24日目 裾上げ
彼曰く、もうちょっと愛想よくした方がいいね。
***
服を買った時にありがちな弊害。
ちょっとサイズを考えた方が良かったかな。
試着してから買うべきだったかもしれん。
色違いのものも見比べておくべきだった。
同じようなもの、他のお店で安く売ってないかしら。
事前のリサーチ不足とその場での判断力の欠如。
そのせいで長々と買い物の時間が長くなったりしがちですよね。
もちろん私はそのサイクルに堂々と入っていくタイプ。
サイクルは店に入ってから店を出るまで続くんですけど、
最長だと3時間くらい同じ店にこもっていることがありました。
流石に長すぎでは?
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』もっかい観れるぞ?
悩むより感動的なお話で泣いた方が健康にいい気がする。
お金と時間の上手い使い方、誰か教えてくれませんかね?
***
ちょっと買い足したいものがあったので、GUに突貫しました。
可愛いスラックスが出てたんですよね。
つい先日似たようなものをほかの店で見かけて「欲しい!」ってなったものの、
その店では買うことはなく、
帰り際に立ち寄ったGUで類似品を見かけたので、
「これは服が私を呼んでいる」と思い、購入を決意しました。
・・・なぜその場で買わなかったのか。
決断力がなかったからです、はい。
ただやっぱり買いたいなって思って、
仕事もそこそこに切り上げて、閉店1時間前の店に突入。
求めている商品を手に取って試着室にIN。
以前、試着せずに買ったパンツが合わず、
仕方なくサイズ違いで買いなおして以来、
服を買うときは試着するようにしています。
少なくともボトムスは。
ウエストって普段全然気にしないタイプなので、
正確な数値って正直知らないんです。
でもボトムスで大切なのは実はウエスト(腰回り)です。
レングス(足の長さ)で選びがちですけど、そうじゃない。
サイズ選びの基準として身長を気にすることはもちろん大事ですが、
身長だけで服が作られているわけではないんです。
アウターやシャツであれば、肩幅、胸囲、腕の長さ。
スラックスやパンツなどであれば、お尻、太もも、足の長さ、ウエスト。
様々な基準で作られるわけですが、
簡単に調整できない部分がそれぞれあるのです。
肩幅、ウエストはその中でも、服を快適に着る上で一番ポイントになると思います。
この2カ所がキツい、不自由だと感じるなら小さすぎますし、
逆に緩すぎればダルンとしたダサい格好になります。
いくらビッグシルエットが流行っているからと言って、
何でもかんでも大きめにすればいいわけではないんです。
逆に腕は長ければ捲ればいいですし、
裾が床で引きずってしまうなら裾上げをすれば望み通りのスタイルになります。
お尻、太ももが突っ張らない程度のちょうどいいと感じるサイズにして、
裾は後で調整すれば問題なく履けるのです。
それでも満足しなかったら、他店を探すか、諦めるか。
最終奥義、自力で調整するのはハードルが高すぎるので、
潮時は把握しておくべきでしょう。
さて、そんな理論もすっ飛ばす勢いで特攻したわけですが、
閉店5分前まで悩みに悩んで、裾上げすればいいかと思い、
レジに滑り込みスライディングしたわけですが。
なんと私が買おうとしていた商品が、
裾上げに対応していない、工場生産時点で裾の長さが固定されたもので、
店舗での裾上げは行っていないと言われてしまいました。
なんという事実。
服を洗うときはネットに入れてからと知った時くらいの衝撃でした。
そんなこともあるんですね、勉強になりました。
普段なら「あ、わかりましたー」で済む話なんですが、
なぜか私、食い下がってしまいました。
店員さんの話を繰り返してしつこい確認。
私、一体どうしたんだい?急に饒舌になっちゃって。
店員さんもどうしたらいいかおろおろして、先輩社員に目配せしているぞ。
たぶん閉店してしまうことに気付いて焦っていたんでしょうね。
それで少し語調強めに食ってかかったように見えて、
驚かせたというか、焦らせてしまったんでしょう。
あわあわしているのが増えたところで、会計が早まるわけでもないのにね。
いつもの冷静な私ではちょっと考えられないハプニング。
一番いけなかったのは、時間管理が甘かったのと、
何度も試着を繰り返してしまったせいで、余裕をもってレジに行けなかったこと。
いつもなら愛想よく店員さんのお話も聞けたんですが・・・。
次からは余裕を持った行動をしましょう、私。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます