第39話「プレイヤーと入れ替わった!?」

私は七日前のお昼に戻って仕事を仕事の佐藤さんの所に行った「佐藤さん」「分かってるよちゃんと周君を助けに行くんでしょう」「はい周を食事会に絶対に行かせてはいけませんまずはめぐみに連絡して……」





「それなら大丈夫だ居場所を聞いて橋部に周を迎えに行かせた」後ろを振り返るとか翼君がいた「周は今どこにいるの?」「香織の家だとさめぐみは事情を説明して家で待機してもらってる」私はスマホの電源をオンにすると挑戦状が届いて画面のボタンをタップする







プレイヤーの情報が出てきた「佐藤さん今回のプレイヤーは宮川鈴花です」「分かった、今からめぐみちゃんに電話して宮川鈴花の住所を聞く」しばらくして「光ちゃん家の住所聞き出したよ」「本当ですか?」「うん行こう」私は佐藤さんと、翼君と行く家に着くと






宮川の家のインターホンを鳴すと〈はいどちら様ですか?〉「警察です、近くに不審者情報があったので見回りに来ました」私は警戒されないように私は嘘をつく、ドアが開いて「こんにちは少し失礼します」ドアが開いた瞬間私と翼君が家に上がる







「えっちょっと一体何なんですか?」そんな宮川を無視して私はキッチンに向かうそしてまだ料理されていないドクツルタケが透明の入れ物に入った状態で台所に置いてあった。「あった逮捕確定、これなら証拠十分でしょ?」私達を追いかけてきた宮川に言う。









「アンタ見守光?」「気づくの遅い、私に挑戦状送りつけて来たのそっちでしょ?」「証拠できたので話はゆっくり警視庁で聞きます」佐藤さんの言葉に「何でよたかがキノコでしょ?それを持っていただけで……」








私は宮川の胸ぐらを掴んで「たかがキノコ?アンタ十分のしようとしたこと分かってて言ってるのか?だったらそんなこと言うならこのキノコ自分で食べてみろ」「えっ」私は入れ物から一つ取り出して口の中にいれる「「!?」」「光ちゃん!」






宮川はすぐに台所に行って吐き出す「何するの?食べたら死ぬ」涙目になりながら宮川は言う。「ちゃんと分かってるじゃないこれどれだけ危険なものかアンタも感じただろう?死ぬんだという恐怖を」「……」









「アンタは私と同じことを周にやろうとしたんだアンタが恐怖を感じたように周も恐怖をきっと感じるはずアンタにも感情があるように周にもある、このキノコで簡単に人一人殺せる、それでもアンタはたかがキノコと言うのか?」





静かに涙を流す宮川に「アンタがしようとしたことは決してしてはいけないことなんだそれぐらいアンタだって分かってるはずだろう?アンタもいい大人なんだから行動に移す前に考えろ」座り込む宮川に「宮川鈴花、ドクツルタケ販売等禁止の法の罪で逮捕」





私は宮川の両手に手錠をかける佐藤さんに入れ物を渡して「後はお願いします」「うん」私は玄関に向かって歩いて行った「これで危機は出した良かった~」私は歩いているとスマホに着信音が聞こえてきて画面を見たら非通知だった「まさかガク?」







電話に出ると「もしもし」≪アンタもなかなかやるな、まさかブレスレットを外すとは≫「それで用件はなんだ?」≪ますますアンタに興味が湧いたよ≫「残念ながら私は個人的にはアンタに興味がないでも警察官としてはアンタを必ず逮捕する」





≪ナイスジョークだな俺もゲームに参加するつもりだからよろしくその時に会おう見守光≫電話が切れた。「ジョークじゃない本気だゲームに参加する?上等だよ負けるもんか」私はスマホをジャケットポケットにしまいまた歩き出す。原田さんが車で迎えに来て







「光さん怪我は?」「無いです、警察庁に戻りましょう」車のドアを開けてもらい私は乗って帰った。そして次の日私はいつも通り仕事に行く。警察庁に入ろうとすると女性が座り込んでいて「!?大丈夫ですか?」「……少し気分が悪くて」







「救急車呼びましょうか?」「いえ大丈夫です……立つので手を貸して貰えませんか?」「はい」私は女性の両腕を掴んだ時女性と目が合いその瞬間突然目の前が真っ暗になった。目が覚めた時には見たことない部屋のベッドの上で寝ていて







「ん~何か頭がクラクラするん?何か声が変」ドアが開いて佐藤さんが部屋に入ってきた「気がつきましたか?」「佐藤さん?どうして私に敬語を使うんですか?」「どうしてって初対面ですし」










「初対面?何を言ってるんですか私達であって五年は経ちますけど?」「いえ貴女と会ったことは在りません」「何を言ってるのですか?」「もしかして記憶喪失ですか?木下明日香さんですよね?」「木下明日香?一体何を言ってるんですか?私は……待てよまさか!」





私はベットに降りて壁に付いてる鏡を見るそこには朝会った女性がいた「えっどうゆうことえっ私あの女と魂が入れ替わったの?」「魂が入れ替わった?木下さん大丈夫ですか?そんなことあり得るわけ……」「あり得るんです佐藤さんだって私は見守光ですから」






「本当に大丈夫ですか?頭打ちましたか?」「私の頭がおかしいんじゃなくてこの状況がおかしいんです、私は本当に見守光で今私の体を使ってるのが木下明日香です」「じゃあ証明してください貴女が見守光だと」「なら質問してください佐藤さんに関すること」







「私の誕生日は?」「六月二十日です」「なら私の下の名前は?」「香織さんです」「光ちゃんと私が出会ったきっかけは?」「私が賞金首として命を狙われていてそれを心配した川口社長が知り合いである佐藤さんを護衛につけたことです」





「じゃあ私の正義は?」「警察官とはどんな犯罪者も一人残らず逮捕し罪ない市民を守る存在決して卑劣で狂暴な犯罪者に何があっても屈してはならない」「じゃあ光ちゃんの正義は?」






「私の警察官としての正義は犯罪者を止めることです人が罪を犯せば被害者が生まれその被害者がまた加害者にだからこそ少しでもその連鎖をたちきりたいです」






「光ちゃん一体何があったの?」「私もよく分かんなくて今朝出勤しようと思って警察庁に入ろうとしたら近くに木下明日香が座り込んでて体調が悪いと思って近くづいた立たせてくれて言われてその瞬間目を合わせたら突然意識を失って」






「そして魂が入れ替わったと」「はい」「じゃあ木下明日香は能力者?」「みたいですね」「でもなんの為に光ちゃんと入れ替わったんだろう?」「私に聞かれても分かりませんあっ可能性があるとするならサバイバルゲームに参加する為?」






「ならこれを見れば分かる」「スマホ?そうか確か参加する時は安藤のチャンネルにアクセスしないといけなから」スマホをみているとホーム画面を見てユーチューブで安藤のチャンネルを見ると参加する為の手続きが終わっていた








「やっぱりこの女サバイバルゲームのプレイヤーです周を殺す気なんですよ早く周を見つけ出さないと」笑いだす佐藤さん「どうして笑うんですか?」「ごめん、ごめん姿は違うのにその慌てぷり本当に光ちゃんだなと思って」「当たり前です私は見守光です」





「分かってるよ」佐藤さんが返事をした瞬間「見えました、周は木下と車に乗っています」「目的地は?」「崖ですでもこれはどこの崖だろう?」「周りに何か見えなかった?」「ちょっと待ってください思い出します」私は目を閉じて見た景色を思い出す





「あっそういえば木下、周を連れて森に入って行きましたあの森にどこかで見たことある気がするんです」「えっどこで?」「あっ思い出した崋山党(カザントウ)だ」「崋山党?」「山の名前です一度も家族で遊びに行ったことあってあそこにはキャンプ場があるので」






「分かったすぐ翼君達に伝えないと」佐藤さんは出て行く「こうしちゃいられない早く周の元に行かないと」私は走り出した。そしてタクシーに乗って「崋山党まで」と運転手に伝えて車は動き出した。そして三十分で着いた「ありがとうございました」お金を払って降りた。







崋山党に入ると「周どこ?」私は片手で木を触りながら進む着いた場所は予想通りキャンプ場だった「ここか」私は中に入って周を見つけた「周!」「えっ」私を見て驚いた顔をするそれでも私は走り出して「おい木下明日香私の弟に近づくな!」






私の体に入る木下を思いっきり殴る。「光!大丈夫?」周は私ではなく私の体に入った木下に駆けつける。「大丈夫だよ周」「ちょっと何なんですか?貴女」






「十三年前の今日私達家族はこのキャンプ場に来たその日は周の誕生日で四人でバーベキューをして川で遊んで買った花火で遊んで本当に楽しく私は周に何かあげたくててチョコケーキを作ったら周すごく喜んで美味しそうに食べてくれた」






「えっ光?」「そうだよ周姿は違うけど私が見守光だよ」周は私に抱き締める「一体何があったの?」「私よく分からないけどその女の能力で魂が入れ替わったみたいだね」「あーあーもうバレた?せっかく良い想いをしながら死なせてあげようと思ったのに」






私は周を背中で隠す「アンタに周を手出しさせない」「それはどうかな?」ジャケットのポケットから何かを取り出す「動くな動けばこのキャンプ場に仕掛けた爆弾が爆発する」すると周りの人はざわつき始める。「全員動くな!動けばすぐにここにいる皆あの世行きだ」





「それはどうだろうな私がそんなことは絶対にさせない、自分の意志で止めれないなら私が止めてあげる」私はマッハを使い一瞬で木下の所に行き走った勢いで一緒に崖から落ちた「光!」周の呼ぶ声が聞こえるけど私は木下と一緒に地面に向かい落ちていく。






目を開けると十二時に戻ってNAS部署にいた。「光ちゃん!」「お前またリライフしたのか?」翼君と佐藤さんが私の所にやってくる「そうでもしないと危ないところでした」「だからって」「お前は本当に無茶するな」







「私のことよりも木下明日香です、あの女崋山党のキャンプ場に爆弾を仕掛けたんです、明日が私と入れ替わる日なら今日爆弾を仕掛けるはずです」言った瞬間一時間後に崋山党のキャンプ場に爆弾を仕掛ける木下明日香の姿が予知で見えた。






「見えました木下は一時間後に崋山党のキャンプ場に爆弾を仕掛けるつもりです」「分かったすぐに見守監視官に報告して爆弾処理処理班を手配してもらう」「はい」「光俺達は現場に向かうぞ」「うん」車で向かうそして管理人さんに説明をして管理人さんを避難させた。







キャンプ場の木の影で木下を待ってると「来た、木下」「やっぱりお前の予知能力百発百中だな」「ありがとうそれよりはあの黒い鞄ってまさか爆弾?」「かなりの大きさだからその可能性はあるな」「爆弾処理処理班はまだ?」






「さっきメールで今こっちに向かってるって」「だったら今飛び出して仕掛ける前に阻止する」私はマッハを使って鞄を奪う「!?見守光!どうしてアンタがここに」「どうしてって私は警察官でアンタが犯罪を犯したから捕まえに来ただけ」





「アンタ何か勘違いしてるみたいだけどその鞄それがなんなのか分かって手に持ってるの?」ポケットから出したのは爆弾のボタンだった「光!」翼君の声がして後ろを振り返った時にはもう居なくて前を見たら木下を取り押さえていた。「翼君!」






私が呼ぶと「全くお前は無茶ばっかりして少しは考えて動けないのか?」「ごめんね、翼君」「アンタ能力者だな」木下は翼君に聞く。「だったら何だ?」「アンタに興味はない離せ私はどうしても見守周を殺さないといけないそれしか方法はない」私は木下に






「やめて!周に一体なんの罪があるというの?」「アンタの弟に恨みはないでも私にはこの方法しかなかった灯人(ひさし)を生き返らせる為に」「えっ」「私、灯人と一週間前に結婚するはずだっただけど結婚式の当日灯人はひき逃げにあってその男は灯人を殺した後自殺した」





「「……」」「ねぇアンタはどうだった?両親を殺されて弟まで色んな人から命を狙われていて絶望したでしょ?アンタになら分かるはず大切な人を失う痛みが苦しさが」木下は涙を流し始める「私はただ愛する人と一緒に生きたかっただけなのに私はそれだけを望んでいたのにどうして……」







「「……」」〈分かるよ私には分かる、私も何度も味わった周が何度も死んでいく姿を見て何度絶望した何度も泣いただけど〉






「アンタはただもう一度愛する人に会いたいそう願っただけだよなそれでも婚約者の灯人さんの為にもアンタは犯罪を犯すべきじゃなかった」





木下は私に一度も目をそらさず見るそんな木下に私は「今のアンタを見て灯人さんはアンタに何て言うんだろうな」私の言葉に黙って更に涙を流す木下「……」翼君は木下の体を起こして「木下明日香爆発物取り締まり罰則罪で逮捕する」手錠をかける「木下立て、光後は俺に任せろ」「うん」「行くぞ」




腕を掴み連れて行こうとする翼君「見守光アンタはこのゲームを終わらせることはできる?」「終わらせるさ必ずもうアンタみたいな被害者を出さない為にも」「……そうか、これは私の独り言だ、ありがとう私の気持ちを分かろうとしてくれて」「……」「行くぞ」翼君は木下を連れていく






「光ちゃん!」「佐藤さん」「爆弾処理班を連れてきた」後ろにいる男の人を見ながら言う「爆弾はこの中に入っています慎重にお願いします」「分かった、こっちに渡して」「はい」私は佐藤さんに渡す「私は後はお願いします私は先に部署に戻って報告書を作成します」





「分かった」私は佐藤さんに一礼して来た道を戻るそして立ち止まり青空を見上げて〈お母さん私は本当にこのふざけたゲームを終わらせられるのかな?そしてたちきれるかな?大切な誰かの為に罪を犯す悲しい加害者になった人々の連鎖を〉


















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