はない。

どうしようかなぁ、なんてやる必要のないことはやりたくない理性と、やれるものなら無理してでもやってしまいたいという欲を頭の中で戦わせていると、追加で先輩から連絡が来た。

「今は〇〇にお任せしてしまっているから……チェックやるかどうかはお任せします」

違う違う、やってもらってるでしょ？あなたができない、やりたくないって匙投げた仕事を仕方ないからやってあげてるんですよ。なんで任せたつもりになってるんですかね、先輩とは思いますけど上司とは思ってないんですよ。下手に助けようとしてくるし、いっちょ前に上司面しようとして、人間性ずれてるんじゃないですか？

そう思いながらも、大方は発熱した当人への苛立ちにヘイトを移して、イライラしながら仕事を終えた。

せっかく休日いい気分だったのに全部台無し。今年度のようなことが来年度はないようにしてほしいな、なんて思った。