17日目 週末
彼曰く、週末の過ごし方が固定化されてきている・・・。
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変わらない日常を過ごすというのはどれほど難しいことなのかを考えたことがある。
毎日朝8時くらいに起きて、目覚ましを止め、まだ出勤まで余裕あるからと枕に頭をうずめて二度寝をし、向かいの家の車が発射する音で再び目覚めて、シャワーを浴びて着替え、髪をセットしたり荷物を確認したり、鍵を閉めたところで腕時計を忘れたことに気付いてもう一度鍵を開けて、大体11時くらいに会社に入ってやることリストを上から順に片付けて、お腹が空いたな~と思ったところで朝寄ったコンビニで買ったチキンサンドをちびちびと食べ、今日も上がらないな~と仕事相手の仕事が遅いことに悶々としながらパソコン画面を眺め、日が傾くころには仕事へのやる気も削がれていき、すっかり暗くなった20時ごろにそろそろ帰ろうと席を立ったところで先輩との与太話に付き合わされ、結局会社を出るのが22時になり、帰りに寄る必要のないコンビニに寄ってプロテインドリンクとポテチを買って、明日は晴れるかなとそろそろ洗濯しないと着るものがなくなってしまうことに気付いて、よろよろと玄関で靴を脱いでそのまま服を脱いでシャワーを浴び、パジャマに着替えてベッドに体を預けてスマホを見るともなしに見て、視界がぼやけたころに微睡みに任せて眠りにつく。
平日の大体の過ごし方はこんな感じ。
これを見て人間性を感じる部分があるとしたら、朝と夜の2回シャワーを浴びているところと、次の日の洗濯に気を使っているところと、プロテインドリンクとポテチを一緒に買っているところあたりか。
変なところに気を使って、変なところに気を使わない、いかにも私らしい生活だ。
この過ごし方には特に不満はない。
早く帰ろうと思えば早く帰れるし、もう少し生活の質を上げたければ自分の意識を変えればいい話なので、大して難しい話じゃない。
良くも悪くも私に見合った生き方なんじゃないかと思う。
これにスーツを着るという行為があったら発狂する、間違いない。
多分着るだけで吐き気催して病院行きだ。
一方週末。
最近に限って言えば、朝平日と同じくらいに起きて、すっきり目覚めてやる気に満ちていれば、11時くらいには最寄り駅までバスか徒歩で向かい、一番お気に入りのカフェでコーヒーと軽食を買って、気のすむまでパソコンに向かうか読書をしている。
上手く起きれなかったり、気が向かないときには外に出ず、ただ漫然とパソコンを開いて、YouTubeやアニメ、漫画アプリやダヴィンチニュースに目を通して、お腹がすいたら何かを買いに行くか気になったお店に食べに行き、そのまま少し散歩して気が済んだら帰る。
必要なものの買い物は月に1、2回すれば済むのでほぼ同じような過ごし方になっている。
やらないといけないわけではない分、平日の過ごし方よりも自由度が高いのは、やはり週末だからだろうか。
そして今日も、朝からカフェに居座って、パソコンとにらめっこしながらこの日記を書いたりしている。
日記がもはや週記になっていることには気づいているけど、あえてそれをやめないあたり、私の中の小さな反抗心が生き残っているようで安心する。
日記のタイトルと眺めていると、自分がどんな生活をしていたのかが何となく思い出される。
いいことがあった日も、嫌なことがあった日も、なるべく楽しいことを見つけて、時には愚痴をばらまいて、すっきりしたらまた新しい楽しいことを見つけようと周りを見渡している。
この生活を続けてから気持ちがふさぐことがなくなった。
もちろん嫌なことに対する耐性が100%ついて、マウントが取れるようになったわけじゃないけど、少なくとも次の日まで引きずることがなくなった。
クレヨンしんちゃんのねねちゃんがウサギのぬいぐるみをぶん殴ってイライラを解消しているのと同じ感覚。
やってみるとスッキリする。
私みたいに公開する必要は全くないから、何かスッキリしないことがある人は試してみてもいいかもしれない。
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