25日目 任天堂

彼曰く、ゲームに囲まれる人生。


 ***


11月はゲームの月。

私にとってはそうでした。


私の誕生日が今月ということもあり、

誕生日プレゼントでもらうのは大体ゲーム。

私が好きなのがゲームなので、親があげたくなるのも当然かも。

それに「欲しいなー」と思っているゲームが、

いつも11月に出るから、というのもあるかも。


ポケモン、マリオ、ゼルダの伝説、スマブラ、

どうぶつの森、ピクミン、スプラトゥーン。

任天堂が私たちに提供してきたゲームはたくさんあります。

このうち私が遊んだことがあるのは、実はそんなに多くないのです。

ゲームは好きだけど、ゲームしかしていないわけではないので。

ちゃんと勉強する子でしたから。


まあ勉強は、学校で宿題を終わらせるタイプでしたが。

私の場合は習い事が多かったですね。

小学校のころから、帰ってきたら書道を習いに行ったり、

ご飯を食べたら剣道に行ったり、

寝る前にチャレンジ3年生をしたり。

いろいろチャレンジしてましたから、

習い事と勉強と遊びを両立するチャレンジをしてましたね。

テレビ見ながら勉強したり、アニメ見ながらゲームしたり。

母曰く「器用な子ね」。


そんなことないですよ、あやとり苦手だし。


ゲームの中でよくハマっていたのはマリオカート。

毎日のようにやっていました。

兄妹そろって誰かがやっているものをやりたくなる性分らしく、

私がやれば弟が、弟がやれば妹が、2人がやれば私が、

撒き餌に群がる鯉のようにほいほいと釣られていました。

幼いころからマリオカートばかりやっていたからか、

ゲームと言えば任天堂、そんな認識がありました。

父が持っていたスーファミでも、

マリオワールドやマリオテニス、マリオゴルフなどがあったので、

ゲームはもっぱらマリオ。

完全に任天堂に毒されたゲーム生活でした。


幼少期で買うお金がないとはいえ、当時で見てもレトロの部類に入るゲームしか

遊ぶ機会がなかったからでしょうか。

小3までは他のゲームの存在を知らなかった記憶。

プレイステーションなんて知りませんでしたね。

DS、Wiiと、クリスマス前商戦で新作が出ると、

そちらのゲームソフトを新聞広告で眺めては、

「これ買って!」のねだる日々。

そのたびに「テストでいい点とったらね」とか、

「毎日風呂掃除してくれたらね」とか、

子供のやる気をいいように使われることにも気づかずに、

勉強や手伝いに精を出していました。

懐かしい日々です。


最近はほとんどゲームをする機会もないですが、

ゲーム欲しさに勉強を頑張ったり、家事をしたり、

目的のために何かを成そうとする気持ちを学んだ気がします。

もしかしたら最近そのあたりの欲求が少ないのは、

何かを欲する気持ちが無いからなのかもしれません。


任天堂の由来は”人事を尽くして天命を待つ”だそう。

私は私のすべきことをするまで、

いい結果が来るかどうかは運次第、ということですが、

そもいい結果が来る可能性を抹消していては結果も運もありません。

何か新しいことをしていきたい、なんて思いました。

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