7日目 サバの味噌煮
彼曰く、ごはんが、お米が食べたい。
***
会社には便利な倉庫があります。
給金の少ない社員の味方。
職業柄忙しい人々の家計の支え。
「おかずパル」
会社に常置されている冷蔵庫から、おかずやお惣菜を購入可能。
メニューは月替わりで、季節ものを取り入れたり、栄養も考えられています。
焼き魚に煮込みチャーシュー、ポテトサラダ。
カレーにシチュー、ミネストローネ。
ご飯も売っていますし、ときどきパンも入ります。
「仕事でお昼ご飯を食べる時間も惜しい人のために」作られているので、
魚は骨なし、ちゃんと切られて準備されているので、
電子レンジでチンしたらそのまま食べられるのがgood。
会社でこういうことをしてくれるのはありがたい。
社食にもあこがれはありますが、大企業じゃないので我慢です。
会社には私たち社員以外にも、外部から来た人用の席が置かれているので、
その人たちが食べたりすることもあります。
ただこちらはあまり多くないイメージ。
たぶん気が引けてとかだと思いますが、
私たちの食い扶持が減らないと考えるとありがたい。
なにしろ1品100円なんです。
一膳分の魚が、大振りカットのチャーシューが、1人分のカレーが、
たった100円で食べることができるのです。
素晴らしいコスパ、ありがとう日本。
家からご飯を持ってきたり、千切りにしたキャベツを持ってきたり、
レトルトの味噌汁を箱買いして置いておけば、
実質一食200円いかないくらいになるはず。
足りなければ何かを買い足せばいいだけですし、その日の気分で自由自在。
お昼ご飯のレパートリーって困りますけど、
便利なおかず冷蔵庫のおかげで楽々贅沢気分になれます。
お腹いっぱい食べるのが目的じゃないので、これくらいがちょうどいい。
夜ご飯でしっかり食べればいいだけですから。
そんなお昼はサバの味噌煮を食べました。
サバの甘みのある脂と、味噌の甘辛さがいい塩梅。
ご飯が進むおかずですね、学校の給食でも大好物でした。
酒盗ではなく、米盗りですわ。
食べ終わってしばらくたっても、味噌の香りが口から消えません。
これは晩ご飯も米ですね。
炊きたてではありませんが、実家で作られたお米が待っています。
仕事もあらかた片付きましたし、帰って晩ご飯としゃれこみましょうか。
おかずは何にしようかな。
終わり。
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