31日目 10月末
彼曰く、気づけば今年もあと2か月。
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10月末。
先々週までは残暑の激しい日々だったのに、月後半には肌寒くなっている。
季節の移ろいの早さを感じると同時に実感する。
今年もあと少しで終わるのだと。
ちょっと前は半そでだったのに、今着ているのは冬でも通用するようなセーターや厚手のパーカーなの、いくらなんでも早すぎやしないか?
今年に秋はなかったのだろうか。
TwitterのTLで流れてきた動画の一つに今年の季節の移り変わりについてをまとめたものがあった。
春夏はゆっくりスキップ気分なのに、秋だけ全力疾走。
ボルトも顔負けの速さで通り過ぎて、陽気な冬がスキップしながらやってくる。
日本の四季はほとんどないようなものだと最近はよく言われているけれど、今年は特に強く感じる。
地球温暖化のせいなのか、それともまた別の理由なのか。
何が原因かはわからない。
原因を特定する気もない。
たぶん、そういうものとして地球がシステムに組み込んでいるのではないかと思えるから。
人間の体と同じように、地球にも自浄作用というものがあるといわれる。
生物で言う免疫システム。
気候変動が自浄作用かどうかは置いておいて、地球で起きるあらゆる物事を地球における自浄作用と考えると、いろんなことに意味があるように感じる。
コロナウイルスは多くの感染者、発症者を出し、人類に未曽有の恐怖を与えた。
死亡者だけでも450万人、感染者に至っては2億人を超える。
統計的に情報の少ない地域もあるはずだし、政府や自治体の思惑によって秘匿された情報もあることを考慮すると、被害はそれ以上だと想像に難くない。
一方でウイルス被害によって人間社会は大きな転換点を迎えた。
リモートワーク、デリバリー事業の拡大、通信システムの拡充。
正規・非正規労働者との格差は拡大し、医療業界の人員・資源不足が明るみに出た。
授業はリモート、サークルや部活動の制限、入学卒業式の中止など、学校教育でさえ多大な影響を受けている。
人格形成や社会勉強のために必要な機会が失われ、今まで以上に自発性と独自性が求められる社会に、少なくとも日本ではなってきている。
諸行無常、ということだろうか。
人間にも選択するべき時が来ているのだろう。
自分以外の人間がどう考えているか、という承認欲求や評価を求める前に、自分がどうするかを考えられるようにならないと、近年の秋のようにあっという間に時間は消えてしまうのかもしれない。
今日は衆議院投開票日。
ウイルスの猛威が落ち着きを見せる中で実施される選挙で、私たちは誰を選ぶべきなのか。
多くの苦労を味わった私たち若い世代が、これからの政治を考えていかないといけない。
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