第34話「元恋人が指名手配犯後編」

「黒崎一体どうゆうつもりだ?周をそんな所に閉じ込めて一体何を考えてる?」「あれ警察の人から伝言聞いてない?」「聞いたよ「私のやり方で周を守るって」これのどこが守ってるんだ誘拐に監禁って犯罪だから」






「いや連続殺人者だから二十七人殺した、人一人殺した時点でアウトだろう?」「二十七人殺した?」「翼さんの言う通り私は二十七人殺したでもそれは周を守る為にしたことだ後悔はしていない」






「周を守る為ってまさか二十七人ってゲームがに参加してるプレイヤー殺したってこと?」「その通り」「その通りってそんな守り方で守られたって周は喜ばないむしろ心優しい周は自分のせいで二十七人が命を落としたそう思うはず」






「だったら他に方法はあるの?あんな化け物みたいな殺人鬼相手に警察官になって逮捕すればいいってものじゃない!」「でも殺すのは間違ってる!結局変わんないよ安藤とやってることが」「!?あの女と一緒にしないでよ!」「一緒なんだって!人を殺めてる時点で」






「光、少し落ち着け」「何で人を殺した何で医師免許を持つアンタが、沢山の命を救ってきたアンタが何で人の命を奪ってるんだ!」「だったら他に方法はあるの?あの女を殺さずに守る方法が」「それは私もよく分かんないけどでも必ず方法はある殺さずに捕まえる方法が」





「いや無理だ私は一回あの女を殺そうとライフルで撃っただけどうゆう訳か撃たれははずなのに安藤糸はピンピンしてて恐らく能力の力だ運命を操るだけじゃないもう一つ何かしらの能力を持ってるんだ」







「私も一度あの女を殺そうとした、安藤だけじゃない周の命を狙うプレイヤーを殺そうとしただけど殺したって何も変わらない、周は悲しむ、私は周が悲しむ姿はもう見たくないからだからやめて黒崎」「見守」「お願いだからもうこれ以上人を殺さないで、これ以上周を悲しませないで」






「だったら他に方法はあるの!周を安藤から守る為の方法が」「はっきり言って今はない、でも周は絶対死なせない私が何としても必ず守り抜くだからやめてこれ以上人を殺めないでアンタは医者でしょう?人を殺すのではなく生かすのがアンタの仕事」





「だけど今やめたら周が!……」「だからって人を殺して良い理由にはならない!これまで黒崎アンタこれまで何千何百人の命をアンタは助けてきた死ぬはずだった人の運命を変えてその両手で助けてきた」







「見守、何?いきなりそんなこと言うなんて」「私はアンタが嫌いだったいつも余裕で周をあんなに夢中にさせるアンタなんてどっか遠くに行ってしまえば良いそう思っていた、でも私は心どこかでアンタがただ羨ましかったのかもしれない」





「羨ましい?」「私に何も無かった夢も目標も、ただ周だけの為に生きていた私にとって周りから必要にされて頼りにされるアンタが私は羨ましかったのかもしれない」






「そんな良いものじゃないよ私の人生私の人間関係なんて紙のように薄っぺらい周りの人は私自身を見ているのではなく黒崎財閥の一人娘としか見てない私のことに媚を売ったり私に気に入られれば出世ができる、黒崎総合病院を継げるとでも思う連中が多かったと思う」







「黒崎……」「でも本当の私を見ようとしてくれた人がこの世の中で二人いた、一人は周、最初は他の人と同じで私の家柄のことしか見てないのかなと思ったでも関わっていく打ちに周の人柄が伝わってきたいつの間にか本気で周に惹かれていた」






「ならどうしてあの時振った?好きならどうして周を傷つけた!」「私だって周を傷つけたくなんかなかった、出来ることなら周の側にずっと居たかったでも私の側に居れば周が傷つく」「それはどうゆう意味だ?」






「周は私と付き合っていることが知られて院長の座を狙っていた男達から嫌がらせを受けていた」「えっ周が嫌がらせを受けてた?」「アンタ一緒に暮らしてるのに気づかなかったの?周は男に毎日のように暴力を受けていた!」






「だから周を守る為にわざと周を傷つくこと言って別れて今までアメリカに行ってたのか?」「それしか周を守る方法がないと思った」「その男達はどうしたの?」「板野に手伝ってもらって警察に突き出した」「じゃあどうして黙ってた?」






「アンタは私のことを嫌っていた、私の言葉なんて信じないでしょ?」「それは……」「良いんだ、その事は前から分かっていた事だから」「光昔話はそこまでだ黒崎アリスの罪は明らかだ早く逮捕して警察庁まで連行するぞ」「……」






「やらないなら俺がやる、黒崎アリス殺人および誘拐監禁罪で逮捕する」近づく翼君にライフルを向けたそれと同時に翼君も拳銃を構えた「黒崎!」「見守、悪いけど私は今ここで止めるつもりはない周を透明なケースから出したいなら私を射殺するしたかない」






「何言ってるの?こんなことしたら周が悲しむだからお願い大人しく周を解放して一緒に来て」「断る」「黒崎!」「だったらこうすれば良い」翼君は周が入ってる透明のケースに拳銃を向けて








「!?翼君何をする気?周が中に入ってるんだよ!今撃ったら周に当たるかもしれない」「お前は黙ってろ!」そう言ってケースに向けて発砲した「!?周!」「問題ないよ銃弾当たったぐらいじゃ割れないから」「どうゆうことだ?」







「だからさっきも言ったでしょ?周を解放したかったら私を射殺してじゃないと周は出ることが出来ない」「まさかお前能力者か?あのケースもお前が何かしらの能力で作ったのか?」






「さすが翼さん理解が早い、あのケースは私の能力で作った、私とあのケースは繋がっている、だから私が生きている限り割れることは無い」「また面倒な能力だな、私がアンタを射殺出来る訳がないそんなことしたら周が悲しむ」「見守アンタ警察官向いてないよ」







「言われなくても分かってる私もそう思ってるからでも警察官にならなきゃならない理由がある、私には何があっても必ず周を守りたいだから今はやめない」「だったら殺して私を」「だから無理に決まってるじゃん」「だったら邪魔するな!」






私にライフルを向けて発砲する「!?」「光!!」翼君に呼ばれて撃たれると思ったけど発砲と同時に私の体は勝手に倒れた。「!?まさか黒岩?」周りを見渡す後ろから安藤と黒岩が私達の方に向かってきた「光久しぶり元気していた?」







私はすぐに立ち上がって「安藤一体何しに来た?」「もちろん光を守りに来た」「守ってもらう必要はない、いい加減自首して」「嫌よ私は絶対に自首をしない」「アンタマジでしつこい」「だから光が殺してくれれば全ては終わる、もう誰も死ななくて済む」




「アンタがやめれば済む話じゃんどうして続ける」「ならきっかけを作れば良い」安藤は黒崎に手をかざして「安藤!何かする気だ?!?まさか逃げろ黒崎!」黒崎はライフルをケースに向けて撃った。「「!?」」ケースは割れた。「周!!ちょっと黒崎一体何のつもりだ」








「見守!早く私を射殺してあの女の能力のせいで体が思うように動かないこのままでは周を撃ってしまうだからその前に私を殺して」「何を言っているそんなこと出来るわけ……」「このままじゃ本当に周が死ぬ、見守はそれで良いの?」





「良くないに決まってる!周が死ぬなんてそんなの絶対に嫌だ!」「だったら答えは決まってるお願い見守私を殺してお願い周を守りたいの、何としてもこの子だけは死なせてはいけない」涙を流しながら周に向けられる銃を必死に押さえながら私に言う。








私は手に持っていた、拳銃を黒崎に向ける「光!!やめろ俺がやる、お前には負担が大き過ぎる」「黒岩、板野翼君を食い止めて」「はいお嬢」黒岩が翼君に向かって行き「邪魔するな!黒岩」「お嬢の命令なので従うだけです」翼君と黒岩は格闘を始める。







「見守最後に一つ言わせて」「何?」「本当の私を見ようとしてくれたのはもう一人いる、」「それが何?」「アンタだ見守私を黒崎財閥の一人娘としてではなく黒崎アリスとして見てくれた」「……」







「アンタは私のことを嫌ってたかもしれないけど私はアンタのことかなり好きだったよ、ありがとう、周を必ず守ってね、さよなら見守光」「あぁ安らかに眠れ黒崎アリス」私が言うと黒崎は微笑だ私は心臓狙い発砲した「!?」黒崎は血を吐き倒れた。






「!?アリスさん!」周は黒崎が倒れた直後に目を覚ました。「!?周!」私を見るともせずに黒崎の元に行った。「アリスさん今救急車を呼びます」「……必要ない弾は心臓を貫通してる私はもう助からない、これでも医者だから分かる」







「そんな嫌です、アリスさん死なないください」周の目から沢山の涙が溢れ出る。その姿を見るだけで胸が傷んだ〈ごめんね周私が無力だから周の大切な人を守ることが出来なくて周から奪ってしまって〉









「周……お願い、見守を恨まないで」「えっこんな怪我しているのに何言ってるんですか?」「周……生きて何としても生き抜いて」「アリスさん?アリスさんしてくださいアリスさん!」動かなくなった黒崎を抱き締め泣く周、私はただ見てることしか出来なかった





銃を持つ私を見て「光?どうゆうこと?アリスさんが血を吐いて倒れてるなんてまさか光が撃ったの?」「……」「何で黙ってるの?黙ってないで答えて!」「そうだよ周、私が黒崎を撃った」「どうして?光がアリスさんを?」








「どうして理由は簡単、黒崎アリスが二十七人を殺した罪人だからで罪を償わせる為に警察官である私がこの手で射殺した」







「酷い……仮にアリスさんが人を殺してしまったとしてもアリスさん俺達と同じ人間であることには変わりはない警察官だからってどうして光が射殺するの?警察官だからと言ってそんなの射殺していい理由にはならない法に法り裁くべきではなかったの?」







〈周私もそうしようとした、でも無力な為に黒崎を止める術がこれしかなかった私を恨んでもいい、嫌ってもいいからお願い自分を責めて傷付くのだけはやめて〉そう思ってると「光どう?人を殺した気分は?楽しいでしょ?」安藤は私に近づきながら聞く。






「消えろ……」「えっ」「さっさと消えろ!!私の前から、私は自分のやるべきことをしただけだ楽しくなんて無いアンタを見てると声を聞いてると吐き気がする、だから早く消えろ」「……そんなに消えてほしいならその銃で殺せば良いでしょ?どうして撃たないの?」





「そんなのアンタが望んでることでしょ?アンタの思い通りになんて動かない」「でもこのまま本当に弟君死んじゃうよそれでも良いの?」






「黙れと言ってるの!アンタの意見なんてどうでも良い私は私のやり方でアンタから周を守る、アンタを見たくない声も聞きたくないだからさっさと消えろ私の前から何度も同じこと言わせるな」「……」私は体を吹き飛ばされた。







地面に転がる私の耳に「光!」翼君の声が同時に聞こえる。「帰りましょうお嬢」黒岩が安藤をお姫様抱っこして空中を舞ながら帰っていった「光……」翼君に呼ばれた後私は立ち上がって「翼君後はお願い、私は先に部署に戻っている」私は周を見ずに出口に向かって歩き出す








そしてリビングを出て廊下に出ると今まで我慢していた涙が溢れだした「うっうっごめん……ごめん、ごめん、ごめんごめんね周」私は数分泣いて部署に戻った。
















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