16日目 酒と神と将来と
彼曰く、やりたいことやれるのが一番幸せなんだよね。
***
仕事帰り。
同期と久しぶりに飲みに行きました。
つい先日「ご飯行きたいよね~」という話をしてから、
そのままノリで決まった突発飲み。
2人だけというのも乙なもの。
実はこの同期とのサシ飲みは初めてだと気づきました。
近場に居酒屋があってよかったと思う反面、
このご時世でも営業してくれているなんて、
我々客にとっての神なのか、それとも悪魔の誘いなのか。
店側としては非常事態宣言なんてなんぼのもんじゃい!
という感じで、営業せざるを得ない状況でしょう。
彼らにも働くための場所、一緒に汗水たらしてくれる従業員がいるはず。
コロナくんはそんな営業努力を無に帰すような恐ろしい奴らです。
しかし彼らに立ち向かうことが、店側にできる唯一の手段。
むしろ営業停止をささやく政府の声の方が悪魔の誘いに聞こえたはず。
そう考えると営業してくれていることに、
私たち一般市民は彼らを神のごとく崇め奉るべきなのかもしれません。
彼らお店側の人間の目に、政府の人間は今どのように映っているのでしょうか。
つい先日始まった「Go To EAT キャンペーン」。
文字通りの「みんなで飲食店に行きましょう」のキャンペーン週間。
いつまで続くかは知りませんが、それも鶴の一声でしょう。
今までの主張が嘘のような掌返し。
さすがの世論も黙っていないと思います。
はたして政府は神か、悪魔か。
非常事態宣言以前からそうだと思いますが、
今回は如実に打算的で誤算とも呼べないような政策が続いているような印象。
こんな国になってしまった世界に自由の女神のような先駆者はいないのでしょうか。
ジャンヌ・ダルクは現れるのでしょうか。
飲みの席でそんな話をするわけでもなく。
互いに同じ目標を持つ者同士、これからについて話しました。
自分で持った目標をどう実現に近づけるか。
今の仕事のポジションから上がるためには。
今の立場で努力できることは何か。
いろんなことを考え、想像し、語りました。
普段自分のことはあまり話さない私ですが、
やはり自分と同じような目標を立てているからでしょうか。
馬が合うように、話が佳境に入ると熱が入って語りだす。
好きなこと、と断言できるわけではないですが、
少なくともやっていて面白いと思えることについて誰かと話す。
こんなに楽しいことができていると思うと嬉しいです。
まだまだ私には足りないものがたくさんあります。
それを埋めるためにも努力をしないといけません。
いずれは会社のジャンヌ・ダルクとして、
新たな地平を切り開けるような人材になりたいものです。
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